« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009-01-28

「テレクラキャノンボール2009 賞品はまり子*Gカップ」

「テレクラキャノンボール2009 賞品はまり子*Gカップ」

ちょっと体調を壊して三日ばかり寝込んでいた。仕事をする気力もないので自堕落に一人でAV鑑賞のつもりで見始めたんだけど、そんなことを忘れさせてしまうくらい圧倒的に面白くって、最後まで一気に見てしまった。某所のショップで買ってきたんだけど、わざわざ「AVGP作品の中でいちばん面白い!」と店員の手書きポップがついていた。誰が見ても問答無用に面白いもんなあ。何よりもすばらしいのは、これがあくまでもAVじゃなきゃできない表現だってことである。

MVPは殺伐としたセックスがあまりにすばらしいバクシーシ山下ではなかろうか。狙ってもあの味は出せないものなあ。でも最後に勝ったのはまり子*Gカップだね!

ちなみにWeekday SleepersのテーマソングPassion Fruits Telecriderも素晴らしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009-01-24

一条ゆかりのプライド (2008)

監督:金子修介 出演:ステファニー、満島ひかり、及川光博 公式サイト

 みんなが大好きな、『濡れて打つ』の金子修介が帰ってきた!

 原作は一条ゆかりの音楽漫画なのだが、30年前の少女漫画みたいなプロットが凄すぎて全編大爆笑。世界的なオペラ歌手の遺児だったお嬢様(ステファニー)が、ある日いきなり父親が破産して一文無しになったんで銀座のクラブで歌手として働きはじめると、そこにホステスのアルバイトで入ってきたのが掃除婦のバイトをしながら音大に通っている苦学生(満島ひかり)。かくして本番前に出生の秘密を囁くとか、ホットチョコに何かいれるとか、女同士の華麗な戦い がはじまった! ってオペラ歌手を目指す女同士なのにクラブで闘ってんのかよ!

 そう、どっちかというと音楽映画と言うよりは『ショーガール』な感じ。で、金子修介は当然「そういうもの」として演出してるんで、求められるのはあり得ないような華麗なオーヴァーアクト。満島ひかりは合格。キッチュな役柄ほど輝くミッチーは少々抑え気味で残念。ママ役の高島礼子はこれ以上ない適役。女装ピアニストは勘違いして真剣に演じちゃってる感じ。問題はステファニーで、まあ体型はオペラ歌手だから共鳴板が必要だと納得するにしても、 まったく変わらない表情と小津映画もびっくりの棒読みセリフはどうしたものか……

 これロマンポルノだったら傑作だったのになあ。正直、二人ともロマンポルノのアイドルがちょうどいいくらいの感じだしね!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009-01-20

感染列島 (2008)

監督・脚本:瀬々敬久 主演:妻夫木聡、壇れい 公式サイト

三回半笑いました(半分は半笑い)

残念だ。瀬々敬久の映画は昔から見ているから応援したい。したいんだけどやっぱり笑いはこらえきれなかった。三回のうちの一回は佐藤浩市が死ぬところ。もう一度は三浦アキフミが壇れいに詰め寄るところ。もう一回は妻夫木が「フレンド!ともだち!フレンド!」って叫ぶところ。 三浦アキフミという人の出番はどこもすごかったな…ああいう役にこそ吉岡睦雄とか使えばいいのに。

まあ、新しいゾンビ映画としてゾンビ手帖の人は評価してあげるといいと思う。感染患者がゾンビになって襲ってくるところは完全に「バイオハザード」だった。あの場には銃もあったんだからばんばん撃ち殺しちまえばいいのに!と思ったよ。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2009-01-19

2008年映画ベスト10

Hiho

 映画秘宝のベスト10発表号(2009/3)が発売になったんで、ぼくの投票を転載しておきます。

1 It is Fine. Everything is FINE! (クリスピン・グローバー、デヴィッド・ブラザース)
2 『天皇伝説・血のリレー』(08 渡辺文樹)
3 『接吻』(07 万田邦敏)
4 『VHSカフルーシャ~アラブのターザンを探して』(06 ナジーブ・ベルカーディー)
5 『イントゥ・ザ・ワイルド』(07 ショーン・ペン)
6 『実録・連合赤軍 あさま山荘への道』(08 若松孝二)
7 『ミラクル7号』(08 チャウ・シンチー)
8 『LAST CITY 背徳バージョン』(08 大木裕之)
9 『ドリラー・キラー』(79 アベル・フェラーラ)(爆音上映)
10 『幽霊VS宇宙人 略奪愛』(07 豊島圭介)

今年も素晴らしい映画をたくさん見た。本当に映画的には恵まれた年だった。ただひとつの問題が、素晴らしい映画はどれもこれも自主上映や映画祭の特別上映ばかりで普通に公開されないということだ。すべての映画が解放され、クリスピン・グローバーの執念をあらゆる人が知り、渡辺文樹のアクションが誰の目にも触れる日が一日も早く訪れることを祈る。

ワーストその他は秘宝本誌を見てください。ベスト・ガイは小野寺生哉(かなざわ映画の会)だ!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009-01-01

あけましておめでとうございます

 2009年になりました。

 今年はいくつか大きな仕事が予定されており、なかなか忙しいことになりそうです。まずは洋泉社から昨年二冊出た実録犯罪研究マガジンMurder Watcherが四月を皮切りに定期化を目指して連続刊行。洋泉社からは『映画秘宝』の連載「日本映画縛り首」を単行本にします。あとはこれまで書いた書評を集めた本も出す予定ですが、これは年の後半になるかも。

 翻訳は、アラン・ムーアの最高傑作であるアレがようやく出る……はずです。その後にはSFの翻訳がいくつか詰まってますんで、出版不況を吹き飛ばす勢いで頑張って仕事していきたい。とりあえずは国書刊行会から二月に刊行予定のチェス小説アンソロジー(若島正編)で一篇訳しておりますんで、それをお楽しみに。では、今年もよろしくおねがいします。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »