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2009-07-25

SFファン交流会レポート

 Speculactive Fictionのページで岡和田晃さんが6/20(土)におこなわれたSFファン交流会レポートを掲載してくれています。

 「SFファン交流会:時間の墓標 J・G・バラード追悼」(2009年6月20日)レポート

 当日来られなかった人も追体験できるたいへん詳細なレポートになっていますので是非。

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Flip Video Mino HD

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 有名な「あるふぁぶろがー」になると、いろいろ無料の試供品やらなんやらが送られてきて「どうかこれを使ってみてください」と頼まれるらしいのだが、まさかそんなことが自分の身に起ころうとは思ってもいなかった。実はさる筋よりFlip Video Mino HDというアメリカで大人気のミニビデオカムを試用させてもらうことになってしまったのだ。これが大変素晴らしく、さっそく使い倒しているのだが、自分一人で楽しんでいてもしょうがないので宣伝させていただく。

 Flip Videoはアメリカのブロガーのあいだで人気爆発中のビデオカム。みんなしてこれでもってビデオを撮ってはYoutubeにアップロードしているという。実際使ってみるとこれがたいへん便利なのである。さっそく撮ってみたんで、サンプルをYoutubeから。

 うーむ。Optrumの格好良さは異常。中原昌也は奥でエフェクターを操作している。で、一週間ほど使いたおしての感想を箇条書きで

 いいところ
 ・小型軽量。重量わずか93gでポケットに入る。これでHD画質のビデオが撮れてしまうんだから恐れ入る。
 ・操作が超簡単。電源ボタンを押すと一秒で録画可能になるんで、シャッターチャンスは逃さない。あとは実質的に録画ボタン一個しかないんで、マニュアルなんかみなくても子供でもビデオが撮れる。
 わるいところ
 ・モニター画面が小さい(1.5インチ)
 ・外部メモリが使えない(録画可能時間は60分)
 ・HDなんで、うちの弱小Mac Miniだとカクカクになっちゃってちゃんと見られない!

 ともかく機械としての割り切りぶりが見事なのである。これ、日本人が作ると絶対静止画撮れるようにしちゃったりすると思うんだが、そういう機能は一切なし。データ移行も充電も本体付属のUSB端子をがしゃこんとパソコンに差し込んで接続するというシンプルさも素晴らしい。「わるいところ」として挙げたポイントも、実はその割り切りの中で生まれてきた特長なわけで、決して欠点ではないのだ。編集も投稿サイトへのアップロードもみなソフトの方でやってしまえ、という割り切り(この辺、iPodの設計思想とも似ている)。日本メーカーなら絶対ボタンたくさんつけて、SDカードを使えるようにして、大画面液晶にして、静止画も撮れるようにするだろう。でも、ぱっとポケットから出して即撮影というお手軽さは絶対なくなっちゃうよね。どっちがいいかってことだけど、オレはとりあえず毎日持ち歩いていろいろ撮ってる。

 国内での購入法についてはここなど参照。輸入販売しているところもあります。

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2009-07-20

平山夢明とデルモンテ平山のゴミ鍋番外編/マイコー涅槃で待つ編

 なんと前回からわずか一月ほどの間で急遽開催決定。みんな暑すぎて脳味噌溶けてるんだな。マイコーファンにはお勧めしません。

8/3(月) @新宿Loft+1

 遂に天に召されたKing of Pop(以下キンポップ)!彼の唯一無比空前絶後奇想天外の異形、いや偉業を裏も表も語り尽くす!実はマイコー事情通のゴミ鍋メンバー(しかし音楽評論家含まず)がお送りするマイコー追悼イベント!お前らバブルスだよ!バブルス以下だよ!

