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2007-09-16

カナザワ映画祭2007 青いオトコの則文祭り

Kanazawa Film Festival 2007 カナザワ映画祭2007〈青いオトコ祭り〉に招かれて行ってきた。14日(金)は前夜祭として金沢城公園で『トラック野郎 望郷一番星』の野外上映。翌15日(土)は『シルクハットの大親分 チョビ髭の熊』、『伊賀野カバ丸』、『堕靡泥の星 美少女狩り』、『大阪ど根性物語 どえらい奴』の四本(最後の『徳川SEX禁止令 色情大名』はパス)。15分休憩でぶっ続け上映というスケジュールはさすがに厳しすぎて疲弊。トークショーの出来も危ぶまれたがなんとかこなす。

 ニュープリントの『堕靡泥の星 美少女狩り』は圧倒的迫力で、これ一本でお腹いっぱいな感じ。残念ながらプリント状態の良くなかった『ちょび髭の熊』はというとギャグも冴え渡った傑作。これはきれいなプリントで見たい。お竜さんの殺陣が『緋牡丹博徒』よりも血なまぐさい感じがした。『どえらい奴』はビデオで見てはいたのだが、スクリーンで見ると全然印象が違う。加藤泰の弟子なんだなあ、とあらためて思わされる佳作。

 いちばん驚いたのは実は『伊賀野カバ丸』で、すっかり忘れていたのだが、ラストの「アクション5番勝負」の最後の一戦、「カーロデオ」って『デスプルーフ』の元ネタではないか! タランティーノ、これ見てるだろ!

 金曜日の前夜祭、天気予報は雨で心配されたのだが、最後まで天候はもって上映は無事大成功。『トラック野郎』は実に野外上映にふさわしい映画だった。あのどこまでも突き抜けて飛んでゆくような野放図な脳天気が野外上映の解放感によく似合う。野外上映ではスクリーンサイズはあまり気にならないということを学んだ。

『望郷一番星』のラスト、札幌へとひた走る桃次郎(菅原文太)をカムチャッカ(梅宮辰夫)指揮下のトラック野郎たちが寄ってたかって助け、バケツリレーで水をまく。「あれこそが人民の海だ!」(則文談)あの場面を見ているうち、われ知らず目頭が熱くなる。なんでこんなに感動的なのだろう? 無私の団結だ。それが映画である。上映のために九時間かけて群馬からやってきた一番星号のオーナー、ボランティアとして上映を手伝っていた北陸のトラック野郎たち、『堕靡泥の星 美少女狩り』のニュープリントのために一万円を寄付してわざわざ北海道から見に来てくれた美女。無名のトラック野郎たちが桃次郎のために汗をかくように、みんなが映画のために身を捧げている。それがこの映画祭でいちばん感動的だったことである。

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