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2008-05-14

隠し砦の三悪人 (2008)

 重たい腰をあげて見に行ったが、休憩時間に流れている主題歌を聴いた段階ですでに死亡。これはなんかのギャグなのか!?

 別に黒澤版と同じものを作れとは言わないが、オリジナルからの改変部分があまりに幼稚で泣けてきた。なんでこんな幼稚な映画しか作れないのか。しかもパクリ(これをオマージュとは言うまい)。独自要素はすべて『ロード・オブ・ザ・リング』と『スター・ウォーズ』からのパクリ(音楽までハワード・ショア風)。何が悲しくてダースベーダーを出さなければならないのか。大画面で『スター・ウォーズ』ごっこをするのが樋口の夢だったのか。だとしたらあまりに志が低すぎる。

 阿部ちゃんはまともな監督につけばちゃんと殺陣もできそうだった。だが刀がぶつかりあったところにCGで火花を足せば格好良くなると思ってるような監督ではなあ。宝の持ち腐れとしか言いようがない。

『どろろ』もそうなんだけど、要するに今の映画の作り手にとっては時代劇っていうのはすでにファンタジー世界なんだろうね。だからこういう幼稚きわまりない「戦国世界」が作れてしまうんだろうな。でも、残念ながらぼくは日本人なので、本物の時代劇の世界もちょっとは知っているのだ。

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2008-05-13

その日のまえに (2008)

Before the Day

 重松清原作、大林宣彦監督作品『その日のまえ
に』のロケにエキストラとして参加してきた。撮影現場はなんと下妻。下妻駅朝8時40分と言われ、ありえない……と思いながらもつくばエクスプレスのおかげで都内へのアクセスが大幅に時間短縮されたロリィタとヤンキーの街へ出かける。行ってびっくり、あの映画以上に見事に何もなく、ロリィタはおろかヤンキーすらいない。駅にあったのは『下妻物語』のロケ地ガイドだけだった。しかしこれ見て「ジャスコ下妻店」に出かける人はいるのだろうか!?

 真冬という設定なので、一度片づけたセーターを引っ張り出していったのだが、茨城はひどく寒く、季節はずれの衣装がまったく季節はずれでなくなってしまった。ずっと撮影を見学していたのだが、やはり大林組はすごい。『22才の別れ』のときにも感嘆したのだが、大林宣彦はカメラを動かしながら人を動かし、車両を動かしてタイミングを合わせる……みたいなタイミング命のテクニカルな撮影を平然とやってしまう監督である。今回もごく平然とものすごく面倒くさそうな撮影をやっていて、まあ技術スタッフはさぞかし大変だろうなあ、と思わずにはいられない。撮影は一ヶ月以上続くそうで、これも現代の映画作りからすると常識はずれな豊かさである。もちろんそれが許されてしまうのは大林宣彦だからなのだが、求めない者には決して手に入らないということでもある。

 映画はWOWOW製作で秋以降に公開予定。脚本は少しだけ読ませてもらったが、かなりすごい映画になりそうな気がする。監督本人によれば「70歳にして原点に帰った新たな処女作」だそうだ。

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2008-05-08

ねらわれた学園 制服を襲う (1986)

監督:渡邊元嗣 出演:橋本杏子、田口あゆみ

 新宿国際名画座で渡邊元嗣の幻の傑作を上映中だというので見に行く。気がつくと、最近ピンク映画しか見とらんなあ。

「あれは二月の寒い夜、ちょうど14になったころでした……」と未来(橋本杏子)のナレーションではじまると、中学生の橋本杏子と優しい教師との 初体験場面。だが未来が絶頂に達するや、教師は悲鳴をあげて悶絶。そう、父親の復讐の道具とされていた未来は「三段締め名器養成ギプス」によって交わった 男のペニスをへし折る脅威のマンコの持ち主になっていたのだった……その麻宮未来が不良女子高「愛染学園」に転校してきたところから物語ははじまる。

 というわけで展開するのは南野陽子の『スケバン刑事』シリーズの完全パロディ。何がすごいって劇中の効果音はおろか主題歌まで同じだ(ノンクレ ジットのキルビル方式)。深作のバカ息子が作った奴なんかより、はるかにきちんと愛にあふれるオマージュになっている。未来が最後の決戦に向かうと、行く手にライバル だった不良少女が待っていて、真っ赤な唐傘を広げて相合い傘になるときには、アイドル映画と東映任侠映画が奇跡的な合体を果たすのだ。

