« 談話室オヤカタ | トップページ | 洞口依子映画祭パンフレット »

2009-11-08

天使の恋 (2009)

監督・脚本:寒竹ゆり 出演:佐々木希 公式サイト

ファッション雑誌にもモデルにもとんと興味のないぼくにとって、佐々木希というのは「tumblerで流れてくるやたら可愛い女の子」である。tumblrで流れてくるとき、そこにはなぜか「のまさん、どうぞ」とタグが打たれている。「のまさん」がどこの誰だかぼくはまったく知らないのだが、佐々木希の写真をreblogするときの礼儀であるらしい。そういうわけなんで、「のまさん、どうぞ」

「17歳のとき」とデカイ字幕が出る。次のカットでは裸で腰にシーツをかけただけの佐々木希が湾岸のお洒落ホテルで夜景を見ているバックヌード。まわりには万札がばらまかれている。17歳にして金で身を売り、「パパ」に高級マンションをプレゼントしてもらう女である。学校へ行くとどんくさいメガネっ娘がイジメられている。「金持ってこれないのか? じゃあおまえのヌード撮ってインターネットのサイトで晒してやるよ、ほれ脱げ!」と迫るイジメッ娘。あわやネットにヌードを晒されそうになる女の子は『仮面ライダーW』でおなじみ山本ひかる……ってこれ笑うとこか? どうなのよ!

あわやというところで佐々木希が助けに入り、「うんこちんぽこ」の悲劇は避けられた! だがこれは実はすべて佐々木希が仕組んだ罠だったのである。彼女は山本ひかるに恩を売って援交仲間に引き込み、がっぽり稼がせようという腹だったのである。山本ひかるが身を売ると、その相手を佐々木希の彼(ただし金を払わないとやらせてもらえない)が脅す美人局で二度美味しいという仕掛けだ。ついでに山本ひかるを脅していたいじめっ娘ともベッドでレズっている佐々木希である。男も女も佐々木希の身体によってとりこじかけのあけくれに!

そんな「セックスのファンタジスタ」佐々木希だが、ある日、写真の取り違え(今時女子高生が銀塩写真!)から同姓の日本史専攻の大学助教授と知り合いになり、びびっと恋をする。いきなり恋する乙女になった彼女は先生の元に押しかけてにわか歴女となり、「愛」の字のついた直江兜をかぶって彼氏と古戦場デートにいそしむのだった……

わかってはいましたが、世の中いろんな映画がある。前半、セックスの魔女時代の佐々木希はやたら脱ぎまくるので無駄にエロくてたいへんよろしい。ただ、ファンの女の子がこんなビッチきわまりない佐々木希を見て喜ぶのかどうかは大いに疑問だったりするが。

|

« 談話室オヤカタ | トップページ | 洞口依子映画祭パンフレット »

コメント

彼女の過去に似合った作品でよろしか。
正月に秋田へ帰った彼女をパパラッチすれば、本当の彼女が見えて来るはず。

投稿: 秋田県 | 2009-11-09 03:05

仮面ライダー観てるんですか?
今作は面白いですよね。
MOVIE大戦は行くんですか?

投稿: トゥデイ | 2009-12-22 22:36

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 天使の恋 (2009):

« 談話室オヤカタ | トップページ | 洞口依子映画祭パンフレット »