2009-10-03

Eduardo Paolozzi:: The Jet Age Compendium

Eduardo Paolozzi: The Jet Age Compendium

 エドゥアルド・パオロッツィというのは英国人の彫刻家であり、J・G・バラードの友人でもあった。60年代にはバラードのアートショーにも協力していたこともあったはずだ。その彼が前衛文芸誌Ambitに提供した作品の展示があるというので見に行ってきた。当時、バラードはAmbitのprose editorを務めていた。

RavenRowというギャラリー、住所を見てあれ?と思ったのだが、行ってみるとホワイトチャペルのWhite's Rowの突き当たりだった。この名前を聞いてもわからないだろうが、ここは切り裂きジャック事件最後の犠牲者メアリー・ケリーの家があったミラーズ・コー トの跡地なのである(現在は駐車場になっている)。

 なんでバラードがらみの展覧会まで『フロム・ヘル』の話になってしまうんだ? アラン・ムーアの「本当に怖ろしいのは過去にとらわれてしまうこと だ」という言葉の意味がちょっとわかったような気がした。なお、展示ではAmbitのバックナンバーなど見られてなかなか面白かった。パオロッツィが日本旅行したときに買ってきた雑誌を元にコラージュした作品があり、表紙が力道山だったり、中にウルトラセブンが載っていたりする!

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2009-08-30

スーフリナイトvol.4

 スーフリナイトに行ってきました。回してきました。CDJを見るのもはじめてというド初心者だったわけで、はたしてどうなることかと思ってたんだけど、なんとかなったみたいでよかった。ぼくの仕事にありがちな、「個人的には満足してるけど、周囲の人にはまったく伝わらない」仕事だった気がするな……まあでも楽しかったですわ。DJって本当に(落語の「寝床」的に)楽しいね。

 何にしようかやる前は悩んだんだけど、やっぱこれしかないな……と考えて「J・G・バラード追悼」。セットリストは以下の通り。

"Atrocity Exhibition" Joy Division
"No One Driving" John Foxx
"Chemistry of a Car Crash" Shiny Toy Guns
"Me And J.G. Ballard" Dan Melchior's Broke Revue
"High Rise" Hawkwind
"Down in the Park" Marilyn Manson ft. Nine Inch Nails
"Doctor Jeep" The Sisters of Mercy
"Video Killed The Radio Star" The Presidents Of The United States Of America
"Enola Gay " Orchestral Manoeuvres In The Dark
"Hiroshima Mon Amour" Ultravox

 バラードファンの書いた曲とバラードっぽい曲を並べる方向で。「ラジオ・スターの悲劇」は、あまり知られてないけど、実は「音響清掃」にインスパイアされている。

 早々に出番が終わったんで後はリラックスして聞いてましたが真実一郎(インサイター)氏の「モテキDJ」が素晴らしかったですね。会場では漫画を再確認しながら曲を聴くというクラブにはありえない光景がくりひろげられていた模様。

 ラストは「忘れらんねえよ」。死ぬほど笑った。打ち上げまでひたすら「モテキ」的光景が繰り広げられていたよ!

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2009-06-21

SFファン交流会

Img_3560  会場の大向区民会館についたら、こんな掲示が。おいおい。
 なんと会場予約にミスがあって、場所が取れていなかったらしい。で、急遽決まった代替会場が新宿パセラ。即日で取れる20人入れる会議室ってカラオケボックスしかないんですね。なんか雰囲気的にはだいぶ変わってしまったわけですが、粛々と会場移動。誰一人文句を言ったり暴れたりしないところがさすが羊のように文明的なSFファンだ。

 そんなわけでカラオケボックスでバラードの話という予想外の展開。適当にバラードと英国植民地文学とか、戦前の上海の可能性とか、自伝に基づいた話なんかろいろいろ話す。SpeculativeJapanのサイトでレポートが上がるらしいのでお待ちを。

8668331_2991014542 ちなみに当日は岐阜のブログコミュニティSignaLの人が作ったバラード追悼Tシャツを着ていった。 なかなかお洒落で気に入っている。着た姿を送ると約束していたのだが、ドタバタですっかり忘れていた。

 で、合間にOS3.0にアップデートしたiPhoneをいじっていたら何が悪かったのかいきなりフリーズ。再起動をかけようにも林檎マークが出たまま反応しない。 iPhoneが使えないと実に何もできない自分がいる。すっかり依存症だ(その後復元してオレの愛しいiPhoneが帰ってきたよ)。

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2009-06-10

映画芸術フェア@ジュンク堂新宿店

 ジュンク堂池袋店ではじまった映画芸術+nobodyのフェアだが、場所が変わって今度はジュンク堂新宿店。色紙も運ばれてきた。

 おや? なんか一枚色紙に書かれている文字が変わっているような?

