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2008-04-22

銀幕版 スシ王子!~ニューヨークへ行く (2008)

監督・脚本・原作:堤幸彦 主演:堂本光一 公式サイト

 新宿ミラノ1で鑑賞。観客は30人ぐらい。なぜか老人が多かった。ミラノ座(定員1064名)で30人の老人と一緒にこの映画を見るというのがどんなものか、ちょっと想像してみていただきたい。

 映画を見ているあいだは本当に辛く、見終わったときには心底落ち込んだ。この映画が何を目指して作られたものなのか皆目わからなかったからだ。カンフー映画? しかし型を決めてポーズを作る合間はすべて早送りで飛ばしてまったく動きがわからない映像のどこにカンフーの快楽があるのだろう? 寿司の美学? アメリカ風のゲテもの寿司よりも江戸前の方がうまいってだけなら、映画なんか作るまでもない。コメディ? え、ひょっとして、あれギャグだったの?

 この無力感はほとんど『大日本人』を見たときに匹敵する。しかしあれはまだ松本氏の作家性の発露ではあったわけで、これはいったいなんなんだろうなあ。こんなもんが作られてしまってミラノ座でかかっていることに、誰も疑問を持たない映画界の現状にはほとほと頭が痛くなる。

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コメント

トピックとは関係ない話ですいません。
「銀幕版 スシ王子!~ニューヨークへ行く」を遥かに超えているケッ作「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」は取り上げないんでしょうか?
皆ジャニーズを恐れているのか、日刊ゲンダイぐらいしか公開前に勇気のある批判をしたマスコミはありません。公開前は無言で、公開後に「きいちご賞」候補にして貶すというのは間違っているのではないでしょうか。酷いものは酷いと映画評論家や映画ライターがきちんと言わないと、こういう酷い邦画を量産していく状況を止められないのではないでしょうか。
予告編見ましたが、ラスプリは黒澤監督の名作とは別物で済まされないでしょう。あれは黒澤への冒涜です。ダースベイダーもどきが登場した時は椅子からずり落ちました。今度LAでも上映会をやるそうですが、そこにルーカスが来場するかもしれないという話もあるようですね。その噂が本当だとしたらラスプリはハリウッドに恥をさらすことになりますよ。何故日本映画界はラスプリが海を渡って上映されることを問題にしないのでしょうか?
柳下さん是非ラスプリを取り上げて下さい。
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>はすべて早送りで飛ばしてまったく動きがわからない
>映像のどこにカンフーの快楽があるのだろう?
アメリカでは批評家が「幼稚だ」と酷評していますが、きちんとジェット・リーとジャッキー・チェンのカンフー対決を見せてくれる「ドラゴン・キングダム」がヒットしているのは健康的ですね。

投稿: 通りすが郎 | 2008-04-26 00:04

garthさまごめんなさい。横レスですが、通りすが郎さまへ
ルーカスは会場に来なかったそうです。
いや、来れなかったんだと思います。参加したらコメントしなきゃならないでしょ。それが嫌だったんじゃないかな?と思ってしまいます。
聞けば、観客も女性ばかりの(それも日本人)。記者も日本から同行した人だけ。さすがに「正々堂々と勝負」はできなかったんでしょうね(笑)。日本人としてものすっごく恥ずかしいです。

投稿: もりー | 2008-05-01 01:20

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