2014-12-07

ガンバさんおめでとうございます

今シーズン終わっていろいろ思うことはあるんだけどさ。

いちばん気になったのは興梠くんの未来である。たぶん鹿島サポはみんな同意すると思うんだけど、移籍前、興梠は鹿島でいちばんサポに愛されていた選手だった。あのやんちゃないたずらっ子めいた、どこまで行っても少年っぽいサッカー小僧ぽさ。駄目な子ほど可愛い的な意味で、誰からも愛されていた。たとえゴールを決められなくとも。

それが浦和に移籍した途端、負傷してでも自分が出場しなければならないみたいな悲壮感を漂わせる存在になってしまった。それはとっても可哀想だし、興梠のいちばんの良さをスポイルしている。そうじゃないんだよ、それじゃあダメなんだ。興梠よ、もう一度、サッカー小僧の魂を取り戻せ。浦和というチームも、興梠にそんな重荷を背負わせないでほしいんだ。興梠にのびのびとプレイさせてほしいんだ。

それじゃなきゃ、浦和もいつまでもこれをくりかえすことになるよ。

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2012-04-15

FC東京1-2鹿島@味スタ

 負けてるとスタジアムに行きたくなくなるという人もいるのだが、オレは逆で負けてるときの方がいてもたってもいられなくなってついスタジアムに行ってしまう。だいたい勝ち試合はあとからテレビ録画でも見られるけど負け試合の録画は見ないし。というわけで今シーズン二試合目の観戦(一試合目は仙台での開幕戦)に出かける。鹿島アントラーズ、ここまで4敗1分で未勝利。みんな2007年のこと(開幕2敗3分から大逆転優勝)を例に出して「まだ大丈夫」とか言ってるんだが、そんなもん全然安心できねー!

 で、雨の味スタに出かける。結果はご覧の通りだったりするわけだが。

 問題はもちろんバックパスを取られたシーンね。正直、FCの方はまあしょうがないだろうと思う(塩田は興梠のキックと勘違いしたんじゃないか)。取らなくてもいいとは思うけど、あれほど堂々とキャッチされてしまってはしかたなかったんじゃないか。しかし、新井場の方はありえない! 帳尻合わせでバックパス取るとか。そもそも帳尻合わせ自体どうかと思うが、それがバックパスとかもうね……
 いやー、審判にこれだけ頭来たのはフロンターレ戦で田代が川島に足を払われてすっころんだのに田代の方にカードが出たとき以来だ。同点になってからはかなりかっかしながら見てたんで、ラスト、ロスタイムの遠藤のゴールは「ざまあ見やがれ!」って気分でした。すいません。ようやく片目が開いたよ。しかし本当、吉田寿光主審にはもうちょっとなんとかしていただきたい。あと、権田選手の怪我が軽傷で済みますように。

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2010-06-30

Round of 16 パラグァイ0-0日本(PK5-3)@Pretoria

Paraguay vs Japan @Pretoria
 プレトリアは日本サポばかりだった。日本人だけではない。日の丸のフェイスペイントをし、青いマフラーを首に巻いた南アフリカの連中が次から次へとやってくる。「ホンダー!」「ニッポンー!」の掛け声が飛びかう。パラグァイサポはほとんど見なかった。南アフリカで三試合目だが、ここまでサポの数で圧倒するのははじめてだ。圧倒的じゃないか、我が軍は!

 これもすべてデンマーク戦で見せた素晴らしい戦いぶりのおかげだろう。「後に何も残らない」とか「守備的でつまらない」とか腐す人もいるが、なんのしがらみもない現地人がこれだけ応援してくれることがすべてを語っていると思うよ。もちろん、判官贔屓の感情もあるんだろうが、それだけであんなに日本一色にはならない。今回のチーム、本当に気合いが入っていて、応援しがいのあるチームだった。それだけに、Quarterfinalには進みたかった。イングランド・サポに「え?おまえらもう帰るの?」って言ってやりたかった!

