2017-02-24

2017年オスカー予想@TVbros

現在発売中のTV Bros 2017年2/25日号で、渡辺麻紀さんと恒例になりましたアカデミー賞予想対談をやっています。てかまあ予想の意味はほとんどないんで、ぼくが『ラ・ラ・ランド』をひたすらけなしてるだけの対談なんですけどね! 以下予想(◎)と、ぼくがいちばん優れていると思う作品(×)とを書いておきますね

作品賞
「メッセージ」
Fences
×Hacksaw Ridge
「最後の追跡」
Hidden Figures
◎「ラ・ラ・ランド」
「LION/ライオン~25年目のただいま~」
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
「ムーンライト」

監督賞
ドゥニ・ヴィルヌーヴ(「メッセージ」)
×メル・ギブソン(Hacksaw Ridge)
◎デイミアン・チャゼル(「ラ・ラ・ランド」)
ケネス・ロナーガン(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」)
バリー・ジェンキンズ(「ムーンライト」)
トム・フォード(Nocturnal Animals)

主演男優賞
ケイシー・アフレック(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」)
アンドリュー・ガーフィールド(Hacksaw Ridge)
◎ライアン・ゴズリング(「ラ・ラ・ランド」)
×ヴィゴ・モーテンセン(「はじまりへの旅」)
デンゼル・ワシントン(Fences)

主演女優賞
×イザベル・ユペール(Elle)
ルース・ネッガ(「ラビング 愛という名前のふたり」)
ナタリー・ポートマン(「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」)
◎エマ・ストーン(「ラ・ラ・ランド」)
メリル・ストリープ(「マダム・フローレンス!夢見るふたり」)

助演男優賞
マハーシャラ・アリ(「ムーンライト」)
◎×ジェフ・ブリッジス(「最後の追跡」)(老人枠)
ルーカス・ヘッジズ(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」)
デヴ・パテル(「LION/ライオン~25年目のただいま~」)
マイケル・シャノン(Nocturnal Animals)

助演女優賞
◎ヴィオラ・デイヴィス(Fences)
ナオミ・ハリス(「ムーンライト」)
ニコール・キッドマン(「LION/ライオン~25年目のただいま~」)
オクタヴィア・スペンサー(Hidden Figures)
ミシェル・ウィリアムズ(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」)

 そういうわけで、メル・ギブスンは人間はクズかもしれないが映画は素晴らしいという結論です。あと今年のなんでノミネートされたんだろう枠は『LION/ライオン~25年目のただいま~』でした!

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2017-01-21

2016年映画ベスト10

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映画秘宝2017年3月号が発売になりました。ベスト10が発表になったので、ぼくの投票も転載します(実は年末のイベントでも発表していました)。

1『悦楽交差点』(15 城定秀夫)
2『スティーヴ・ジョブズ』(15 ダニー・ボイル)
3『ふにゃちん哀愁』(16 バクシーシ山下)
4『サファリ』(16 ウルリヒ・ザイドル)
5『ディストラクション・ベイビーズ』(16 真利子哲也)
6『太平洋の地獄 サイパン水着ギャルの戦争』(91 高槻彰、平野勝之)
7『SHARING』(16 篠崎誠)
8『デッドプール』(16 ティム・ミラー)
9『ダゲレオタイプの女』(16 黒沢清)
10『ドロメ 女子篇』(16 内藤瑛亮)

コメント、トホホその他は本誌を参照して欲しいですが、やはりふにゃちんの衝撃がなああ。バクシーシ山下はやはりヤバいです。

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2016-06-04

皆殺し映画通信 冥府魔道

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  ブログ『皆殺し映画通信』の書籍化シリーズ第三弾、2015年のダメ邦画をまとめた『皆殺し映画通信 冥府魔道』が発売になります。ずいぶん時間がかかってしまって、おまたせして申し訳ありません。今回はモルモット吉田さんをお迎えして総括対談などやっております。

なお、来る6/23(木)に渋谷のHMV&BOOKS TOKYOにて発売記念イベントも予定しております。お相手は篠崎真紀さんにおねがいしました。

【日時】2016年6月23日(木) 開場19:00 イベント開始19:30 【会場】HMV & BOOKS TOKYO 6Fイベントスペース 【内容】 シリーズ三作目となる、映画評論家・柳下毅一郎さんの毒舌邦画レビュー本『皆殺し映画通信 冥府魔道』の発売を記念してトークイベント&サイン会を開催します。 ゲストには、イラストレーター・ライターとして活躍されている篠崎真紀さんが登壇。 2015年公開作品を中心に、最新の邦画もメッタ斬り!柳下毅一郎氏が日本映画をメッタ斬り!  ここでしか聞けない、タブーなき映画トークは必見です!

