世界の電波男
〈映画秘宝〉の連載書評でも書いたように、本田透の『世界の電波男』(三才ブックス)は感動的な力作なのだが、ひとつだけ不満がある。p.23欄外の注だ。
※柳下毅一郎先生
筆者にとってのオビ・ワンにあたる偉い人で一生頭が上がりません。冬は黒ずくめの男というイメージがあるが、夏はなぜかアロハシャツみたいな派手な柄ものを着込んでいる。2006年に秋葉原で転倒して腕を骨折したが、道行くオタクたちが「うわあキモいおっさんプギャー」とバカにして誰も助けなかったので以後オタク嫌いになり僕もあんまり相手してもらえなくなった気が。
……たしかに最近会ってなかったけど、それはきみが売れっ子になって忙しくなったからではないか! と思ったけどこんなこと言われっぱなしなのも癪なので、久しぶりに連絡をとって飯を食いに行った。最近とんとうとくなっているオタク界の事情取材も兼ねて。大久保の羊串屋でひとしきり飲み食いして大いに笑う。最近は努力も特訓もなくて、戦ってる女の子を見てるだけでいいらしい。やっぱり特訓は欲しいんだがなあ。そういう考え方はもう古いのだろうか。映画に特訓を!
本田君が飲まないので一人でマッコリをぐびぐび飲んでいたらしこたま酔う。
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コメント
>最近は努力も特訓もなくて、戦ってる女の子を見てるだけでいいらしい。やっぱり特訓は欲しいんだがなあ。そういう考え方はもう古いのだろうか。
イヤ、そんなことはないでしょう。
特訓といえば小池一夫御大、御大と言えば最近は「コミック刃」が休刊最終号になってしまったのが寂しい限りですが、
齢十に満たないというのに剛剣として名高い示現流の奥儀を修め、
死生眼によって覚者さながらの智と慧をものす大五郎“さん”の活躍は、
ナルホドこれこそが教養(リベラル・アーツ)というかとハッとさせられるものがありました。
特訓こそ説得力ですよねぇ……
投稿: 冬の蠅 | 2008-05-27 15:22
>大久保の羊串屋でひとしきり飲み食いして大いに笑う。
どんなお話されたのか興味あります。お二人でトークイベントとかネットラジオとかやっていただけたらなぁとか妄想してしまいます。
投稿: しかじか | 2008-06-03 00:05