 まあ、試合の内容については何も言うことはない(ぼくは評論家ではない)。でも、本当に惜しかったし、本当に悔しかった。実は今回、勢いでTSTを取ってしまって来ることになったとき、正直、いろんな意味でどうしようかと思った。来るからには決勝トーナメントまで見たいとは思ったが、しかし本当に決勝トーナメント進出できるのか? 開幕前はかなり悲惨な結果も覚悟していたことを告白せざるを得ない。でも、すべての疑念を封印し、岡ちゃんが勝ってくれると信じてこの日程を組んだのである。その思いが報われて、こんなに幸せなことはない。サッカーファンというのは(なべてファンというものは)つねに裏切られるものだが、ときに天から恩寵が落ちるときもある。それは最後まで信じていた者だけが味わえる幸福なのだ。ま、これがあるからやめられないんだよね。

 本当に、UGや志賀さんはじめさぽ村の人たちにはお世話になった。See you in Brazil !

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2010-06-28

アルゼンチン3-1メキシコ@Soccer City

Argentina vs Mexico @SoccoerCity

 バスで近づくと、ソウェト近くの空き地に忽然とあらわれる巨大なサッカーシティ・スタジアムには思わず息を呑む。ダーバンやケープタウンのスタジアムのようなスーパーモダンではないものの、たぶんアフリカ大陸最大、収容人員95,000人という巨大スタジアムである。観客はアルゼンチンが圧倒的で、バルサ・ユニも目立つ。

 今回、スタジアムのオーロラ・ビジョンではSABCの試合中継がそのまま流されている。ゴールのリプレイを見せようという心配りなのかも知れないが、この日はスタジアムからテレビ映像を排除してきた純粋主義者たちの正しさを証明する事件が起きてしまった。つまり誤審である。一点目、テベスのインチキゴールのリプレイが、ご丁寧にオフサイドのラインつきのリプレイでスタジアムに流れてしまったのである。メキシコ選手たちの怒るまいことか。審判も見てたはずだから、誤審だったのはわかっていたはずである。にもかかわらずゴールを認めたのは、抗議で判定を替えたらさらに混乱するって判断だったんだろうが、だがなあ……

 結果はアルゼンチンの順当勝ちとはいえ、それまではメキシコが押してただけに残念な結果だった。メキシコはやたらミドルシュートを打ちまくってたが、たぶんチーム全体で、ジャブラニの特性的にミドルは打ち得だって判断をしてたんだろう。作戦自体は間違ってなかったと思うんだけどね。アルゼンチンはかなりチームになってきたけど、相変わらず攻撃はひたすら個人能力頼み。前線はまったく動かないで、メッシがドリブルをはじめるとよっこらしょって感じでイグアインとテヴェスが走りだす。あとは適当。それでこれだけ点取っちゃうんだからなあ。マラドーナは歌って踊って一人で大騒ぎ。ついでにオーロラビジョンの前でも大騒ぎのアルゼンチン・サポーターたち!

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2010-06-25

E組 日本3-1デンマーク@Rustenburg

Japan vs Denamark @Rustenburg
(または南アフリカのがっかりドッグ)

 ルステンブルクのスタジアムに近づきながら、本当にこんなところにスタジアムがあるのか?と思わずにはいられなかった。そこに広がっていたのはただの田舎町。二階建ての建物すらなく、農家の前を野良犬がうろうろしているだけ。ほとんどメキシコの田舎町かと思った。ロイヤル・バフォケン・スタジアムも無骨なコンクリート造にプラスチックの椅子が据えつけられた実用本位の陸上競技場。おそらくは全会場の中でも最低ランクである。でも、南十字星の下、月光を浴びるスタジアムはこよなく美しかった。こことそっくりの異国のスタジアムのことを思い出さずにはいられなかった。そこ、マレーシアはジョホールバルの陸上競技場とともに、ルステンブルク・スタジアムも忘れがたい場所になった。

