「映画芸術」#426 ベストテン&ワーストテン発表号が出ていた。立ち読みだけのつもりだったけど、あまりに酷いんで思わず買ってしまった。これは本当に酷い。衷心より申しげるが、一刻も早くこの雑誌は廃刊されるべきだ。これ以上、荒井晴彦は恥をさらすべきではない。「映画芸術」という素晴らしい雑誌の末路がこんなものになってしまったというのは、本当に残念なことである。
荒井晴彦が嫉妬と僻み根性だけでできあがった人間なのはみなさんご存じだろうが、今年ほどそれがあからさまだったことはないのではないか。荒井晴彦はただ自分の嫉妬心を満足させるために映芸ベスト10を利用している。
では、今年のベスト10を見ていこう。映芸ベスト10がベスト点からワースト点を引く特異な採点方法を採用しているのはご存じだろう。今年のベスト5はこうなっている。
1 「ノン子36歳(家事手伝い)」 84
2 「実録・連合赤軍」 83 (116-33)
3 「接吻」 82 (102-20)
4 「トウキョウソナタ」 81 (125-44)
5 「人のセックスを笑うな」 「PASSION」 55
ちなみにぼくは今年のベスト邦画は「実録・連合赤軍」であり、これを一位にするのが「映画芸術」の義務だろうと思っていた。そのためなら少々の操作も許されるだろう。しかしこれは酷すぎる。
「実録・連合赤軍」のマイナス点は
荒井晴彦 -10 映芸ダイアリーズ -10 岡本安正 -5 藤元洋子 -5 中島雄人 -3
「接吻」
荒井晴彦 -10 寺脇研 -5 山下絵里 -5
「トウキョウソナタ」
荒井晴彦 -10 藤元洋子 -10 寺脇研 -10 映芸ダイアリーズ -9 中島雄人 -5
「映芸ダイアリーズ」というのは映画芸術DIARY で映画評を書いているメンバーの合評 つまり編集部お手盛り) 岡本安正は「会社員」 藤元洋子は「派遣社員」 中島雄人は「ゴールデン街鳥立ち店主」 山下絵里は「築地魚河岸の帳場さん」だ。
いや築地魚河岸三代目が映画評を書いてもいいよ。でも、これじゃあ荒井晴彦が嫉妬した相手をおとしめるためだけにマイナス点を入れるメンバーを集めてきた、と言われても反論できまい。真面目に投票している人たちはどう思ってるんだろう? 高橋洋も渡辺武信も、こんなところに並べられてどう感じてるのか?
そして熊切和嘉はこんな投票で一位になって、本当に嬉しいのだろうか? 「ノン子36歳」は素晴らしい映画なのかもしれない。でも、これじゃあ荒井晴彦にとって、熊切なら安心して褒められる=嫉妬を感じず、上から目線で見られる相手だって言われてるも同然じゃないか。実際には熊切監督に対しても侮辱を働いてるんだってことを、映芸の人たちはわかっているのか?
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