TIFF supported by TOYOTA
東京国際映画祭にキム・ギヨンを見に行った。上映10分前になると場内の明かりが落ち、CMが始まる。次もCM…もう一本…またCM…いったい何本CMかかるんだ!? 心底あきれたんでリストアップしてみた。
競輪、SANKYO(パチンコ)、森ビル、東急、ANA、FANCL、Panasonic VIERA、大和証券、FUJISOFT、木下工務店、コカコーラ、TOYOTA Netz
以上12本。映画祭公式上映の前にこれだけCMが! こんな映画祭、世界のどこにもないよ! どれもこれも恥を知らない企業というよりないが、中でもどうしようもないと思ったのはタイトルにまで「supported by TOYOTA」と打たせてるくせにまだCMをかけるトヨタ!それに社長が出てきて町作りがどーとか噴飯もののセリフを言う森ビル! こんなことしないと映画祭できないんだったらやめちゃえよ、もう…
だがそんな中でも映画はすばらしかった。今日は『下女』、『水女』、『火女'82』と三本見たのだが、軍事政権のプロパガンダ映画(セマウル映画)として作られたらしい『水女』があまりにすばらしくて悶絶。ヴェトナム戦争でびっこになった傷病兵と吃音を恥じて口をきかない女とのラブストーリーなのだが、二人はひたすらエゴをぶつけて傷つけあうばかり。軍事政権の後援で作られた国策映画なのに。そしてラストには驚異の「児童憲章」で大盛り上がり! 「児童憲章」読むだけなのに映画が異様な高揚を見せて、心から感動してしまったのである。すごい。キム・ギヨンすごい。そして世界よありがとう!
興奮冷めやらぬ篠崎誠、佐々木浩久、青山真治らと話したりしながら一日を過ごす。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
麻生をゲストで呼んで、エコを謳うって時点で終わってますね。
投稿: 忍者くん | 2008-10-21 09:38