 デンマークは強かった。日本が細かいパス回しで突破しようとしても、すぐに守備網にひっかかってしまう。攻撃はシンプルなパスアンドゴーなのだが、早いうえに二列目から飛び出してくるトマソンをつかまえきれず、たびたびピンチを作られる。先制されると嫌だな……と思っていたのだが、なんと前半早い時間に本田の無回転FKが決まって先制!続いてガチャが見事に曲がるFKを決めて2-0! あとはもうお祭りだった。

 FKを決めたあと、見るからに動きがよくなったガチャが最前線にまで飛び出していったのには笑った。それにしてもあのFKは美しかった。BBCのPlay of the Dayに選ばれたらしいが、ガチャの繊細なテクニックを見せつける素晴らしいキックだった。

 ほとんどワールドカップをやるように見えない会場だったが、日本でいったら大分あたりの感じだったのだろうか。どっちの応援でもなさそうな地元民が多く、彼らがどんどん日本のサッカーに引き込まれていく姿は大変感動的だった。音楽にあわせてみんなで踊るハーフタイム。アフリカのワールドカップだ!

 ちなみに今回会場ではオフィシャル・スポンサーのコカコーラの陰謀でコーラとバドワイザー、具の入ってないホットドッグしか食べることはできない。どこの会場でも冷えたまずいホットドッグは同じなんだけど、この地味なスタジアムにこそがっかりドッグはふさわしいと思ったよ。南アフリカで食うがっかりドッグは最高に美味しかった!

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2010-06-20

E組 オランダ1-0日本@Durban

Japan vs Netherland@Durban

 E組の組み合わせが決まったとき、おそらくオランダは最大のライバルはデンマークで、カメルーンさえ叩けばよし、日本は草刈り場、と思ったはずである。だが、一戦目が終わった時点でいろんなものが変わった。オランダにとって最大の(不気味な)敵は日本に変わった。おかげでオランダは警戒しながら試合に入ってきた。一勝の重さをこれほど感じたことはない。カメルーン戦、勝っただけで意味のないサッカーとか言われたけど、本番で勝つことはただの一勝にとどまらない。相手もチームも変化する。

 予選リーグで当たりたくないチームを聞かれたとき、まず上げたのはオランダとドイツである。どちらも、弱いと見たチームにはかさにかかって攻めまくるチームだからだ。だが、受けにまわったときのオランダにはその強さはない。日本の守備ブロックがしっかり機能し、ボールは回せどシュートは打てないオランダ。前半はむしろ日本のカウンターの方が効いているのでは、という気にさせられるくらいで、ほぼ互角の展開。日本の守備陣の落ち着きっぷりにも一勝の重みを感じた。勝つことはこれだけチームを変えるのだ。サイドの崩しはほぼ完璧に押さえ込んでいたので、あとはミドルだけだな……と思っていたら後半いきなりスナイデルのスーパーゴールが!

 最後まで日本の守備は機能していたので、勝てたとは言わないまでも十分引き分けられた試合であった。いや、悔しいな! もちろん次がある。デンマークには引き分けでも突破。今の日本になら十分可能だ。カメルーンに勝ったチームになら!

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2010-06-19

夜明けのダーバン

Durban at Dawn
 オランダ戦の観戦のため、ダーバンに来ています。ダーバンは風光明媚で素晴らしい。ホテルの目の前にパブリック・ビューイングのスペースがあるので、夜遅くまで騒ぐ声とブブゼラの音が聞こえてきます。美しい夜明けのダーバンです。日本サッカーの夜明けだ!