【参加方法】
6/11発売の新刊『皆殺し映画通信 冥府魔道』(KANZEN)、
若しくは「皆殺し映画通信」シリーズ既刊2点、
いずれかをお買い上げの方に先着で参加整理券を差し上げます。
※整理券は6Fレジカウンターにてお買い上げ時にお渡しいたします。
※電話でのご予約・お取り置きも承ります。

【対象書籍】
『皆殺し映画通信 冥府魔道』(6/11発売)
『皆殺し映画通信 天下御免』
『皆殺し映画通信』
(以上すべてKANZEN)

詳細はこちら

ということなんで、書籍をお求めの予定のかたはこちらでご購入いただけますと……みなさまふるってご参加ください。

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2016-02-14

第88回アカデミー賞

 2/24発売のTV bros. 2/27日号で渡辺麻紀さんと恒例アカデミー賞予想対談をやっています。なのでここでその予想を書いておきます。

▽作品賞
 「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
 「ブリッジ・オブ・スパイ」
 「ブルックリン」
 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
 「オデッセイ」
◎「レヴェナント 蘇えりし者」
 「ルーム」
 「スポットライト 世紀のスクープ」

▽監督賞
 アダム・マッケイ「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
◎ジョージ・ミラー「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「レヴェナント 蘇えりし者」
 レニー・アブラハムソン「ルーム」
 トム・マッカーシー「スポットライト 世紀のスクープ」

▽主演男優賞
 ブライアン・クランストン「Trumbo」
◎レオナルド・ディカプリオ「レヴェナント 蘇えりし者」
 マイケル・ファスベンダー「スティーブ・ジョブズ」
 エディ・レッドメイン「リリーのすべて」(難病枠)
 マット・デイモン「オデッセイ」

▽助演男優賞
 マーク・ライランス「ブリッジ・オブ・スパイ」(老人枠)
◎シルベスター・スタローン「クリード チャンプを継ぐ男」(老人枠)
 クリスチャン・ベール「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
 マーク・ラファロ「スポットライト 世紀のスクープ」
 トム・ハーディ「レヴェナント 蘇えりし者」

▽主演女優賞
 ケイト・ブランシェット「キャロル」
 ジェニファー・ローレンス「Joy」
 シャーロット・ランプリング「さざなみ」(老人枠)
◎ブリー・ラーソン「ルーム」
 シアーシャ・ローナン「ブルックリン」

▽助演女優賞
◎ルーニー・マーラ「キャロル」
 レイチェル・マクアダムス「スポットライト 世紀のスクープ」
 ジェニファー・ジェイソン・リー「ヘイトフル・エイト」
 アリシア・ビカンダー「リリーのすべて」
 ケイト・ウィンスレット「スティーブ・ジョブズ」


 以上、去年の反省として思いっきり凡庸な予想にしてみました。アカデミー賞では難しいことを考えてはいけない。老人または難病が取る! これです。あと、作品賞候補全作見ての感想は、「スパイク・リーは正しかった!」ですね。普段は「スパイク、おまえもうちょっと口閉じとけばよ……」と思うことが多いわけですが、今年ばかりは「スパイクの言うとおり」と思わずにいられない。それくらい「なんでこれが……」と思わされるような候補作がいくつかありました。これがアメリカ映画の最良の果実なんだとしたら、アメリカ映画も日本映画も変わらん!と言いたくなるようなのが。まあどれが、とはいいませんが。

 あ、もちろん以上は予想であって、優れた映画はまた別の話。今年がこんな結果になったのは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に賞をやらなかったからだ!とぼくは思っています。評価すべき映画はちゃんと評価しとかないと後々まで悪影響を与えるから気をつけましょうね。しかしなんで『スティーブ・ジョブズ』が脚色賞にノミネートされなかったのか、これだけはいくら考えてもわかりません……

