大日本人 (2007)
誤解しないでいただきたい。この映画がつまらないことなど、ぼくは見る前からわかっていた。だからかけらも怒ったりはしていない。そして「こんなものは映 画ではない」などと言うつもりもない。そんなことを言えば松本氏(あるいはその代弁者)から「年寄りの頭の固い映画評論家には新しい笑いはわからんのよ。 なんせ松本は天才やからね」と言われるのはわかっている。だからそもそも見に行くのは嫌だったのだ。何言ってもそれに対する反論は最初から用意されている んだからね。しかし、それでもなお、ぼくは見に行ったよ。
そこにあったのは無だった。無。二時間の無。これはなんだろう? コメディではない。だって、ギャグはひとつもないし、ひとっかけらも笑えない んだから。でも人情ものでもない。松本氏がぶつぶつと呟いているのを二時間見せられて、なんの人情を感じろというんだろうか? 怪獣映画でもない。CGの キャラクターが人のいない町で何も壊さないように暴れるもののどこに怪獣映画の快楽があるだろう? まさか、社会批評?
そこには何もない。ただ、ひたすら空虚な時間が過ぎていく。見ているこっちはひたすら無感覚になっていく。なんせ怒りという唯一の反応さえも最 初から封じられているのだ。それがテレビというものなのだろうか? でも、テレビならいつでも消すとかチャンネルを回すという選択肢がある(ぼくはそもそ もテレビなど見ないのだが)。映画館ではただ、ひたすらこの麻痺に耐えることしかできない。
二時間後、ようやく解放され、ぼくは思わず近場の飲み屋に行った。そこでビールを飲みながら、たまたま手にしていたアルフレッド・ベスターの 『ゴーレム^100』(国書刊行会近刊)のゲラをひたすら読み、p.293の最後のセリフで思わずプッと吹きだして、そのときようやく人間の世界に帰ってき た気がしたのだ。
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コメント
怒り狂ったわたしはまだまだ甘いですね(笑)。
松本人志に才能はあると思うし、
映画も熱心に見ているようだし、
北野武の前例もあるから、期待したんですが……。
才能は結局、テレビの枠内だけだったようです。
『ゴーレム^100』のゲラが出ていることを確認し、安心しました。
山形さんもすでにお読みのようだから、そうじゃないかとは思ってましたが。
投稿: mercysnow | 2007-06-12 10:01
mercysnowさん
>北野武の前例もあるから、期待したんですが……。
>才能は結局、テレビの枠内だけだったようです。
この一文、すごくいいですね。グッと来ました。
「テレビの枠内に(結局的に)限られていた才能・・・ダサッ!」ってことですよね?
わかります。その事実が証明された爽快感、僕も今、強く味わっています。
名コメント、いや、名コメンテイター、と呼ばせてください。すばらしい。
投稿: sundowner | 2007-06-12 16:51
この世にはモテる男とモテない男がいる。
それを判断するのは他でもない女性である。
スポーツ選手、ジャニーズ、お笑い、その運動能力、歌唱力、踊りの旨さ、人を笑わせる能力etc
を見て、聞いてワーキャーである。
モテない男はさて何をするか?
指を咥えて見ているか、いやモテる男の足をひっぱるほうに力を発揮するのである。
批判もほどほどにね。
投稿: 竹内久美子さんの本はおもしろい | 2007-06-12 19:52
すいません、私は結構楽しかったです。
最高に下品でクダラナイ内容で、これを大金かけて巨大スクリーンにかける事がむしろ痛快でした。
テレビ放映も一部カットが必要でしょうね。
逆に笑うつもりで行ったカップルなんかは気の毒ですね。
隣に彼女がいる状態で笑ってたら軽蔑されそうだから。
ほおづえついてお菓子でも食べながら、だらっとした気分でみるのをお勧めしたいですね。
まちがっても映画を愛する人は見るべきじゃないでしょう。
映画をぶちこわしているのは間違いないですから。
投稿: Kato takeshi | 2007-06-12 22:56
いつも読んでます!!!
こんな物をわざわざ批評?というか
観に行くのさえもキツイですね。。
松本シンパってネット右翼みたいな
物ですから。
めんどくさいしどうでもいいですね。
お疲れさまでした!!!
