ひぐらしのなく頃に (2008)
監督・脚本:及川中 出演:前田公輝、飛鳥凛、松山愛里 公式サイト
ちかごろの若い人たちはみんなこのゲームをプレイしては鉈で斬り合っているのだという。なんか知らないが、おもしろいことになっているようなので、映画が来るのをきっかけに講談社BOX版を二冊読んでみた……え、これ全体の八分の一なの!? 最近のオタクはみんなしてこんな代物を延々と読みつづけてるわけ!? これが「ゼロ年代の記念碑的一大ムーブメント」なのだとしたら、ゼロ年代ってみんな脳死してるとしか言いようがないね!(ぼくがこの“小説”と最悪の出会い方をしていることくらいはわかっている。しかし、ゲームだったら絶対に前半で放り出しているね)
さて、映画の方だが、予想通りにダメ小説をそのまま映画化した普通のダメ映画。物語前半部分のまったり世界がないので、ごく普通の駄目ホラーでしかない。最後は圭一くんが「全部わかった……」と言ってがくっと倒れるんだけど、「こっちは何もわからねえよ!」と思った瞬間「映画版続編、企画中!」の文字が出るという……勝手にしてくれよ。
唯一斬新だと思ったのは、同級生たちの変な語尾が(「かな? かな?」とくりかえすとか)が萌えでもなんでもなくて、単なるキチガイ台詞になっているという点。普通ああいう言葉使いで喋る人がいたら、頭の弱い人だもんなあ。そういう意味では原作ファンの期待は裏切っているのかもしれないが、ぼくにはゼロ年代のことはよくわからないので……劇場はガラガラだったが。
前売り券購入特典で古手神社の絵馬がついてきたので、「この世からクズ映画が一本でも減りますように」と願をかけてきた。
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コメント
>「この世からクズ映画が一本でも減りますように」
ギャグに突っ込みという無粋なことをしますが、私はゲームしないし、小説だって年に一本読めばいいほうという人間(なのでひぐらしのなく頃にという映画のことまったくわかりません)ですがこのフレーズおかしくないですか?
http://www.eiren.org/toukei/index.html
見ると邦画って年間400本前後公開されていてそのほとんどが「クズ映画」なんだと思うが、400本がすべて「まともな映画」(←傑作というほどでもなし)だったら映画批評家って仕事が必要なくなるじゃないですか。
世の中に「チョコレート評論家」という職業は無いと思うけど、それはどんなチョコレートでもそれなりに食えるし食っても死なないからですよね?
ところが映画(邦画)に関してはまとも映画とクズ映画の比率が1:9、(ここはテキトウ、1:99かもしれない)という状況にいらだっているし、それを何とかしたいから批評家していらっしゃるんですよね?
世の中のほとんどの映画がクズなのはデフォルトであってクズとマトモ比が1:9→2:8になるくらいを願掛けすべきだと思う。
投稿: ゲームはしません | 2008-05-17 09:30
なんで投稿したんだっけ?あ、そうそう思い出した。世の中から「クズ映画」を駆逐しようとすれば、企画段階で潰すのが効果的。どうせ大半の邦画って資金回収できていないのに関わらず、年間400本も上映されるのは馬鹿が映画に対してキモイ勘違いをしているから。馬鹿がクズを作るのはあたりまえのこと。
ところが製作本数が減れば一割のまとな映画も同時に作られなくなる。年間40本くらいは映画見たいじゃないですか?40本が50本になればいいけど、企画の段階で潰しまわっていたら作り手も消費者も泣く状況になるという意識からみともないマジレスをしてみた
投稿: ゲームはしません | 2008-05-17 09:50
>世の中に「チョコレート評論家」という職業は無い
>と思うけど
研究家とか評論家、居ないわけでもないようですよ
ところでギャグに突っ込んで申し訳ないのですが
「この世からクズ映画が一本でも減りますように」と
「この世からクズ映画が絶滅しますように」では
天と地ほどの隔たりがあるように思われますし
>クズとマトモ比が1:9→2:8になるくらいを
>願掛けすべきだと思う。
よりもずっと消極的な願いなんじゃないでしょうか
あと、評論家というのは別にガス検知器としてだけ
存在しているのではではないと思いますよ
そういう役割もあるかもしれませんが。
投稿: 脳 | 2008-05-17 10:21
>評論家というのは別にガス検知器
え?、批評家ってSN比を上げる為にいるんじゃなかったの?
