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2016-02-26

ロデリック(または若き機械の教育)

9784309630052
 河出書房新社より、ジョン・スラデックの『ロデリック(または若き機械の教育)』が発売になりました。スラデックの最高傑作であるロボットSF長編、発売予告を出してから××年……本当にお待たせいたしましたが、ようやく完成いたしました。待った甲斐はあった、と思っていただける……といいなあ。なお、発売記念のイベントも予定しております。正式に決まりましたら告知させていただきますので、みなさまご参加いただけますよう。


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2016-02-24

柳下毅一郎の特殊な本棚

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 本の雑誌に連載していた書評コラムが『柳下毅一郎の特殊な本棚』と題して電子書籍にまとまりました。完全版ではありません……というのは連載初期の分は『新世紀読書大全』のほうに収録してしまったからです。なお、電子書籍オリジナルで、紙の本というのはありません。中身は諸々ですが、まあだいたい殺人に関するほんの邪悪な紹介です。各電子書籍サイトからご購入ください(発売日とかがはっきりしないので、ダウンロード可能になりしだい順次追加してゆきます)。

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2016-02-14

第88回アカデミー賞

 2/24発売のTV bros. 2/27日号で渡辺麻紀さんと恒例アカデミー賞予想対談をやっています。なのでここでその予想を書いておきます。

▽作品賞
 「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
 「ブリッジ・オブ・スパイ」
 「ブルックリン」
 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
 「オデッセイ」
◎「レヴェナント 蘇えりし者」
 「ルーム」
 「スポットライト 世紀のスクープ」

▽監督賞
 アダム・マッケイ「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
◎ジョージ・ミラー「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「レヴェナント 蘇えりし者」
 レニー・アブラハムソン「ルーム」
 トム・マッカーシー「スポットライト 世紀のスクープ」

▽主演男優賞
 ブライアン・クランストン「Trumbo」
◎レオナルド・ディカプリオ「レヴェナント 蘇えりし者」
 マイケル・ファスベンダー「スティーブ・ジョブズ」
 エディ・レッドメイン「リリーのすべて」(難病枠)
 マット・デイモン「オデッセイ」

▽助演男優賞
 マーク・ライランス「ブリッジ・オブ・スパイ」(老人枠)
◎シルベスター・スタローン「クリード チャンプを継ぐ男」(老人枠)
 クリスチャン・ベール「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
 マーク・ラファロ「スポットライト 世紀のスクープ」
 トム・ハーディ「レヴェナント 蘇えりし者」

▽主演女優賞
 ケイト・ブランシェット「キャロル」
 ジェニファー・ローレンス「Joy」
 シャーロット・ランプリング「さざなみ」(老人枠)
◎ブリー・ラーソン「ルーム」
 シアーシャ・ローナン「ブルックリン」

▽助演女優賞
◎ルーニー・マーラ「キャロル」
 レイチェル・マクアダムス「スポットライト 世紀のスクープ」
 ジェニファー・ジェイソン・リー「ヘイトフル・エイト」
 アリシア・ビカンダー「リリーのすべて」
 ケイト・ウィンスレット「スティーブ・ジョブズ」


 以上、去年の反省として思いっきり凡庸な予想にしてみました。アカデミー賞では難しいことを考えてはいけない。老人または難病が取る! これです。あと、作品賞候補全作見ての感想は、「スパイク・リーは正しかった!」ですね。普段は「スパイク、おまえもうちょっと口閉じとけばよ……」と思うことが多いわけですが、今年ばかりは「スパイクの言うとおり」と思わずにいられない。それくらい「なんでこれが……」と思わされるような候補作がいくつかありました。これがアメリカ映画の最良の果実なんだとしたら、アメリカ映画も日本映画も変わらん!と言いたくなるようなのが。まあどれが、とはいいませんが。

 あ、もちろん以上は予想であって、優れた映画はまた別の話。今年がこんな結果になったのは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に賞をやらなかったからだ!とぼくは思っています。評価すべき映画はちゃんと評価しとかないと後々まで悪影響を与えるから気をつけましょうね。しかしなんで『スティーブ・ジョブズ』が脚色賞にノミネートされなかったのか、これだけはいくら考えてもわかりません……

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