監督:新城毅彦 出演:井上真央、岡田将生 主題歌:平井堅 公式サイト
監督は『ただ、君を愛してる』とか『Life 天国で君に逢えたら』とか難病映画で人を殺しまくってるティア・マイスター。殺した男女は五万人、サバ言うなこのヤロー!いやだが今度はただの難病映画と思ったらおおまちがいだ!
映画がはじまるといきなり病院のベッドの上でお医者さんごっこをしている小学生の男女。女の子が男の子の胸に聴診器を当てて
「うーん。心臓がすごく早いですね。精密検査が必要です。じゃあズボンを脱いで下さい。パンツも脱いで」
「えっ!」
「何を言ってるんですか。わたしは専門家だから大丈夫です。さあ早くパンツ脱ぎなさい。パンツ脱げ-!」
と少年に襲いかかってパンツを脱がそうとするようじょ。ほうほうのていで逃げ出した少年は両親を探しに行く。と、両親は医師の仲村トオル(変態幼女の父)から病状告知を受けている真っ最中であった。
「残念ですが息子さんの心臓は不治の病です。二十歳までは生きられないでしょう」
がーん! 少年は自分の余命を知ってしまったのであった。追いかけてきた変態幼女も当然知ってしまうのだった。
翌日、少女は必死で四つ葉のクローバーを探している。「四つ葉のクローバーの神様に祈ると願いがかなうのよ」と教えられた少年は「ぼくは宇宙飛行士になって繭ちゃん(変態幼女)と結婚する!」と無邪気に言うのだが、四つ葉を見つけた少女に突き飛ばされる。少女は涙をボロボロ流しながら「タクマくんの病気を治してください命を延ばして下さいおねがいです……」と祈るのだった。それに気圧された少年は思わず繭ちゃんを抱きしめてディープキス……ってどうなってんだよこの小学生たちは!
時は流れ二人は中学三年生になっている。タクマくんは優等生だが繭ちゃんはバカになった。繭ちゃんが歩いていると、同級生がなぜかいきなりバケツで水をぶっかける。透けブラを見ようという周到な作戦だ。心臓が悪いので体育の授業もつねに見学のタクマくんは「俺より先にブラを見やがって!」と怒りのあまりいたずら三人組をボコりまくる。「やめて!そんなに見たいなら見せてあげるから!」と保健室で体操着をまくりあげる繭ちゃん。
「待って……心臓がおかしくなりそうだ!」
そんなこんなでラブラブな二人だが、自分の余命が長くないことを知っているタクマくんは繭ちゃんには行けそうもない全寮制のエリート高校を志願して自然消滅をはかるという卑怯な手に出ます。寂しそうな繭ちゃんは滑り止めもみんな落ちて就職組。予定通りになったけど、なんか寂しい……と思いながら紫堂高校の入学式に出かけたタクマくん。そこで新入生総代として壇上に上がったのはなんと繭ちゃんだった。
「あんたの考えなんかお見通しなのよ! あたしだってちょっと勉強すりゃこんなとこ入るの屁でもないんだから! あたしから逃げようなんて十億万年早いわ!」と全校生徒の前でタクマにプロポーズ、止めようとした先生もふっとばす繭ちゃんなのだった。
ここまで惚れられたらさすがに応えなければ……と思ったタクマくんは主治医の仲村トオルに相談をもちかける。
「あの……ぼく激しい運動禁止ですよね? たとえば……SEXとかどうですか?」
娘とセックスしたい!と言われた仲村トオルは思わず激怒!
「父親として……いや医者として言うが、やめておけ! あれは結構ハードな運動だ!」
いやーすごい。これでまだ半分くらいで、このあとさらに波瀾万丈の展開がてんこもりでもうとてもこんなところには書ききれない! オレは見ながらひたすらクックッと笑いをこらえていたけれど、まわりではズルズルとすすり泣きが聞こえていた。「五回も泣いちゃった」「もうはじまる前から泣いてた」の声も。 最後はなんかホラー映画みたいになってましたが。泣くのかあれやっぱり。
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