作り手にはぬるい映画を作れないようにするため、観客にはクソ映画をつかまなくて良くするため
それ以外に何の意味があるんですか?「クズ映画だけど、ひまだからみましょう」なんて倒錯的じゃん。
投稿: ゲームはしません | 2008-05-17 12:06
違いますよ。評論家は評論するためにいるんです。別に観客のためでも、作者のためでもありません(ぼくの書いているものが、その域に達しているかはまた別問題ですが)。
で、今の日本にはびこっているクズ映画は、「一割のまともな映画」とはまったく別の論理で作られてるんですよ。ぼくが槍玉にあげているのは基本的にはそういう映画のはず。作者の妄執なり作家性なりが表現されているものであれば、たとえ失敗作であっても、それなりに評価はしているつもりです。フジテレビが今後一切映画製作しなくなっても、誰も困りません。
ぼくはかなり倒錯しているので、良くできた映画と同様、ものすごく酷い映画にも興味があります。じゃなきゃピンク映画なんか見られませんよ。ただ、失敗作すら作れない中途半端な作り手には本当に腹が立つんだよなあ。
投稿: garth | 2008-05-17 12:21
なるほど、「真の評論とは『評論の為の評論』」ということですね。わかります。
投稿: 結果の出せない奴 | 2008-05-17 13:11
近田春夫や菊池成孔が安い邦楽を批評しているのに近い感覚で楽しんでいます。
もっと蓮實先生とかも屑邦画見て「批評」してもらいたいものです。
投稿: どれみ | 2008-05-18 11:37
柳下さん、絵馬に“こんな”って言葉を忘れてますよ
投稿: 極楽茶 | 2008-05-18 14:34
写真右上の絵馬が「日暮」さんなのは偶然ですか?
投稿: ぽん吉 | 2008-05-19 03:30
確かに“小説としては”どうかと思うなぁ。
タブローが(意図されて、でしょうけど)ないので、勿論、長編映画には向かない。それならば、小説に限って言えばこの方式・主題であればデ・ラメアが参考に……ならないか(真似できるものではないですね)。
しかし、どういったら……ナレーティビスト的リプレイ(TRPG)とか?
アニメの方は頑張ったと思うんだけど。
投稿: 冬の蠅 | 2008-05-19 13:00
「ひぐらしのなく頃に」の「な」をちゃんと赤文字にされていることに敬服しました。ところで。
>唯一斬新だと思ったのは、同級生たちの変な語尾が(「かな? かな?」とくりかえすとか)が萌えでもなんでもなくて、単なるキチガイ台詞になっているという点。
この変な語尾を映画版でも残したのですね。私はゲーム版と小説版は知らず、アニメ版しか知らないのですが、レナという鉈少女は確かにアニメでも「……なのかな、かな」という語尾をくっつけてましたよ。あとサトコは「……でございましてよ」、リカは「……なのです」という変てこな語尾をつけるのが、ひぐらしワールドの一種の〈お約束〉でした。この「……なのかな、かな」はアニメでもかなり異常な効果を出してました。
投稿: SCR | 2008-05-21 16:46
一部だけ覗き見て原作含めた全てを駄作と決め付けるようなクズ評論家も撲滅しますように。
ttp://www38.atwiki.jp/higurasi_zissya/
投稿: 屑評論家気取り撲滅祈願 | 2008-10-16 00:14
クズとかいうあなたたちもクズですょ
アニメのひぐらしのなく頃に解の最終回見たらすべてわかります(小説でもなんでも)泣けます
ただああいうだけのものではありませんから
はじめだけで決めつけることは駄目だと思う
映画評論家じゃなくて
人間としてあなたはだめだと思います
投稿: ひぐらし大好きさっ | 2008-11-24 21:13
性格悪っ
