« カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン | トップページ | 京都SFフェスティバル »

2008-09-25

サンセバスチャン映画祭


Monte Ulgull, Donostia
Originally uploaded by Garth Yanashita.
 スペイン北部、バスク地方の小都市サン・セバスチャンに来ています(バスク語ではDonostia)。現在開催中の第56回サン・セバスチャン映画祭の取材でJapon en negroと題して日本のフィルム・ノワールを特集するプログラムがあるので、その取材ということです。「え、これがフィルムノワール?」と言いたくなるようなタイトルも散見されますが、43本を数えるかなり野心的なプログラムで、黒沢清から伊藤俊也までゲストも多彩、大いに楽しんでいるところ。

 街もこじんまりとしてきれいで治安も良く、ホテルに帰ろうとしてふらふら道を歩いてたら、いきなりバールで飲んでた連中に「映画祭で来たのか? まあ一杯飲んでけ!」てな感じで奢られてしまったりする。

 先日はなんと掟破りの逆取材、El Diario Vasco というこっちの新聞に取材されてしまいました。日本から来たジャーナリストに特集上映の感想を聞くという趣旨だったみたいだけど、カメラマンにすごいポーズをつけられて、とんでもない写真を撮られてしまいました…ちなみに記事の中では、こっちで大いに話題になっているらしいTiro en la cabezaというETAのテロリストの日常を描いた映画について「映画的な欠点はあれど、現実と切り結ぼうとすることは高く評価したい」みたいな、妙に上から目線のコメントをしています(たぶん)。

 そんな具合で大いに楽しんでおり、実に素晴らしい映画祭だと思うのですが、ただひとつだけ問題があって、実は審査員の中に原田眞人が……

|

« カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン | トップページ | 京都SFフェスティバル »

コメント

明らかに狂ってる人選ですよね。眞人はただの知ったかぶりなのに。

投稿: ウーリー | 2008-09-25 21:40

「とんでもないポーズ」という表現に相当わくわくしてしまいましたが、
普通にさわやかなカットではないかと思います。
突っ立って3人並んでいるより全然いいのではないかと!

左腕の角度がポイントですね。

投稿: リールー | 2008-09-26 00:38

眞人は自分のブログで、ポール・トーマス・アンダーソンやメリル・ストリープと、生涯続く絆が出来たみたいなことを書いてます。
この人の妄想力にはかないません・・・。

投稿: ポーリー | 2008-10-02 11:27

あれぐらいの妄想力がなくては、映画監督業は務まりません。大目に見てあげてください。
ただ、ダメな監督ほど自作に自信満々、他の監督の作品には辛辣批評なのは、見苦しいというか暑苦しいというか……。
原田さんも世界に通用する実力があれば、「ラスト・サムライ」で共演したトム様の引きで、今頃、「ミッション・インポシブル」シリーズの監督に起用されてる筈なのですが……。

投稿: こちとら自腹 | 2008-10-05 17:45

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サンセバスチャン映画祭:

« カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン | トップページ | 京都SFフェスティバル »