投稿: お疲れです... | 2007-06-12 23:03
>この映画がつまらないことなど、ぼくは見る前からわかっていた。
だから、この理由が一番知りたいのよ。
それを言わなければ、2chの「大日本人、くだらね」
の書き込みと大差ナッシング。
投稿: 比較的若年の頭の柔らかい映画ファン | 2007-06-12 23:40
mercysnowさんにお尋ねしたいのですが、
北野武の前例があるから期待したとは、どういうことでしょうか。
mercysnowさんは北野武の映画はまったく評価してないどころか積極的に否定しているものとばかり思っていましたが。
北野武はバカだから映画はまったくだめだったが、松本は天才だから映画もいいできだろう、ということでしょうか。
投稿: センセーのファン | 2007-06-13 00:01
>映画をぶちこわしているのは間違いないですから。
映画に触れてもいねえじゃねえか。
だから、松本信者は困る。
バカの巣窟。
投稿: ゴワッツす6 | 2007-06-13 00:31
なぜ怒っているのかわかりますか。
べつにこの映画が好きなのは、松ちゃんファンだからではないからです。
それを、松本信者だから、とバカにされ。
ファンじゃないから、テレビをよく見ないから、これを映画だといえるんだよ。と批判されるわけです。で、もしファンだといえば、松本信者乙wと言われる。言葉を最初から封じ込められているのはどちらでしょうか。
べつに、柳下さんや殊能センセーから映画じゃないといわれること自体は、どうでもいいです。
投稿: せんせーファン | 2007-06-13 01:01
ぷぷぷっ
僻み?w
投稿: あ~~あ | 2007-06-13 01:06
↑
の人にじゃないよ
投稿: あ~~あ | 2007-06-13 01:08
あいかわらずヒット作をくさすと大にぎわいですが。
ひらにおねがいいたします。どうか、ここに来ている人、十人に一人でいいから、『ラザロ』見に行ってください。
たぶん予算は百分の一くらいですが、映画的な興奮は百倍くらい味わえますよ。
投稿: garth | 2007-06-13 01:13
おまえら、脚本らしきものもない映画がうまく着地するはずがないだろう。とにかく柳下のこの感想はさすがだな。
投稿: 笠原和夫 | 2007-06-13 01:29
そもそも演技が下手通り越してる松本が演技するだけ無駄だし、監督?はぁ?って感じ。頭おかしいのと違うかな。
投稿: つか | 2007-06-13 04:13
「頭おかしい」「映画じゃない」「うまく着地してない」「何もない」「つまらないことなど最初からわかってる」
どうとっても、誉め言葉です。ここで貴重なサンプルが全部集まりました。ありがとうございました。
投稿: 天才 | 2007-06-13 11:09
大日本人の感想を書くと褒めても貶しても必ず荒れるよね
投稿: 匿名希望さん | 2007-06-13 12:30
>でも、テレビならいつでも消すとかチャンネルを回すとい
>う選択肢がある(ぼくはそもそもテレビなど見ないのだが)。映画館で
>はただ、ひたすらこの麻痺に耐えることしかできない。
こいつ本当に知恵遅れじゃないか?
自分で「つまらないことは見る前からわかっていた」と書いてるくせに、
誰に頼まれたわけでも無いのに自分の意志で映画館へ行って、
チャンネル換えられないテレビどころか映画館で観て「耐えている」
だとさ。
こんな薄っぺらいアホが一人前に映画評論家を名乗ってるんだから、
そりゃ説得力も糞もないわな。
投稿: アーサー王 | 2007-06-14 15:57
このエントリーの最大の負け組は
>『ラザロ』見に行ってください。
の真摯な呼掛けが非難されるところが
無視されつづける家主ではないだろうか?
大日本人は見に行くかどうかわからない
けど東中野には行ってみようかな?
投稿: mick_foley | 2007-06-14 17:06
>誰に頼まれたわけでも無いのに自分の意志で映画館へ行って
ここが違うってことなんでしょ。
まあ見たい映画だけ見てたら仕事にならんよな。
そうすると、テレビだったとしてもチャンネルを変える自由はない訳だけど。
投稿: 万古 | 2007-06-14 20:22
別にこいつが評論しなくても誰も困らないんだよ。
1つの作品を観て「無」としかいえないような評論家の映画評なんてアテになるか?
むしろ、この評論自体が無だろう。ここから何かを得ることが出来るのか?
プロならプロらしい解釈や観方を提示するのが本来の姿じゃないのか?
