ナイト・トーキョー・デイ(2009)
監督・脚本:イザベル・コイシュ 出演:菊地凛子、お塩さん 公式サイト
The Map of the sound of Tokyoというタイトルで去年のカンヌ映画祭に出品された菊地凛子主演作。それだけなら良かったんだけど、出演者の中に約一名問題のある人がいたんで、一年以上にわたりお塩づけにされてました。その方の出番をカットとして、ようやく公開にこぎつけた。これ、当時からオレは注目してました。なんでって…?
築地市場で働く凛子は、ある日、録音技師をしている老人(田中泯)とラーメン博物館で出会う。「きみがラーメンをすする音を録らせてもらえないか…ぼくの母がラーメンをすするときの音に似ているんだ」 そんなクールな凛子には、実は裏の顔があった。狙ったターゲットは必殺必中の殺し屋である。だがそのターゲットに出会ったとき…
というわけで女体盛り!築地魚市場!ラーメン博物館!イメクラ!と外国人が好きな日本てんこ盛りの勘違い観光映画である。いきなり冒頭が女体盛りの場面からはじまるので大笑い。実はこの女体盛り、さる大企業の社長が外人客の接待していたのだった。そこにその娘(写真でしか出てこないけど凛子二役)が自殺したという報が。悲しみのあまり寿司を投げまくる社長。客はみんな喜んで寿司投げ合戦に!
社長の秘書はこの悲劇の原因を作ったスペイン人ワイン商を殺そうと殺し屋凛子に連絡をとる。花やしきでコンタクトを取る二人。「なぜ殺したいかというと…」「そんなことは必要ない。住所と写真だけくれ」とハードボイルドな凛子。だが凛子がワイン商に接触すると、男は凛子をホテルに誘う。「ぼくらは毎週木曜日、ここでセックスをしたんだ…」というラブホは痴漢電車プレイ用のイメクラみたいな電車を模した部屋。そこで濃厚な痴漢プレイをする二人。終わったあと、ターゲットを殺そうとして銃を抜くが、どうしても殺せない。そう、凛子は男を愛してしまったのだ。
その後も毎週ホテルで痴漢プレイを続ける二人。それにしても「ミドリを愛していたんだ…」とか言いながら濃厚な変態プレイに興じる男もたいがいだ。いつまでたっても殺そうとしないので業を煮やした秘書が電話をすると「殺すの辞めた! 契約は破棄させてもらうわ。前金五割増しで返すからいいでしょ!」と逆ギレする凛子。殺し屋の風上にもおけない奴だ! その間、録音技師(なぜかこの人がナレーター)とモツ煮込み食ったり、ラーメン食ったりすることだけは忘れない。だが、ついに破局が…
凛子バブルの真っ最中に企画されてしまった謎の映画なのだが、やはり最大の謎はなんでこんな映画をイザベル・コイシュが監督してるのか!? そして凛子の出ている映画はみんな追っかけてるオレは実は凛子ファンなのではないかという気がしてきた今日この頃! そしてそして同じく凛子マニアが発覚してしまったスパイク・ジョーンズはひょっとして痴漢プレイとかしてるんでしょうか?
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コメント
スパイク・ジョーンズと菊池凛子は付き合ってるんですよねー?
投稿: パ | 2010-09-11 03:36
すごい破壊力ですねー。
お塩パワーの溢れる完全版も観てみたい気がします。
投稿: のわーる | 2010-09-12 19:50
海外の公式サイトにはお塩もキャスト紹介されてるのね…
てか完全版のDVDは既に発売してるのね…
投稿: キノー | 2010-09-14 00:08
>写真でしか出てこないけど凛子二役
あびる優ですよね
http://ameblo.jp/abiru-yu/page-16.html#main
投稿: はづき | 2010-09-14 13:45