 当時20歳だった橋本杏子の美少女ぶりに萌える。なお、m@stervisionが愛にあふれすぎたレビューを書いているので、詳しくはそっちを。
 
 その後またもサッカーバー・フィオーリに出かけてACL クルンタイバンク戦。ダニーロ二得点にはなぜか店内で笑みがこぼれる。ダニーロは人を幸せにするなあ。

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2008-05-06

OP映画祭り2008 第三日

174okura0023115  さすがにGW三日つぶして連日上野オークラに通っていると、いかがなものかという気がしないでもない。なんだかものすごいダメ人間になったような気がする。映画は9本全部見たけど、さすがに箸にも棒にもかからないような映画はなかったか(内2本は再見)。旧作では2002年の荒木太郎作品、新作では加藤組が一番良かった。

 本日の上映作品は 『悩殺占い 巨乳摩擦(濡れ巨乳なぶり)』(98 小川欽也) 、『妻失格 濡れたW不倫』(06 渡邊元嗣)、『不純な制服 悶えた太もも』(08 竹洞哲也)の三本。竹洞組の新作は冒頭の疾走感は買うものの、そのあとは思いつきをいかせぬまま失速という印象。だってヤクザの金を奪ったカップルが北の海に逃げるってさあ……二人を追いかける「生け捕り屋」の設定に新味は出ているものの、それだけではきつい。俳優は全員好演。渡邊元嗣監督の『妻失格 濡れたW不倫』については以前書いたとおり

 小川欣也の98年作品は『悩殺占い 巨乳摩擦』の新版。風間今日子のピンク・デビュー作なのかな? 映画は小川監督がときどき作ってしまう素っ頓 狂なファンタジーで、稗田オンまゆらがカザキョンを操る「この世の者ならぬ」タロット魔女(なんかタランチュラの化身か何からしい)を怪演している(唐沢俊一がそれに対抗する陰陽師)。ものすごい怪演 で、クライマックスは稗田オンまゆらの絶叫とカザキョンVS杉本まことの獣のようなSEXがカットバックするのだ。何をやりたいのかはわからないながら無駄にド迫力。

 舞台挨拶では御年73歳の小川欣也監督の話がおもしろすぎる。きちんと話を記録に残しておかないとなあ。

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2008-05-03

OP映画祭り2008 第一日

New02 上野オークラでOP映画まつり2008と題してGWの新作ショーケース一大イベント。本日は新作含む三本上映+女優三名も登場するイベントということで場内も超満員の入り。

 本日の上映作品は
変態奥様 びしょ濡れ肉襦袢』(2002 山崎邦紀)、『 性犯罪捜査 暴姦の魔手』(2008 関根和美)、『女復縁屋 美脚濡ればさみ』 (2008 加藤義一)の三本。山崎邦紀監督の2002年作品は俳句ピンク(!)。『触覚』という句会を主催する変態俳師が弟子の女性をくすぐり責めにかけたり、スパンキングしたりしては「尻腫れて 輪廻転生 スペルマッ」みたいな謎の俳句を詠むというコメディ。面白いのだが、落としどころを間違っている印象。

 ピンク大賞受賞第一作となる加藤義一の新作『女復縁屋~』は大いに楽しむ。映画としてはどうということはないただのピンク映画で、脚本ももうちょっと練って欲しいところではある。たとえ ば平沢里菜子の役をただの悪女ではなく、コミカルなキャラクターにしていればもっと映画に厚みが出ただろう。それでも主演の村上里沙がとても魅力的に撮られてい て、佳作といっていい出来だった。まったく女優としてのタイプは違うのだが、なぜか林由美香のことを思い出してしまった。そういう演出をしているのだろうか? 平沢里菜子は相変わらず素敵に可愛い。そう言えばピンク大賞のときはブリブリな格好をしていて、ちがう!この女の本性はこんなんじゃないん だ!と思いながらも萌え萌え。

 加藤義一、好調を持続。なお、このイベントは5/7(水)まで(舞台挨拶は5/4まで)続いておりますので、みなさんお誘い合わせの上是非。ぼくもできるだけ通うつもり。

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