【出演】
平山夢明(作家)
柳下毅一郎(特殊翻訳家)
高橋ヨシキ(デザイナー)
多田遠志(猛獣使い)

OPEN18:00/START19:00

¥1500+order 当日のみ

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2009-07-18

No.1 in Heaven

 高田馬場のステレオタイプ事務所に出かけて、安田理央責任編集のSUPER INDEPENDENT ADULT DVD MAGAZINE(自主製作エロDVD)「No1 in HEAVEN」Vol.1を受け取る。

 安田理央さんがtumblrに触発されて発作的に作りはじめたというエロDVDマガジンである。ぼくも「柳下毅一郎と『ヱヴァンゲリヲン破』を観に行って、飲み屋で感想を聞く」という企画で協力している。エロ雑誌のモノクロページ、というか文化人枠。思い立ったが吉日という勢いでほんの二週間で作ってしまったというだけあって、実に熱っぽくて楽しいビデオである。安田さんが実に楽しそうに作っているのだが、その楽しさはしっかり画面にあらわれている。

 この楽しいビデオを見ていて、いちばん思ったのは、ぼくらの好きな「おもしろいエロ」--それはかつての平野勝之やバクシーシ山下のAVだったり、SODが作ってる馬鹿企画AVだったり、HMJMの自主製作AVだったりする--は、たぶん「AV」というジャンルに属すべきものではないのかもしれないということだった。今、そういう「おもしろいエロ」は売れないものとしてAVの世界からは排除されてしまっている。でも、それは決して求める人がいないということではないと思うのだ。

 そうした作品の困難は、AVの流通回路によって売られてしまっていることそのものにあるのではなかろうか。AVショップに行って平野の作品を買うのは、いろんな意味で難しい。AVショップに入るのも大変だし、そこで面白いエロを選ぶのも困難だ。でも、あるいはAVでもないし、一般映画でもない、もうひとつの流通回路があれば、こうした作品のファン、ちゃんとお金を払って見たいと思っている人のところに届けることも可能なのかもしれない。No.1 in Heavenも、そんな回路を作ろうとする試みではなかろうか、などと思ったのである。

 ところで"SUPER INDEPENDENT"とあるのは伊達や酔狂ではなくて、これ本当に一枚ずつ安田さんが手焼きして作っている。それも古いDVDレコーダーだもんで、一枚焼くのに一時間くらいかかる(笑)。ぼくは事務所で二時間ほどくっちゃべっていたが、その間に二枚しか完成しなかった。そういうわけなんで、欲しいと思っている人は積極的に攻めの姿勢で買い求めにいかないと、「どうせタコシェに入るからいいだろ……」みたいな態度だといつ入手できるかわからないよ!

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2009-07-17

いんび変態若妻の悶え (2009)

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監督:荒木太郎 出演:淡島小鞠、野村貴浩 原作:太宰治「きりぎりす」 PGの作品紹介 上野オークラにて鑑賞

 太宰生誕100年ということで、『人間失格』やら『ヴィヨンの妻』やら『パンドラの匣』やらと映画界はかまびすしいが、ひとつ忘れちゃいないかね? というわけでこういうときには世間の流れに便乗するのがピンク映画魂。文学青年の心いまだ抜けやらぬ荒木太郎が監督・脚本で太宰治の「きりぎりす」をピンク映画化である。

「きりぎりす」は売れない画家の妻の独白というかたちをとった短編小説。世に入れられない画家の元に「この人の絵を理解できるのは自分だけだ」の思いで嫁いだ妻だが、やがて画家の絵が売れて、男が俗物の本性をあらわにすると我慢できなくなって夫を捨てるのである。

 荒木太郎お得意の8ミリ映像や、静岡の一軒家のロケセット(なんと美濃瓢吾氏のアトリエらしい)も、時代を超越した空気をただよわせ、太宰の空気を現代に持ち込む点ではなかなか健闘している。淡島小鞠演じるヒロインは少々微妙で、というのは粗筋からもわかるように彼女はほとんど異常なほどに夫に尽くす女性なので、これはどう見てもマゾヒスティックな女優でなければならない(つまり『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』のイルム・ヘルマンのような)。その点でいくと、残念ながら淡島小鞠は顔も演技も可愛い女すぎるのだ。

 気になるのはピンク映画としての脚色の拙さ。濡れ場の持ち込み方が他になかったかなあ、と思われる。ヒロインが最初に画家の絵を見て「蓮葉な事で、からだが燃えるように恥ずかしく思いました」場面では、本当に股間をおさえて悶えてみせるのだが、、それはギャグだろう! あとヒロインをモデルに絵を描く場面とかも、あんなに下品な濡れ場としてではなく、もうちょっと美しく撮ってもよかったのではないか。あそこが最大のクライマックスなのだから。

