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2010-01-30

iSad

 iPad、どうやらタブレットPCの決定版ではないらしい、ということでiSadとかiBadとか言われているのだった。曰く「フラッシュが見られない」「USBすらつながらない」「カメラがない」「この額出すならネットブックが買える」などなど。いやすべてごもっとも。

 だが、たぶんこうした批判は本質を見誤っている。ジョブズが「まったく新しいカテゴリーの製品」だと言っているのはただのセールストークではない。タブレットPCを期待した方が間違っているのだ。私見では、これはiPodが音楽についてやったことを映像において実現する端末である。いつでもどこでも写真と映画とニュースが見られるようになるビュウアーだ。アメリカでは当然新聞がiPadに来る。ということは朝起きたらまず起動してiPadで新聞を読み、video podcastで朝のニュースを見て、iTunesで買った連続ドラマを見る。映画ももちろんiTunesでレンタルだ。すべてソファに寝っ転がったまま。

 初代iPodが出たときに、みなが「こんなもん今時出すとはついにジョブズもヤキが回ったか?」とか言ったものである。だが、iTunes+iPodの組み合わせはまちがいなく音楽消費行動を変えた。それと同じことがiPad + iTunes Storeのビデオ販売で起こるような気がする。kindleを叩き潰すのは行きがけの駄賃みたいなもので、ジョブズの本音はそっちにあるんじゃなかろうか。その意味で、本当にiPadを恐れるべきは出版業界ではなく、テレビとTSUTAYAではないかという気がするよ(アメリカのネットワーク局はすでに想定・対応済みだと思うけどね)。

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