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2010-06-15

E組 日本1-0カメルーン

 見事な勝利であった。勝つ以外何も残らないサッカーだったが、もちろんそれでいい。何の問題もない。ワールドカップというのはそういうものだ。カメルーンは内紛があったとか漏れ聞こえてくるが、コンディショニング間違ったのか?というくらい動けてなかった。このままでは三連敗必至だが、いきなり調子を取り戻したりするからわからないんだよなあ。

 本大会直前になって得意のくそリアリストぶりを発揮してベタ引き守備をはじめた岡ちゃんのゲームプラン通りの試合だった。これで岡ちゃんが名匠と称えられるとなると大笑いなんだが、いいんだよ!勝てば!でも後半はカウンターで追加点を取りに行きたかったところである。この際、ウッチー入れてみない?と思ったがやっぱり入れてくれなかった。ともかくもオランダ戦まで興味を繋いでくれたのは個人的には大いに嬉しい。でないと、死地に赴く甲斐がないではないか。で、本日のMVPは……阿部、と言いたいところだが、やっぱり岡ちゃんかな。信じてるからね! 岡ちゃん!

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2010-06-12

開幕戦 A組 南アフリカ1-1メキシコ

(またはブブゼラの響き)
 ブブゼラのクラウドノイズは想像以上に強烈だった。テレビの画面からでもあの音量なんだから、スタジアムではどれだけのものなのか。さすがにあれは南アフリカの試合じゃないと体験できまいが、日本戦がどうなるか楽しみである。ブブゼラの重低音が今回のワールドカップの基底音となるだろう。
 そこから思うのは岡田日本代表監督の「ハエがたかるような」という言葉である。あの言葉を聞いた瞬間、ぼくは今回の日本代表を「アオバエジャパン」と呼ぶことに決めたのだが、あのブブゼラの音、ハエの羽音に聞こえやしないだろうか? そうだ、あのブブゼラは鬱陶しいハエたちへの応援歌なのだ。アオバエジャパンが世界を驚かす準備は整った!

 それにしてもメキシコは本当、毎回毎回変わらずいいチームを作ってくる。そしていいチームなんだけど勝負弱いところも一緒。ドスサントスはあれでもうワンテンポ早くボールを離せればメッシになれそうなんだが。

 そういうわけで、ワールドカップの季節がはじまってしまったのである。

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2009-05-06

ACL第5節 鹿島3(2-0)0水原三星@鹿島スタジアム


ACL Kashima vs Swon
Originally uploaded by Garth Yanashita.
 GWなので鹿島まで行ってきた。席はメインアウェイ側1列201ということでコーナーフラッグの真ん前。野沢のCKを至近距離で観られるというわけで普段ならホクホクなのだが、大雨……

 水原にはアウェイで1-4で完敗しているので、取り返すためには最低でも3点はとらなければならない。雨だと鹿島には不利かと思ったんだが、結局は基礎技術の差が出て鹿島には有利だったかもしれない。水原はJリーグの中堅どころくらいの強さという印象だった。清水とか神戸くらいの感じ。当然ベタ引きしてくるものと思ったが、普通にラインをあげて前からプレスをかけてきた。だが、雨でスローになった試合展開では鹿島の思うつぼになってしまった。見事にイタリア式リアリズム(ネオ・レアリスモ)を発揮した鹿島がきっちりお仕事して最低の義務を果たす。しかも点はセットプレー、DFのクリアミス、カウンター。毎回思うけど、これやられた方は本当に凹むだろうねえ。実に嫌らしい勝ち方だよな。

 鹿島のこの嫌ったらしい強さだけど、要するに90分間同じことをやりつづけられるってことだと思う。ムラがないから、ちょっとでも隙作るとやられちゃうんだよね。言うのは簡単だけどそれを実行できる集中力はなかなか保てない。その点では今日はやっぱり小笠原が凄かった。つねに最初にボールアタックに行きつづける運動量はさすがとしか言いようがない。最近の鹿島につきまとうのが小笠原の後継者問題なんだけど、今日なんか40歳くらいまでやりそうな勢いだった。

 前半だけで変えられてしまった篤人はどうもありえないパスミスを連発していて、オーバートレーニング症候群の疑いが。

 水原のサポは少人数でずぶ濡れになりつつたいへん気合いの入った応援を展開しておられました。

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