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2007-08-14

痴漢電車 びんかん指先案内人 (2007)

Binkan 監督:加藤義一 出演:荒川美姫、なかみつせいじ PGのあらすじ

『痴漢電車 快感!桃尻タッチ』他コメディの快作を連発し、オーピーの若手エース的存在となった加藤義一監督。林由美香がいなくなったあと、ちょっと迷いを感じることが多かったのだが、脚本に城定秀夫を迎えた本作は必見の傑作。舐めるように荒川の局部をアップにする濡れ場のキャメラが素晴らしい。

荒川美姫演じるヒロ子は引っ込み思案の性格と嫌なことを断れない気の弱さのせいで、どんどん転落の人生を歩むことになる。いわば『嫌われ松子の一生』なのだが、その彼女が駄目サラリーマン(なかみつせいじ)に痴漢されてはじめて自分を見出すというお話。風俗で働いても「サービスは真面目にやるが人見知りして愛想がない」ので人気は出なかった……というあたり、『嫌われ松子』にはないリアリズムの力である。

役者は全員好演だが中でも目につくのはサラリーマンの妻を演じる佐々木基子。いつも山崎邦紀作品で快刀乱麻な口上を述べる役ばかり見ていたが、これは無口な、生活に疲れた妻の役。真面目で、ちょっとくたびれた専業主婦で、夫の浮気にもひたすら耐えている。普段は女を封印してるだけど、濡れ場になればちゃんと色気もかもしだす。こういう役に佐々木基子を持ってくるところが抜群。

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