 こういうのなんていうんだっけ? キジも鳴かずば撃たれまい、だっけ?

 まあトラックバックも送ってこないようなものは無視しようと思っていたのだが、コメント欄でも書かれているので、一応返答しておく。第二次惑星開発委員会NEWSでは


「オレの中にある悪意はルサンチマンという言葉で表現されるものとはちょっと違うと思うな。」

…そうかなぁ?

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6/2(水)
 わかったよ、オレは。要するに正義は向こう(行定&柴咲)にあるんだ。あいつらが世間というものであり、あいつらが正しいのが世の中というものなんだ。そして『世界の中心で、愛を叫ぶ』連中を見た瞬間に理由もなくムチャクチャにしてやりたい思いに駆られるオレは悪の側なんだ。
http://www.ltokyo.com/yanasita/diary/04061.html(リンク先訂正)
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 とあり、宇野くんはどうやらこの一節がルサンチマンの表現だと思っているらしい。ひょっとして一人で『世界の中心で、愛を叫ぶ』を見に行ったらまわりがカップルばかりだったんで「きーっ!悔しいざます!」と頭にきたとでも思っているのだろうか? どう読んでもこれはたんなる世界に対する悪意の表現なのだよ。ぼくの暗い青春をあげつらいたいのなら、『愛は死より冷たい』(洋泉社)の前書きとか、『ヴァート』の解説とか、もっといい例があるから、そっちを読んだ方がいいよ。ウェブばかり読んでいるのではなくてね。
 なぜか宇野くんは引用しそこねているんだが、このあとの部分で
 今こそオレはジョーカーの気持ちがわかる。カエルを刺してしまうサソリの気持ちが分かる。オレは必ずやバットマンに退治されるだろう。でも、それがわかっていても、オレは戦いを挑まずにはいられないのだ。あいつらと同じ側にだけは死んでもいられない。

 とぼくは自分をジョーカーになぞらえているのだが、ジョーカーってなんかルサンチマンを抱いていたっけ? 宇野くんはたしか『ダークナイト』を高く評価していたんじゃなかったっけ? その上でジョーカーはルサンチマンの産物だと言いたいのだろうか? さらにそのあとの「カエルを刺してしまうサソリの気持ちが分かる」というのが何からの引用かわかるだろうか? たぶん知らないと思うから書いておくが、これはオーソン・ウェルズの『黒い罠』『ミスター・アーカディン(秘められた過去)』からの引用だよ。たぶんオーソン・ウェルズなど見ていないだろうと思うので、是非見た上で(すばらしい映画だからね)、あのオーソン・ウェルズの言葉がどうルサンチマンの表現なのかを論じてほしい。以上。

(オーソン・ウェルズの作品タイトルを記憶違いにつき訂正。6.11)

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2009-05-26

Esquire Japan Farewell Party


  Esquire Japan Fairwell Party 
  Originally uploaded by Garth Yanashita.

 Esquire日本版もとうとう本年七月号をもって終刊。本日は終刊記念のパーティ。というかオープンオフィス。青山一丁目の豪華なオフィスを訪ねてきた。

 Esquireの休刊については、もっぱら金融危機と広告費削減がらみで語られがちなんだけど、実は休刊号まで含めてかなり広告は入っていた。Esquire単体では最後まで黒字だったという。だから危機はどちらかというと会社(Esquire Magazine Japan)自体の問題で、とりわけ半年でつぶれちゃった女性誌の失敗とかが響いたらしい。黒字とは言ってもこのバブリーなオフィスと大勢のスタッフを支えきれるほどではなかったということだろうね。

