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2011-02-18

あしたのジョー(2011)

監督:曽利文彦 出演:山下智久、伊勢谷友介、香里奈 新宿ピカデリーにて鑑賞

 記憶力の悪さにかけては定評のあるオレだが、さすがに『あしたのジョー』なら復習しなくても大丈夫だろうと出かける。だが見ているうちにどんどん頭の中に大きな疑問符がわきあがってくるのを抑えられない。『あしたのジョー』って本当にこんな話だったっけ? 白木葉子は実はジョーと同じ「ドヤ街」の孤児院の出身で、その出自を憎んでいるために「ドヤ街」に巨大スポーツセンターを建設する再開発計画を主導している。住民は立ち退き反対の運動をしているのだが、ジョーは住民たちの希望を一心に集め、反対運動のシンボルとして力石と対決することになる……ってねえ? 『あしたのジョー』って本当にこんな話? オレ、本気で自分の記憶が怪しくなってきたよ……

 本来、白木葉子がジョーにまとわりつくようになるのは力石が死んでからなんだけど、最初から三角関係にしようとしたせいでこんな妙ちきりんな設定を作らざるを得なかったのか。でもそれなら白木葉子なんかいらないっていうか、香里奈が異常におばさんくさくて、「お嬢さん」と呼ばれるのに違和感ありあり。喪服姿には本気で勘弁してくれ…と言いそうになった。

 全体にただようフェイク感はハンパなく、どこもともしれない偽の昭和の風景もひどいし、偽のボクシングシーン(ジョーはデビュー戦からノーガード戦法にクロスカウンターで戦うのだが、それって「あしたのため」のレッスンってなんの役にも立たなかったってことでは)もひどいし、そもそもジョーと力石ってノンタイトル戦なんだからバンタム級のリミットで戦う必要なくね?とかいろいろあるんだが、何よりも最悪なのは音楽で、偽物のライ・クーダー風ギターとか、安っぽいオーケストラレーションの伴奏とか、もう本当に許してくれという気分に。最後、偽のアニソンっぽい主題歌だなあ……と思ったら宇多田ヒカルだった!

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