童貞オールナイト
シネマ・ロサの『童貞。をプロデュース』公開記念〈童貞オールナイト〉に呼ばれてトークする。上映作品中では自然『パンツの穴』について多くを語ることになったんだけど、『アイデン&ティティ』について大事なことを言いそびれてしまった。つまりあの映画が童貞映画なのは、麻生久美子が童貞の考える理想の女性像だ、ということである。公開時も「あんな都合のいい女いるわけない」という批判が散見されたけど、最初からいるわけないんだって! あれは理想化された女性像なのだ。麻生久美子はそういう空っぽな理想像を演じさせたら最高なのであって、オタクの女神様たる麻生久美子のベスト・パフォーマンスだと言える。東の麻生久美子、西のパトリシア・アークェットと言われるゆえんだ。
それ以外は、『童貞。をプロデュース』における松江くんの童貞へのまなざしの変化(つまり、あの映画は松江くんの成長小説として読むべきなのだ)も指摘したし、まずまず満足のいくトークだったんじゃないかな。朝まで映画を見るという人々と別れ、一人終電で帰宅
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