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2008-01-17

ラスト、コーション (2007)

監督:李安 主演:トニー・レオン、湯唯

脇毛、がっかりおっぱい、麻雀……あとなんだろ。反日? まあそういう感じの映画。

これ、よく考えたらマゾヒズムの話なんだなあ。主演がトニー・レオンだったりするので、なんとなく「男の虚無的な影に惹かれ……」みたいな印象に なっているけれど、原作では「狐のような顔をした男」つまりれっきとしたキモメンらしい。売国奴のキモメンにスパイとして身を捧げる女スパイがマゾヒスト としての本性にめざめる……という話なのだろう。でも、アン・リーって本質的に変態じゃないから、どうもそこの勘所がわかってないよね。

この映画もどうやら『汚名』をイメージしているようで、実際劇中に『断崖』のポスターが出てきたりするんだけど、ヒッチコックはまごうことなき変態で、『汚名』は完全にマゾヒストの映画だからね。

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コメント

あんまり期待しないほうが良いのでしょうか……。
あと、結局どの程度修正、ぼかしは入ってたのでしょうか?
そんなことばっかり気になってしまいますが……。

投稿: ルシフ | 2008-01-17 20:10

ほとんど無修正、といってもいいくらいでしたね。映倫の基準はいつから変わったのでしょうか? そっちの期待は十二分に満たしてくれるかと。

投稿: garth | 2008-01-17 21:40

ありがとうございます。
ほとんど無修正、なのも「男の虚無的な影に惹かれ……」みたいな印象になっているから映倫的にはOK、なんだったら笑ってしまいますね。

投稿: ルシフ | 2008-01-17 22:54

かつての相方・町山さんは激賞しておられましたけど(主にエロ方面。そこを経由して「ファックって政治なのネ」みたいな部分)、これはボロボロですねぇ。「そんな大してエロくもないよ」ってことだから致命的だよなぁ。

まぁアン・リーの評価がお二方で180度違うのは今に始まったことではないんで、そういうことになるんでしょうなぁ。

投稿: kamikitazawa | 2008-01-18 06:39

自身、どの氏族(属性)にも深く傾倒しているわけではないのに、
なぜかマイノリティ的心性の映画を撮りますね、アン・リー(「だから」なのか)。
帰属に違和感を抱えて境界に立ちながら、転換点は殆ど運命的な偶然や本能に任せてしまう彼の作品の主人公たち。
凡そアリバイが先行して行動してしまう(強迫的意図的主従)心性であるマゾヒズムとは決定的に隔たっていますが、
それはやはりアン・リー自身が踏みとどまってきた人だからなんでしょうか?

自伝等を参照した意見ではないので、方言に留まりますが、
例えば彼が『デスフループ』のような心地よい傲慢を取れないのは、そういうところに起因するような気がします。
案外、人格の基礎は教条的モラリストなんではないかと。

投稿: 冬の蠅 | 2008-01-19 16:48

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