コレラの時代の愛 (2007)
監督:マイク・ニューウェル 原作:ガブリエル・ガルシア=マルケス 出演:ハビエル・バルデム 公式サイト 8月公開
フェルミーナの心変わりの理由は原作にもはっきり書いてあるわけではないんだけど、この映画だと、文通していたころはイケメン少年だったのに、大人になって再会してみたらキモいハビエル・バルデムになっていたので「あー、恋してると思ってたけど、手紙と現物は違うわね」と振ってしまったかのように見える。ハビエル・バルデムが演じているだけで見事なキモメン映画になってしまった。アカデミー賞取ってもキモメン。現実は厳しい。
これはつまり恋するというのは病気にかかるようなものであり、まともなことではないのだと主張する物語なのだ。だから「恋のことしか考えない」フロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は実はただの異常者なのであり、そのことに気づいたからフェルミーナはフロレンティーノを捨てるのだ。でも、映画にすると、普通にロマンチックな物語としても見れてしまう。いっそのことウルビーノ医師の話はばっさりカットして、幻想の恋愛生活に生きるフロレンティーノの話だけで映画にしてしまっても良かったかもね。その方が、最後の「きみに純潔を守りとおしたよ」のセリフが生きたかもしれない。
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