投稿: ハヨタマ | 2009-02-03 16:25
ここでひぐらし擁護してるやつキモイのでうじゃうじゃとオタクサイトから湧いてこないでくれ。
自分も一般人なのでひぐらしなんてしらねーけどさ、映画観て率直に糞だと思った。ありがちな設定,謎解き要素が微妙すぎて推理の域まで達しないのに加えて個々のキャラクター性が薄すぎ。序章だかなんだか知らないが今回のを見る限りどう考えてもエロゲーの域だろ。
それなのに上の-大好きさっ!さんが言うみたいになんで原作読んで全部のシリーズ見て批評しなきゃなんねーわけ?あくまで映画の批評なんだから、クズ呼ばわりされてもおかしくない出来だと思うが。少なくとも原作を基にした二次創作でヘボい監督の演出とかもあっての映画なわけで。
投稿: 通りすがり | 2009-03-21 16:42
はっきり言って映画は駄作だと思う。
ただ「映画が駄作=原作が駄作」では無いと思う。
このレビューを書いた本人も序盤の二作だけでこの作品を批評しようと言うのは考えが甘すぎると思う。
仮にもネットという公の場でそのような浅い知識で意見を述べるべきではないと思う。
投稿: HTt | 2009-04-02 22:34
この原作はホラー要素もあるが、ミステリー中心の作品です。
ジャンルを聞かれると難しいが、ホラーと思っている人はこの作品の半分も理解してない。
HTtさんも言っているが、公に向けて発言しているのだから作品を理解してから評価してほしいです。
投稿: kyes | 2009-04-04 16:18
俺は原作もゲームもやってないけど噂だけ聞いて公式サイトのみのぞいてみました。
映画は駄作ということはこのレビューでわかったから見る前にわかって感謝したいよ。でもレビューで原作を序盤のみしか読んでなくて評価どうかと思うよ?
そりゃ個人の好みはあるだろうけど。
投稿: yss | 2009-04-06 02:38
kyesさん
ジャンルなんて読み手が決めるものだから、その発言は間違ってますよ。
私はミステリー風味のホラーだと思いましたけれど。
まぁ漫画版を読んだだけで、ゲーム原作はあまりに稚拙な文章、昭和という舞台を全くいかせてない設定(メイド喫茶などが唐突に出てくる等)、テンポの悪い日常描写、同じ言葉を連続で使うだけで狂った描写をする安易さ(ドグラ・マグラのお兄様~を見習って欲しい)で途中で放り投げましたので、途中で投げ出したくせに批評するなと怒られそうでありますが。
しかし、金を貰ってかく批評ならまだしも、ネットに書くぐらいの批評なら全部やる必要はないと思いますけどね。
それより、自分の考えが違うからとにんげんとしてだめだめ、この作品を理解していないから批評するな、などと明らかに信者的な意見を撒き散らすほうがよっぽど駄目な行為に思えます。
ここで長文をだらだら書くいたり、無駄な言い合いをするのもあれなので、もし何か意見があればismotoya@gmail.com
にメールを頂ければ嬉しいです。
投稿: ismotoya | 2009-04-21 15:05
『どろろ』の批評を探しているとき、こちらにたどり着きました。
批判なさる方もいらっしゃるようですが、私にとってはgarthさんの文章はとても痛快です。
私もまったく同じように感じる事が多いです。それを臆することなく発表して下さってることに好感を持ちました。
『ひぐらし』についてですが、私は失礼ながら原作を知りません。複雑な謎と作りこまれた世界観が高評価を受けているというのは存じています。
もともとサスペンスやミステリーが大好きなので、そのジャンルのドラマや映画はチェックしてしまう方です。そういう方は私だけに限らず大勢いるはず。
そういう方々がCMを見て、映画館に足を運ぶとき、その映画1本を見ればストーリーが完結されると期待しているのではないでしょうか。
