監督:瀬々敬久 出演:岡田将生、榮倉奈々 公式サイト
「“アントキノイノチ”って三回言ってみな」「アントキノイノチアントキノイノチアントニオイノキ……あっ!」「元気ですかーっ! 元気があればなんでもできる!」
いやそれはさておき。『余命一ヶ月の花嫁』のコンビが送る涙のストーリーがどんなのかというと、岡田くんはトラウマまみれで吃音症の元メンヘル患者。いつまでも裸で屋根の上に座ってはいられないので就職することにした。そこが遺品片付け業。はぐれ者ばかりが働く職場なので、黙って突っ立ってるだけの岡田くんでも雇ってもらえる。元気がなくてもなんでもできる! そこで出会ったのが榮倉奈々。実は彼女にもトラウマがあって……
というトラウマまみれのラブストーリー。岡田くんも榮倉奈々も話しはじめる前に思い入れとトラウマたっぷりの間をおくもんで、たいした事件も起こらないくせに話が長くなってかなわん。そもそも岡田くんのトラウマ(親友が目の前で飛び降りた件かと思ったら、そのあとも元気に学校に行っている!)、裸で屋根の上にあがるほどのもんなのか? あまりに話が何も起こらないんで、てっきり実話かなんかと思ったが、よく考えたらさだまさし原作だった。ということはオチの驚くべきギャグを考えたのもさだまさしなのか?
突然遺品片付け屋をやめ、なぜか老人ホームにつとめはじめた榮倉奈々を追いかけた岡田くんは榮倉奈々に向かって言うのであった。「あのときのいのちが、ぼくらをつないでくれたんだよね。アントキノイノチが」……そこで大爆笑して以降のことは何も覚えていませんが、まわりからなんか冷たい視線が……ギャグだよね、あれ? ギャグだと言ってよ瀬々さん!
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