S-Fマガジン2008/10
〈S-Fマガジン〉2008年10月号は野田昌宏追悼特集&〈新しい太陽の書〉読本。ぼくがかかわっているのはもちろん〈新しい太陽の書〉読本の方で、「特集監修」ということで収録作の選定などをやりました。
○『地図』 ジーン・ウルフ/柳下毅一郎訳
○『葉と花の帝国』 ジーン・ウルフ/宮脇孝雄訳
○ウルフ・エッセイ・セレクション 中野善夫訳
○作家論「ナボコフ読みの目から眺めたウルフ」 若島正
○ウールス人名・地名辞典 香月祥宏=編
「地図」はウールスを舞台にして、〈新しい太陽の書〉の登場人物も出てくる外伝的作品。「葉と花の帝国」は「茶色い表紙の本」ことセヴェリアンが持ち歩いている『ウールスと天空の驚異の書』の中の一挿話(ただし、『ウールスと天空の驚異』は伝説や昔話などの集大成らしいので、これが本に書かれているままかどうかはさだかではない)。あと、エッセイはThe Castle of the Otterから。
特集解説にはいろいろ書きましたが、ぼくが取り上げたキャラクターだけでなく、どのキャラクターに注目して読んでも、実は同じようなことが書けるはずです。読者一人一人が、〈新しい太陽の書〉の中でお気に入りのキャラクターを見つけ、彼にまつわる物語を読みとっていってほしいと思います。
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コメント
(別に腐す意味はなく)小畑健さんがSFマガジンの表紙を飾る日が来ようとは思いませんでした…
書下ろしじゃないのが残念なところですが、今は週間連載があるものなァ。
しかし、「SFはやっぱり絵だねぇ」の野田先生追悼号でこういうことが起こると、なんだか感慨深いです…
投稿: 夢応の鯉魚 | 2008-08-25 18:58