テレビのチャンネルを換えることは誰にでも出来る。
同時に、つまらないとわかっている映画に足を運ばないことはニートでも出来るんだよ。
投稿: 無夢 | 2007-06-14 21:39
いや、だから、お仕事で行かされたんだけど正直たまんねーよ評論する材料もねーよというエントリなんじゃないかと思ったのよ。
まあ評論じゃなくて愚痴だよね。
ここから何かを得られるかと言われれば、向いてないと分かってる映画に足を運ばない事はニートにも出来る、だから大人しくそうしろという事だけだね。
投稿: 万古 | 2007-06-15 00:12
スゲー認知不可能な無を感じちゃったんだって
史上初の映画だな
言葉を使う仕事の人間にここまで、でたらめな事を書かせてしまう
やっぱり、天才の前では秀才程度は無力だな
投稿: 馬鹿丸出し | 2007-06-15 00:41
笑えなかった。
でも、あのバイクの長回しのシーンを見て、
何も感じなかったということはないでしょ。
時々、インサートされるカットも美しい。
だらだらしたつぶやきの後に出てきた、
締ルノ獣っていう飛躍もすごい。
ただし、善戦したのはここまでかなあ。
ここまでは本当に、もしや天才?と思った、
私の眼は節穴だろうか。
つまんなかった。欠点だらけだ。
でも「無」ではなかった。
もう一つの美点をあげるとすれば、
獣のデザインがクールだったこと。
あの発想はおもしろかった。
本当に何も感じなかったんですか?それが信じられない。
あえて、聞きたい。
「本当に観ました?」
投稿: てれび | 2007-06-17 00:51
映画評論家って職業は何?
大日本人を見て『無』としか表現できないのは問題がある。ドキュメンタリー方式で切ないヒーローの日常をリアルに描いた作品。必ずどこかに哀愁を感じた筈だ。
松本人志は独自の発想力から一つの作品を生み出し、世間と戦った。井土紀州…、あなたは映画を評論した先に何を生み出す?この記事を見た限り、何も無い。
投稿: 千 | 2007-06-17 10:41
「無」なんて、しょもない言い回しせずに、地に足つけた文章書いた方がいいのに、柳下タン。
会場で俺一人笑ってた。
他の人面白くないみたい。
投稿: 1300円払った人 | 2007-06-17 12:28
素直に「わからなかった」って書けばいいのに
投稿: moor | 2007-06-17 17:02
まあこの映画でやっと松本も天才なんて言葉から開放されたんだから良かったんじゃない。
この映画を観ると松本は天才とも奇才とも感じられない。
正直感じたのは「この程度だったんだ・・・」でした。
熱狂的な信者の皆様!サーーセン><
投稿: 通りすがり | 2007-06-18 09:16
この映画は最悪である。
友達の誘いじゃなかったら、一生観ることないだろう。
何が社会批判、アメリカが北朝鮮をやっつけてるのが社会批判?どこで笑えばいい?何がしたい?空想でも面白い夢を見せてくれよ、結局何もないんだね。
分かる人にしか分からないという言い訳は実に空しく聞こえる。でもこういうゴミでそこそこ収入になるんだから、ある意味松本の狙いかもね(笑)見てみろ、こんなゴミでも群がる人、評価する人いっぱいいるんだよという大衆文化を見せつけられた感じですね。
もし松本がそのことを予測して撮ってたら、本当に鬼才だと認めるけどね。まあ、ないと思う。
投稿: galaxie500 | 2007-06-19 02:34
前置きのエクスキューズが長すぎで見苦しい。
言葉をどうこねくりまわしたって
結局は主観でしかないし、プロなんだから
もっと堂々と発言したらいいですよ。
仕事なんだし。
投稿: 似非 | 2007-06-19 11:00
独創性あってよかったです。
カンヌで絶賛されるだけはあるかと。。
(ただ個人的にラストはちょっと。。。)
でも、、
日本人は大日本人を評価するべきだなと。
やはり邦画は、、、
アメリカ映画寄りではなく、、この映画のように
心の葛藤や内面を描いたほうが
日本的でよろしいかと
痛感です。
割り込み、、失礼しました。
投稿: タジイ | 2007-06-20 11:24
映画評論家を気取ってるアホが何ぬかしとんねん。松本は解ったふりして批評ばっかりしてるお前らアホの何万倍も人を笑わせてきてるんやど。その道で二十年以上トップに君臨してるんやぞ。芸人志す者が目標としてる第一人者やぞ!おのれらみたいなタダの批評しとるだけの人間がもの言える柄か?言葉弁えろよ。
おもろかったがな。起承転結無視!最後、なんで実写やねん???なんでアメリカ???あまりのアホさ加減に涙でたがな!
言うとくけどな、しょうもない解ったような批評してるお前ら何百年生きても松本の域には届かんのじゃい。
笑わすなよ!
