一条ゆかりのプライド (2008)
監督:金子修介 出演:ステファニー、満島ひかり、及川光博 公式サイト
みんなが大好きな、『濡れて打つ』の金子修介が帰ってきた!
原作は一条ゆかりの音楽漫画なのだが、30年前の少女漫画みたいなプロットが凄すぎて全編大爆笑。世界的なオペラ歌手の遺児だったお嬢様(ステファニー)が、ある日いきなり父親が破産して一文無しになったんで銀座のクラブで歌手として働きはじめると、そこにホステスのアルバイトで入ってきたのが掃除婦のバイトをしながら音大に通っている苦学生(満島ひかり)。かくして本番前に出生の秘密を囁くとか、ホットチョコに何かいれるとか、女同士の華麗な戦い がはじまった! ってオペラ歌手を目指す女同士なのにクラブで闘ってんのかよ!
そう、どっちかというと音楽映画と言うよりは『ショーガール』な感じ。で、金子修介は当然「そういうもの」として演出してるんで、求められるのはあり得ないような華麗なオーヴァーアクト。満島ひかりは合格。キッチュな役柄ほど輝くミッチーは少々抑え気味で残念。ママ役の高島礼子はこれ以上ない適役。女装ピアニストは勘違いして真剣に演じちゃってる感じ。問題はステファニーで、まあ体型はオペラ歌手だから共鳴板が必要だと納得するにしても、 まったく変わらない表情と小津映画もびっくりの棒読みセリフはどうしたものか……
これロマンポルノだったら傑作だったのになあ。正直、二人ともロマンポルノのアイドルがちょうどいいくらいの感じだしね!
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コメント
面白そうですな。近くでやっているんで見に行きます。
>正直、二人ともロマンポルノのアイドルがちょうどいいくらいの感じだしね!
これ褒め言葉ですよね?本人たちに伝わらないかもw
投稿: mick | 2009-01-24 19:30