……などと文句ばかり言っているが、近年のピンクでは出色の意欲作ではある。とりあえず太宰百年を言祝ぐなら、まずこれを見ておきたいところであるよ。

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2009-07-13

東京国際ブックフェア

Tokyo International Book Fair

 国際展示場の東京国際ブックフェアに行ってきた。実はこのブックフェアでお披露目の企画があるのだ。お目当てのみすず書房のブースは、白水社や岩波書店なんかと共に「人文書復権」の堅めのコーナーを作っているのだが、その一角に真っ赤な血まみれのポスターと異相のおっさんのデカいパネルがあるではないか!

 かねてより予告していたアラン・ムーア作エディ・キャンベル画の『フロム・ヘル』邦訳版はあっと驚くみすず書房より10/10発売予定。なぜみすず書房から?という疑問は誰もが抱くだろうが、これすべて担当編集者の熱意のたまものである。こんなコーナーを作ってしまうくらいみすず書房的には力が入った企画であり、今後もお得な予約情報など告知される予定なので、みすず書房サイトをお見逃しなく。


 本はまちがいなく傑作なので、できるだけ多くの人に手にとってもらいたいとひたすら願うのみである。たぶんSFファンには「『ウォッチメン』のアラン・ムーア」でいいんだろうし、翻訳文芸ファンに届くのはそんなに心配してない。気になっているのは、いちばん読んで欲しいミステリ・ファンと漫画読者で、この層に『フロム・ヘル』の凄さを伝えるにはどうしたらいいものか、なかなかに悩みが深いのだ。

 ブックフェアの会場では白水社のサッカー編集者F氏と会って、ロベルト・ボラーニョの話をしたり、鬼が笑う来年の話をしたりする。

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2009-07-05

DRIVE TO 2010 プレイベント

7/24(金) @阿佐ヶ谷Loft A

「DRIVE TO 2010 プレイベント第2弾」
~中原昌也、柳下毅一郎が語るDRIVE TO 2010の見どころ聴きどころ~

 この秋、新宿ロフトで30日間にわたる一大ロック・イベントが開催される。1979年の伝説的イベントDRIVE TO 80s、1999 年のDRIVE TO 2000に続いて、30年にわたるライブハウス・シーンの歴史をリードしてき たミュージシャンが新宿ロフトに大結集するイベント、DRIVE TO 2010。そのプレイベント第二弾を行います。
 この日は、DRIVE to 2010の最新情報を発表するとともに、ゲストに中原昌也 と柳下殼一郎、OPTRUMの伊東篤宏を迎え、DRIVE to 2010の見どころを語り合います。中原昌也は作家としても高い評価を得ており、、DRIVE TO 2010にはミュージシャンとして参加が決定。また柳下毅一郎は映画評論などで知られるが、、「宝島」編集部出身で実は日本のロック・シーンにも精通とか。この異色の顔合わせでどんなロック談義が展開されるか、まったく予測不能のトークです。
 さらに前回に続いてDRIVE TO 80sやDRIVE TO 2000関連の秘蔵映像、秘蔵音源も披露予定。

【出演】
清水寛
地引雄一
サミー前田
いぬん堂
小野島大
小暮秀夫
(以上DRIVE TO 2010実行委員会)
【Guest】
中原昌也(作家、ミュージシャン)
柳下毅一郎(作家、評論家)
伊東篤宏(optrum)
ほか参加ミュージシャンも飛び入りか!?

OPEN18:30 / START19:30
前売¥1,500 /当日¥1,800(共に飲食代別)

予約は阿佐ヶ谷ロフトA電話予約または下記WEB予約で。 (03-5929-3445)

なぜか呼ばれてしまいました。ぼくと中原がいったい日本のロックの何を語ることになるのかさっぱりわかりませんが、それでもいいという方は是非。伊東さんは蛍光灯弾いてくれるのかな。

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遠藤賢司 純音楽の友@吉祥寺スターパインズ・カフェ

 最近、何につけてもいつまで見られるのかわからないんだから見られるときに見ておかなければならない、と思わされることが多いので、とりあえず見ておきたいものがあったら何をうっちゃっても行くことにしている。そんなひとつがエンケン。今日は「純音楽の友」。ゲストはあがた森魚。一曲目が『史上最長寿のロックンローラー』で、もうこの時点でやられている。