 ぼくとしても十年以上書いてきたホームグラウンドだけに寂しい。最初に招いて書かせてくれた美人編集者T嬢のことを思い出し、少々センチな気分になったりもする。ところでパーティで久しぶりにあった美人映画ライターK嬢がお腹が大きくなっていたのにはびっくり。終わるものがあれば新しく生まれる命もある。K嬢の産休があける頃には復刊していることを祈りたいものだ。

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2009-04-20

J・G・バラード逝去

 BBCのニュース

Cult author JG Ballard dead at 78

The author JG Ballard, famed for novels such as Crash and Empire of the Sun, has died aged 78 after a long illness.
His agent Margaret Hanbury said the author had been ill "for several years" and had died on Sunday morning.
Despite being referred to as a science fiction writer, Ballard said his books were instead "picturing the psychology of the future".
His most acclaimed novel was Empire of the Sun, based on his childhood in a Japanese prison camp in China.

 バラードは昨年2月に発表した自伝Miracles of Lifeの中で末期前立腺癌であり、すでに骨髄にも転移していることを告白していた。だから遠からずこの日が来ることはわかっていた。だがどんなに覚悟していても、20世紀最大の作家を失ってしまった悲しみはどうしようもない。R.I.P.

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2009-01-01

あけましておめでとうございます

 2009年になりました。

 今年はいくつか大きな仕事が予定されており、なかなか忙しいことになりそうです。まずは洋泉社から昨年二冊出た実録犯罪研究マガジンMurder Watcherが四月を皮切りに定期化を目指して連続刊行。洋泉社からは『映画秘宝』の連載「日本映画縛り首」を単行本にします。あとはこれまで書いた書評を集めた本も出す予定ですが、これは年の後半になるかも。

 翻訳は、アラン・ムーアの最高傑作であるアレがようやく出る……はずです。その後にはSFの翻訳がいくつか詰まってますんで、出版不況を吹き飛ばす勢いで頑張って仕事していきたい。とりあえずは国書刊行会から二月に刊行予定のチェス小説アンソロジー(若島正編)で一篇訳しておりますんで、それをお楽しみに。では、今年もよろしくおねがいします。

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2008-11-30

犬猫狼


犬猫狼
Originally uploaded by Garth Yanashita.
 熊谷まで取材に出かける。今回は豊島圭介監督、ギンティ小林から霞っ子ユキさんまで総勢七名の大部隊。きゃっきゃとはしゃぎながら出かけた先は……以下、12/17洋泉社より発売!のMurder Watcher2008年冬号をお楽しみに! し、しかし、本当に間に合うのか!? 編集は突貫作業で進行中です!

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2008-11-28

ぶっちゃけ大変でした

 NHK週刊ハタラキングのHP「優木まおみのぶっちゃけ大変でした!」のコーナーでインタビューされています。どう見てもタイトルに偽りありで、ちっとも大変そうじゃない。むしろ嫌みな奴だな、こいつは!

 ちなみに優木まおみには会っていません。

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香港行

Duck toungue

 香港へ行ってきた。返還以来はじめてなので十年ぶり。大林千茱萸の仕切りで蔡瀾プロデュースの世界一うまい中華料理を食うツアー。サワガニのカニミソとかアヒルの舌とかいろいろクローネンバーグチックなものを食べた。今にも骨から銃を組みあげられそうな……

当然ながら香港まで来てそれだけで済むはずもなく、深水埗の電脳街でいくつか買い物。

RWF

ファスビンダー28枚組ボックス!これでHKD420=¥7000。ブニュエルとかヘルツォークとか他にもいろいろ欲しいものはあったが、まあオレが買うべきものはこれだろうと購入。中国の映画マニアはこういうのを購入しては片っ端から見まくっているのでものすごいシネフィルになっているらしいね。

 いちばん笑ったのはゴダール51枚組ボックスHKD980。買わなかったけど。

Yumika in Hong Kong

 エロビデオをあさっていたら当然のごとく発見したのがこれ。林由美香は永遠だ。VCDの中身は『人妻不倫痴態 女医・弁護士・教師 』(1999 新田栄)であった。香港人が勝手につけたBGMの方がムード出してたな。

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