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2015-01-21

2014年映画ベスト

1418
映画秘宝2015年3月号が発売になりました。ぼくの選ぶ2014年ベスト投票を転載しておきます。


1 本宮映劇イベント@十条シネカフェ・ソト
2 『死ぬほどセックスしてみたかった』(94-14 バクシーシ山下)
3 『コングレス』(13 アリ・フォルマン)
4 『リアリティのダンス』(13 アレハンドロ・ホドロフスキー)
5 『野のなななのか』(14 大林宣彦)
6 Nymphomaniac extended director's cut vol1&2 (14 ラース・フォン・トリアー)
7 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13 マーティン・スコセッシ)
8 『収容病棟』(13 王兵)
9 『パズル』(14 内藤瑛亮)
10『劇場版テレクラキャノンボール2013』(14 カンパニー松尾)

例年にましてわけのわからないランキングになってますが、十条シネカフェの「場末のシネマ・パラダイス」がいかにすごいイベントだったかについてはコメントで延々書きましたんで、ぜひ本誌をお読みください。あと、『ニンフォマニアック』はディレクターズ・カットを!これ全然中身違うんで……という話は町山との対談で少しだけ話しています。

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2014-07-08

B-Movie (Ballardian Video Neuronica)

元ウルトラヴォックスのジョン・フォックスはパンク/NW界に多いJ・G・バラード信者の中でもとびきりのバラード・マニアとして知られているが(名盤Metamaticは『クラッシュ』に捧げられている)、2012年にブライトンのCine-City Festivalにバラードへのトリビュート作品で参加している。アーティストのKarbornと組んで、ビデオ作品B-Movie (Ballardian Video Neuronica) を発表したのだ。作品自体はヒッチコックから原爆実験、自動車事故、水のないプール、ヌード映画、ザプルーダー・フィルムまで--要するにバラード的なる映像のすべてをコラージュしたものである。さよなら20世紀。ジョン・フォックスのサントラが彼のサイトで発売されているのだが、曲目からしてバラード愛にあふれておりたまらない。2015年発売予定の新譜の曲も一曲聴ける。

ビデオの冒頭にThis author is beyond psychiatric help. Do Not Publish.という字幕が出るが、これはもちろん『クラッシュ』の草稿を読んだ編集者が書いたメモとして有名なアレである。

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2014-05-17

追悼・鈴木則文

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 映画監督・鈴木則文氏がお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。思えばぼくが最初に鈴木則文監督にお会いしたのは2004年のことでした。映画秘宝でロングインタビューをさせていただく機会があり、お時間をいただいたのです。その後、金沢で〈エンタテイメントの極意〉として特集上映があるときにご一緒させていただきました。何度かインタビューをさせていただいたり、酒席でご一緒させていただいたりのご縁でした。
 監督ご自身のご意向もあり、残念ながらまとまったインタビューにはならなかったのですが(監督はいつも、「映画は花火なんだから、ぱっと打ち上がって終わるもんだよ」とおっしゃってました。含羞の人でしたから、「作家」として持ち上げられるのがこそばゆかったのでしょう)、折に触れて聞いた話がだいぶたまっていますので、これはいずれなんとかしなければならないと思っています。何よりも、明朗で優しく冗談好きで、誰からも愛された監督の人柄の一端を感じていただきたいからです。
 映画秘宝でインタビューできたのは幸いでした。映画ジャーナリズムに存在意義があるとすれば、それは映画に正当な評価を与えることです。映画秘宝という雑誌に意味があるとすれば、それは鈴木則文を正しく評価することだとぼくは当時思っていて、今もそう思っています。だから、あのインタビューでは緊張したなあ。つい「再評価」とか言ってしまいそうになるのですが、それはジャーナリズムの端っこにいる人間の悪い癖で、鈴木則文はつねに評価されてきたし、つねに愛されてきたのです。そのことにも、おつきあいの中で気づかされるばかりでした。ご冥福をお祈りします。

 インタビューと同時に掲載された鈴木則文論を「皆殺し映画通信」のサイトで再掲させていただきます。中身はともかく、熱だけは今読んでもあるんじゃないかな。


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2014-02-05

PSH RIP

 フィリップ・シーモア・ホフマンが死んでしまった……なんでこんなことが起こるのだろう? フィリップ・シーモア・ホフマンが。ODで。ショックだった。あまりにも。フィリップ・シーモア・ホフマンは素晴らしい俳優だった。オスカーだって取った。でも、だから悲しいということじゃない。いやそりゃあ優れた俳優が死んだら悲しいけど、そんなことでこんなにショックは受けない。フィリップ・シーモア・ホフマンはぼくの友だった。いつだって、そこにいてくれる人だった。フィリップ・シーモア・ホフマンだけはぼくを裏切らない、とずっと思っていて、そして実際一度たりとも裏切られることはなかった。

