« 本棚 | トップページ | 拷問者の影(新装版) »

2008-03-16

東京ヴェルディ0-2鹿島@味スタ

(またはダニーロの魅惑)

 シーズン初観戦で味スタに出かける。暖かいというよりは暑いくらいの好天。気温40度で試合して中三日でこの暑さという鹿島はさすがに動きが悪く、コンパクトなゲームを挑んだヴェルディに中盤でも互角の勝負になる。青木と新井場だけは元気だったが。新井場は最後まで運動量が落ちなかった。代表に呼ばれてもいいくらい絶好調だと思うんだがなあ。

 後半に入ると小笠原までゴール前に張り付くかたちになって、何度かピンチを迎える。ここで投入されたのがダニーロ(11)。「サンパウロの10番」として鳴り物入りで来日したが、日本の早いサッカーに適応できずすっかり時間稼ぎ要員に。でもスタジアムでは人気なのだよね。まあ人柄の良さもあるんだが。

 ダニーロがなぜ駄目だったのか、今日の試合を見てよくわかった。ダニーロってともかくプレーが大きいのだ。下手なのではない。ともかくスケールがでかい。まるで跳ね返すかのようなトラップ、蹴り出すようなドリブル、早くて長い(明後日に出す)スルーパス。まるで中田ヒデのスルーパスのようだが、中田のパスは本人の性格の反映だが、ダニーロのスルーパスがあんなに鋭いのは何故なのか? それは彼のスケールがあまりに大きいからである。トラップもドリブルも、無駄にでかい(190センチある)身体のスケールに合わせて大きいのだ。本山のテクニックは狭いところを抜いていくのに特化したものである。本山はその名人で、いわば日本的テクニックの完成品である。ダニーロのボール扱いはそういうものではない。もっとおおらかな、青空の下でたわむれるかのようなものだ。ダニーロは、古き良きサッカーを思い出させてくれる。だから誰もがダニーロを好きになってしまうのだ。

 だからオリベイラが後半、暑さと疲れからスペースが出来てきたころにダニーロを投入したのは理詰めの交代だった。ダニーロの大きなプレーはスタジアムにはよく映える。ボールを受けて反転する派手な動作から鋭すぎるスルーパスをマルキーニョスに通し、見事勝利の立役者となった。いい休日だったな。

|

« 本棚 | トップページ | 拷問者の影(新装版) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198151/40525061

この記事へのトラックバック一覧です: 東京ヴェルディ0-2鹿島@味スタ:

« 本棚 | トップページ | 拷問者の影(新装版) »