Eduardo Paolozzi:: The Jet Age Compendium
エドゥアルド・パオロッツィというのは英国人の彫刻家であり、J・G・バラードの友人でもあった。60年代にはバラードのアートショーにも協力していたこともあったはずだ。その彼が前衛文芸誌Ambitに提供した作品の展示があるというので見に行ってきた。当時、バラードはAmbitのprose editorを務めていた。
RavenRowというギャラリー、住所を見てあれ?と思ったのだが、行ってみるとホワイトチャペルのWhite's Rowの突き当たりだった。この名前を聞いてもわからないだろうが、ここは切り裂きジャック事件最後の犠牲者メアリー・ケリーの家があったミラーズ・コー トの跡地なのである(現在は駐車場になっている)。
なんでバラードがらみの展覧会まで『フロム・ヘル』の話になってしまうんだ? アラン・ムーアの「本当に怖ろしいのは過去にとらわれてしまうこと だ」という言葉の意味がちょっとわかったような気がした。なお、展示ではAmbitのバックナンバーなど見られてなかなか面白かった。パオロッツィが日本旅行したときに買ってきた雑誌を元にコラージュした作品があり、表紙が力道山だったり、中にウルトラセブンが載っていたりする!
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