カナザワ映画祭2008 フィルマゲドンに参加してきました。
今年の金沢はすごかった。クリスピン・グローヴァー見たさに藤原ヒロシから殊能将之、古泉智浩までが金沢に集結、映画の方もとうてい信じられないようなもので、ただただ呆然の時間だった。前のエントリにも書いたように、ぼくは字幕を担当したのだけれど、It is Fine. Everything is Fine!を見るのはこれがはじめて。話は知っていたのだが、まさかあんなイメジャリーが登場するとは思わなかった。度肝を抜かれたとはこのこと。
It is Fine. Everything is Fine!はすさまじい情念の映画だった。一生に一本しか作れない類の映画だと思うけれど、What is it?もやはり一生に一本しか作れない映画(こちらは正しくLAアンダーグラウンドの教養にのっとった、ケネス・アンガーの正統な後継者たる作品だ)だったので、クリスピン・グローヴァーというのはつまりそういう映画作家なのかもしれない。
ちなみにこだわるところには偏執狂的なこだわりを見せてスタッフをてんてこまいさせていたクリスピンなのだが、ファンサービスはちっとも苦ではないらしく、サイン会も全員にサインし終わるまで延々とやっていた。 サインのときには「どこから来たの? どこでこの上映のこと知ったの?」って聞いていたのだが「ぼくのサイト(ブログ)で」という返事ばっかりなので、しまいに「おまえのサイトはどんだけ読まれてるんだ? 日本でいちばんの映画サイトなのか!?」と聞かれてしまったよ! いやまあ「ビッグ・スライド・ショー」の観客の中ではぼくの知名度は100%近いだろうけどね!
あと覆面オールナイトのことは……映画祭スタッフにはご苦労様と言うしかない! 本当にご苦労様!
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