ラブレター

〈フリースタイル #21 The Best Manga 2013〉が発売されています。識者が選ぶ2013年のベスト漫画特集。で、この雑誌には、ぼくはいつも「ワン、ツー、スリー」というマイベスト本・映画・音楽を選ぶ小さなコラムを寄せています。で、編集者がわりとこまめに連絡をくれる人なので毎回「原稿お願いします」というメールを入れてくれるわけですが、「まあいつものだよな…」とか思って放置していたりすることがままあります。「締切りだけ確認すればいいし…」とか思って。で、今回もそうしてたら編集者から電話が入って

「原稿をお願いしいた件なんですが…」
「あーはいはい（読まずに）大丈夫ですよ」
「じゃあおねがいします。岸本佐知子さんの良さについて書いていただければ…」

　はっ？　なぜ岸本佐知子!? と思って慌ててメールを確認したら、そこには「岸本佐知子さんへのラブレターを書いてください」という依頼があったのだった。ラブレターて！
　でも知らないとは言え引き受けちゃったんで、頑張って書きましたよ。なお、「どうせなら岸本さんでさえ赤面するような奴を書かないと」と言われて、そして確実に岸本さんが頭を抱えて雑誌を投げつけるような文章を書く方法はわかっていたのですが、それは武士の情けでやめておきました。だって、自分が同じことやられたら困るもん！

図書新聞で取材

　〈図書新聞〉第3091号 (2012年12月22日)にインタビューが載っています。『新世紀読書大全』についての取材で、「フェティッシュによって実用性を汚染する──分析しても分からない夾雑物としての人間の営みに惹かれる」という題がついてます（定期購読者はリンク先で見られますが、そうでない人は図書館ででも見てください）。〈図書新聞〉みたいなところから取材されるのはちょっと面映いですが、嬉しいですね。本と併せてよろしく。