だけど、どなたかがおっしゃっていたように、この作品を真に受け止めたければ小説やアニメを見なさいだなて、ちょっと乱暴かなーと。
映画にした時点で、それまで『ひぐらし』を応援し、支えていたファンの方と、違う層もターゲットにして行くわけなので、原作関連を知らなければ理解できないなんてちょっと困ります。それならDVDかなにかで展開すればいいじゃない、となりかねません。
かといって、大衆向けにしすぎればそれはそれで酷い有様になるでしょう。原作を大事にしすぎてもダメ壊しすぎてもダメなんて、ほんと映画作りとは大変ですね。
投稿: トオリスガリ | 2009-04-25 23:24
「この世からクズ映画が一本でも減りますように」
そもそも、この世からクズ映画が一本もなくなるなんてことは永久にないわけで、どうせ願い事をするならより実現可能性の高いことを書いたほうが良いであろうという柳下さんの粋な心意気が読み取れて、批評家として持つべきリアリストとしての側面と遊び心満載のロマンチスト的な要素(書いててキモイw)が感じられて僕はおもしろかったのだが。
自分の思っていることと文章の中に書いてあることの区別がつかない読解力の無さはすごいね。w
バカとしか言いようがない。
はい、今「バカはおまえだろーが。何えらそーに言って(書いて)んだよ、このクズが。」
と、思ったあなた。さて、問題です。
今までの文中に「僕はバカではない」とどこに書いてあったでしょうか?
正解を発表します。
残念!書いてません。w
自分の考えと他人の考えを区別する一助に成りえたでしょうか?
あなたのおつむが少しでも快方に向かうためのお役に立てたのであれば幸いです。
もちろん、もし僕が「こんなことも分からない奴はバカだ。」と発言した場合、僕自身は“こんなこと”は分かっているという前提で話をしています。
しかしそれは“バカ”でないことの必要条件でしかないわけです。
「そんなことも分からないのだからやっぱりあなたはバカですね」という根拠にはなりますが、「僕はバカではない」という根拠にはならないでしょう?
話がそれ過ぎたのでw、最後にこの映画の批評に関することを一つ。
映画というものはある一定の尺の中で上映されたもののことなのでは?
んでもって、柳下さんは映画評論家でしょ?
原作を読んでから批評しろだの浅いだのという批判はお門違いなのではないでしょうか?
柳下さんが怒っている(あきれている)のもまさにその点でしょう?
そもそも、これ映画じゃないもん。w
小説やゲーム、その他のキモいグッズを売るための補完物でしかないもの。
投稿: yama | 2009-04-30 23:12
この記事を見て不快に思う人間がたくさんいるんだから、そこんとこ考慮してくださいよ。
投稿: 戌亥 | 2009-05-10 11:33
いや、そういう人には見に来ないという選択肢があります。ぼくは「ひぐらし」をプレイしないという選択をしたわけでね。
しかし「ひぐらし」ファンってしつこいっていうか忠実だねえ。その点には敬意を表しますよ。
投稿: garth | 2009-05-10 21:42
好みは人それぞれだと思いますが、小説の最初だけでボロクソ文句を言うのはよくないですよ。
私はひぐらしを一通り見てきました。確かに最初はキャラの濃さや喋り方に違和感を覚えましたが、途中からそれが気にならない位面白かったですよ? 私の感想ですが。
でも まあ映画の完成度はひぐらしを知らない方のみならず、原作ファンもがっかりさせるものだったらしいですね…。
最初にも書きましたが、好みは人それぞれです。批判するのも評価するのも自由ですが、ただ、公の場なので もう少し言葉遣いに気をつけて下さい。 ファンの方じゃなくても不快に感じると思いますが。
投稿: つき | 2009-05-22 14:29