 ぼくの大嫌いなキャメロン・クロウ監督作品『あの頃ペニーレインと』のフィリップ・シーモア・ホフマンは、彼が演じたさまざまな役の中でぼくがいちばん好きだった役である。そのことについて昔〈ぴあ〉に書いた原稿がある。『シー・ユー・ネクスト・サタデイ』という本に再録したはずだ。

 映画を見おわったとき、身も心も主演スターになりきってしまうことがある。『ドラゴンへの道』の劇場から出るときみな爪先立ちでステップを踏み、『ダーティハリー』の後は肩をいからせて大股に歩く。それがスターの力である。自分もあんな風になりたい、と観客に思わせてしまうのがスターの力なのである。だが、その一方で、どんな映画に出ても「絶対にあんな人間にはなりたくない」と思わせてしまう俳優もいる。いわば反スター的存在なのだが、彼らが恐ろしいのは「あんな人間にはなりたくない……でもあれはオレそのものだ」と思わされてしまうところにある。見たくはなかった自分の本当の姿を見せつけてくれるのである。

 フィリップ・シーモア・ホフマンはそんな男である。フィリップ・シーモア・ホフマンは決して裏切らない。どんな映画でどんな役をやっても、絶対にモテないし暑苦しいしウザったいのである。キャメロン・クロウが過去を美化しまくる自伝的作品においても、ホフマンだけは誠実だ。ホフマンが演じているのは主人公の師となる音楽評論家レスター・バングス。バングスはバンドのツアー同行取材で落ちこんだ主人公に語りかける。「いいか、ミュージシャンはクールな奴らだ。あいつらはクールだから女にもモテる。でも、音楽について文章を書いてるオレたちはクールじゃない(=ダサイ)人間なんだ」そう、映画を見てスターになったような気になることもある。だけど映画について文章を書いているぼく、映画を見ているあなたはスターではない。その絶対的な悲しみこそが映画に向かわせるのだ、とホフマンは語るのである。そしてまた電話してもいいですか?と訊ねる主人公に、ホフマンは優しく答える。「大丈夫。オレはダサイ人間だから、いつも家にいるよ」ホフマンさん、ぼくも電話していい?

 ああ、これからぼくは誰に電話すればいいんだろう?

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2014-01-21

2013年映画ベスト

〈映画秘宝〉2014年3月号(ベスト10号)が発売になりましたので、ベスト投票を転載させてもらいます。

1『アクト・オブ・キリング』(2012 ジョシュア・オッペンハイマー他)
2『スプリング・ブレイカーズ』(2013 ハーモニー・コリン)
3『ビル・カニンガム&ニューヨーク』(2010 リチャード・プレス)
4『カルロス』(2010 オリヴィエ・アサイヤス)
5『フラッシュバックメモリーズ3D』(2013 松江哲明)
6『ホーリー・モーターズ』(2012 レオス・カラックス)
7『カルト』(2012 白石晃士)
8『キラー・ジョー』(2011 ウィリアム・フリードキン)
9『共喰い』(2013 青山真治)
10『風立ちぬ』(2013 宮崎駿)

コメント、ベスト男女優その他は本誌をどうぞ。『アクト・オブ・キリング』は本年4月公開予定です。

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2013-10-04

〈エドガー・G・ウルマーとゆかいな仲間たち〉

シネマヴェーラ渋谷次回10/12〜11/8までの特集〈エドガー・G・ウルマーとゆかいな仲間たち〉スケジュールが出ております。あまりにも素晴らしすぎるこの特集、かならずや劇場に人が押し寄せてキノハウスに満員御礼の垂れ幕が下がりますように。まさに今、東京のシネフィルの民度が問われていると言えます! あ、ぼくは期間中山形ドキュメンタリー映画祭がありますんで、すいませんが……

なお、10/19(土)にはトークを予定させていただいております。ぼくはフィルム・ノワール以外、外国語映画の帝王と言われたウルマーの知られざる側面について語ろうと思いますが、なんとその日の上映は黒人映画『ハーレムにかかる月』! タイミングいいなあ。そういうわけで、ぼくのトークも満員に、それ以外の日はもっとお客さんがいらっしゃいますように。『青ひげ』や『恐怖のまわり道』といった大傑作ももちろん上映されますんで、是非!

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