『蒸気駆動の少年』トーク
オリオン書房立川ノルテ店でのトーク、おかげさまで盛況で終わりました。法月綸太郎さん、大森望さん、どうもありがとうございました。
新本格作家の卵たちが『見えないグリーン』を読んで、「現代もので本気のパズラーをやってもいいんだ!」と意を強くしたという話を聞いて胸が熱く……そして「スラデックって不器用というか、頭が悪かったのではないか(だからほどよいところでやめられずに誰も望んでいないところまで突き進んでしまう)」と我々が言っていると、「すごい偉い作家だと思ってたけど、あれは間違いだったんだろうか……」と一人ごちる法月氏。
わりと一般的な話を集めたもので、スラデック・マニアからは不満が出るかもなあ、とは思っていたのだが、やはり大森望からは「あと五編くらい削れば傑作だったのに。『超越のサンドイッチ』とか要らないんじゃないの」と言われてしまった。一方で法月氏は「二篇目の『超越のサンドイッチ』で(これなら意味がわかる!と)ほっとしました」と……
『黒い霊気』での「官僚制が勝利をおさめ、この世には、もはや聖人も狂人も道化も存在しえなくなった。名犯人すら、どこにもいない」(p.17)という一節についての風見潤氏の発言が波紋を呼んでいるようですが、原文を確認してみたところ、別に作っているわけではなくて翻訳通りでした。たぶんmaster-criminalを「名犯人」とした訳語を各務氏からヒントをもらったということなのだろうなあ。
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コメント
スラデックは間違いなく頭いいですよ。
小利口じゃなかっただけで。
こっそり告白しますが、
「見えざる手によって」も「息を切らして」もけっこうショボいですな。
「本格ミステリ作家」スラデックは『見えないグリーン』に尽きる気がする。
(古風な本格が好きな人は『黒い霊気』派でしょう)
投稿: mercysnow | 2008-02-27 06:58
先日のトークショーに参加させていただき、とても楽しいお話でした。
あんなに法月さん主導で話が始まるとは思ってはみませんでしたが。
「蒸気駆動の少年」の感想も早々にあげたいと思います。
ありがとうございました。
投稿: KIYO | 2008-02-29 00:22
攻略のポイント
Pre最高の物理攻撃力を誇る通称「丘ギガス」。
防御手段を持たずに肉弾戦をしてしまうと、圧倒的な力の前に殺されてしまう。
各自、反射技やタゲ切り技を上手に使って戦おう。
魔法攻撃は一切してこない。
回復ヘイトに敏感なので、回復を担当している人は注意。
投稿: 浅野ゆう子 | 2008-03-17 14:29