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2010-11-11

Kiss the Rod

Mw07071

 Dodgem Logicというのはアラン・ムーア先生が責任編集するアナーキズム・マガジンなんだけど、なんせノーサンプトンの地方誌なんで近所のチーズ屋さんの広告が載ってたりする。なんだけど中身は異常にクオリティが高くて、ムーア先生渾身のカプレットとか、ムーア先生のSF論(ちゃんとノーサンプトンからはじまる!)とかが毎号載っていてたまらない。

 その第五号にIain SinclairがKiss the Rodというエッセイを寄稿していた。前にも書いたことがあるが、シンクレアというのは個人的にはムーアとJ・G・バラードをつなぐミッシング・リンク的存在である。『人生の奇跡』の中にもバラードが認める数少ない若手作家の一人として登場する。Dodgem Logicに書いているのはBrigid Marlinという画家のインタビューである。この人、なんとバラードの肖像画を描いていて、National Portrait Galleryに所蔵されているのである。その肖像画を描くにいたった経緯がまた面白い。実はバラードが(最愛の画家である)ポール・デルヴォーの失われた絵の再現をマーリンに依頼し、彼女がその交換条件としてバラードの肖像画を描かせてもらったのだという。

 バラードは落ち着きがなく、モデルとしては最悪だった、とマーリンは語る。すぐ飽きてしまってポーズを変えたり、喋りはじめたりするのだという。『人生の奇跡』でもそうだったが、どうもこの人、思索家としてのイメージのわりには落ち着きのない言動が目立つ。頭が良すぎて空回りしてるんだろうか?

 なお、マーリンは「あたしの名前を勝手に『女たちのやさしさ』に使った!」と立腹していたとか。さて、どこに出てたのかね。しかし、『人生の奇跡』を読んだあとだと、あの女たらしっぷり、どこまでが事実なのか気になる!

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