 あがた森魚は『赤色エレジー』をはじめ数曲。オレの中では『女番長ゲリラ』のときのとっつぁん坊や的イメージが抜けないので、どうも不思議な感じ。エンケンと並ぶとよけいにそうだ。エンケンがあまりに老けないからね。40年前、二人が最初に出会ったときの話が面白かった。北海道から上京してきて悶々としていたあがた青年は、ある日、電柱に貼られた「ロックはバリケードを目指す」というライブのビラを見つける。出演者は「早川義夫、遠藤賢司、ばれんたいん・ぶるーほか」会場はお茶の水の全電通ホール……て今SFセミナーの会場になってるとこじゃないか!
 早川義夫には「なんじゃこりゃ?」という感想だったあがた青年だが、ステージに座り込んでギターを奏でるエンケンにはいたく感銘を受けたらしい。で、トイレに立ったらたまたまそこにエンケンがいたので、連れションしながら「あんた、なかなかいいなあ!」と激励したのがなれそめ(ここはアシモフに「なってねえなあ!」と声をかけるハーラン・エリスンの声色で読んでください)。

 その後レコーディングが終わったばかりという新譜『君にふにゃふにゃ』から何曲か。ラブソングがメインのアルバムらしくて、どれもたいへんいい感じ。『とても言えないこんな夢』は「由利徹に捧げる曲なんだ…かっこいいよね、あの人」で、とても可愛いラブ・ソング。やっぱりエンケンはいいなあ。

 アンコールで「みんな、ちゃんとしてたよね」と言う。

 清志郎もさ…マイケルも…前、野音で二人とも金色のブーツはいてたことがあったんだ。顔見合わせて照れ笑いしたっけ…マイケルの最後のビデオってやってたよね? てっきりヘロヘロなんだろうと思ったけど、ちゃんとやってたんでびっくりした。やっぱりみんなちゃんとやってたんだよ。ダンスが好きで、歌うのが好きでさ…痛かったろうと思うんだよ、でもやっぱり歌が好きだったからちゃんと歌うんだよね…オレもちゃんとやんなきゃと思ったんだ…

 曲は『夢よ叫べ』。泣いた。

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2009-07-03

「あんにょん由美香」公開記念トーク

 7/11(土)よりの松江哲明監督作品『あんにょん由美香』公開を記念して、監督とのトークをおこないます。

7/20(月) 20:30~ @ポレポレ東中野
「あんにょん由美香」公開記念トーク 松江哲明×柳下毅一郎

 映画はレイトショーですが、トークは上映後、十時半ごろのスタートになります上映前のトークになります。中身は亡くなってしまったピンク映画女優林由美香さんの幻の出演作を追いかけたドキュメンタリー、ぼくも出演して馬鹿面をさらしています。さらに先日、劇場用パンフレットのための対談もおこなってきましたので、パンフレットにも登場している(はず)です。

 劇場はほぼ連日トークあり、イベントありで賑わっておりますので、別にぼくのトークの日でなくとも、ご都合のよろしい日にお好きなイベントを探して是非とも足をお運びください。

※トーク開始時間を勘違いしておりました。お間違いなきよう願います。

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2009-07-02

「FBB復活 ガース柳下&ウェイン町山」

 ベストセラー作家としておなじみウェイン町山智浩氏が毎年おなじみ夏には里帰りするぜ!ということでひさびさにLoft+1でイベントをいたします。「FBB復活 ガース柳下&ウェイン町山」と「町山智浩のアメリカ映画特電」の二本立てイベントだそうで、もちろんぼくは「FBB復活」の方に参加します。

7/18(土) OPEN11:00/START12:00 「FBB復活 ガース柳下&ウェイン町山」&「町山智浩のアメリカ映画特電」ライブ!

【出演】
町山智浩(映画評論家)
柳下毅一郎(特殊翻訳家)

¥1000(飲食別)

会場:LOFT+1

土曜日昼間のイベントですのでおまちがいなく。他のゲスト等については当方では分かりかねますので直接LOFT+1などへお問い合わせを。

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