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2008-07-05

インフェルノ 蹂躙 (1997)

14 監督:北川篤也 脚本:高橋洋 音楽:トルステン・ラッシュ 出演:立原麻衣、由良よしこ

 洋泉社でMurder Watcherの次号に関して田野辺くんと打ち合わせ。最近の殺人事件あれこれについて論じている中で、アフリカケンネル(関根元)について話していたときに、電話があって、出ると高橋洋さんからだった。
「今日『狂気の海』見に来てくれるんですよね?じゃあトークお願いしてもいいですか?」
 快諾してユーロスペース2に出かけると、同時上映の『インフェルノ 蹂躙』はまさしくアフリカケンネルを舞台にした映画だったのだ……

 物語はまるで『サイコ』のようにはじまり、まるで『悪魔のいけにえ』のように終わる。ジャネット・リーが出かけた先がアフリカケンネル(関根元)だったというわけなのだが、つまりこの映画が語っているのはベイツ・モーテルもレザーフェイスが住むシャッターの向こうもアフリカケンネルも実は同じひとつの場所なのだということである。そこはこの世の条理が通用しない場所、そこに行ったらすべてが終わってしまう異界だ。埼玉県のどこかには地獄へ通じる穴が開いていた。だからこの映画でもっとも素晴らしいのは実は美術なのかもしれない。殺人鬼夫婦の住む家の荒涼たる風景を見ただけで、そこにはあってはならないものが現出しているとわかるのだから。

 即席のトークでそんなようなことを喋ると、お客さんで来ていた俳優さんから「実は今度月蝕歌劇団で〈津山三十人殺し 幻視行〉というのをやるんです……」と言ってポスターをもらった。ほら、やっぱり地獄はつながっている……

 で、それとは(たぶん)無関係なのですが来週7/7(月)には『狂気の海』緊急臨時トークということで中原昌也vs高橋洋のトークがあるそうです。急に決まったことで告知もあまり行き届いてないようですが、みなさま是非お運びください。

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