投稿: 上のアホらに告ぐ | 2007-06-20 19:36
松本はとにかく既成概念に囚われたくないんだよ。テレビの番組見てもそう。だから笑える人は面白く感じるし、ツマらない人もいる。この映画もそうで、映画か感動するもの、笑えるもの、ハラハラするもの、泣けるもの、社会批判があるもの、メッセージがあるものって思って見てる人は何じゃこりゃでしょう。ただ、私も正直ツマらなかった。やはりスクリーンを通して何も感じれないのはツラい。見て面白いと感じた人ももちろんいるだろうし、その人はなにか感じる事ができた。でも私にはできなかった。次は映画に込めたメッセージを誰にでも解りやすくして、その表現方法を既成概念に囚われない映画を作って欲しい。
投稿: 松本嫌いじゃない | 2007-06-23 07:49
「映画」とか「笑い」に対する決まりきったものの見方をする人には本当に腹立たしい、と思うんだろうね。私は映画もよく見るし好きですが、「ガキの使い」もたまに大笑いします。まあ程よく一般人だと思います。
今回の大日本人、2回目を見てみたいと思う映画でした。何故かって、その時見た時よりも、後から思い出してクスクス笑いが止まらないというなんとも言えない感覚が残るんですよ。気になって仕方ありません。それほど私にとってインパクトの大きい映画でした。
いずれにせよ、この映画評論家のように色メガネを最初から付けてたら、それは批評家にとってはアイマスクでもして映画みてるようなものなんじゃないですか?独眼流どころのさわぎじゃありませんよ。
投稿: 通りすがり | 2007-06-24 13:12
松本人志は神じゃなくてお笑い芸人
勝手に神格したがる信者を松本は迷惑だと思わないのかな?勝手に祀り上げられている松本が可愛そうすぎる
投稿: 今夜も脱ぎーバック | 2007-06-25 18:11
>>映画評論家を気取ってるアホが何ぬかしとんねん。松本は解ったふりして批評ばっかりしてるお前らアホの何万倍も人を笑わせてきてるんやど。その道で二十年以上トップに君臨してるんやぞ。芸人志す者が目標としてる第一人者やぞ!おのれらみたいなタダの批評しとるだけの人間がもの言える柄か?言葉弁えろよ。
おもろかったがな。起承転結無視!最後、なんで実写やねん???なんでアメリカ???あまりのアホさ加減に涙でたがな!
言うとくけどな、しょうもない解ったような批評してるお前ら何百年生きても松本の域には届かんのじゃい。
笑わすなよ!
映画評論家は笑わす商売じゃないし
松本もシネマ坊主でなんやかんや言ってるし
映画監督だってお笑い芸人に言われたくないと
いうやつもいるだろうし
松本の域ってどこらへんだよ?
そんな別次元の映画は誰も理解できないんじゃない?分かる人はわかればいいってことですか?
投稿: 今夜も脱ぎーバック | 2007-06-25 18:17
10満点中2点ぐらいの映画でしたけど,いくらなんでも無ではないだろ。
不特定多数の人が見る場で、評論家なら注目度高い映画のレビューの書き方ぐらい考えた方が良いよ
あなたの文章からインテリが人を見下すような印象を受け、とても気分が悪いです。
投稿: a | 2007-06-27 12:54
柳下さんのことをご存知ない方々へ。
柳下さんは、普通の映画評論家が「見もしないでケナス、「セカチュー」や「失楽園」のような、映画的には駄目駄目な映画を、きちんと劇場まで行って見てきて、その上で、その欠点を具体的に書いている人なんですよ。
映画の公開本数多すぎて、映画評論家も、「自分の好きそうな映画」見るだけで、時間がつぶれてしまうというのに。
投稿: 岡田けんいち | 2007-06-27 13:42
なら、(あんな一人よがりな文章)書かなきゃ良かったんだよ、
それがふさわしかった―「無」ならね。
ゴーレム100出版めでたいですね。
投稿: 1300円払った人 | 2007-06-27 14:13
ちなみに、この映画の価値って「笑えるか」「笑えないか」で決まると思いますが・・。
ただ、「笑う」というのは、かなり個人により差があるコトで、チャップリンやキートンやジャッキー・チェンのような肉体言語で「笑い」を創れる人はともかく・・。
そういうのじゃない、言葉やシュチュエーションによる「ギャグ」を笑えるかどうかは、非常に個人差があります。
松本の「笑っていいのかどうか、半分嫌がらせのような」コントは、TV画面で見ても辛いことがあります。
それを、今回、彼は映画でやったワケですから。
なお、柳下さんは西宮生まれなので、高校までは「普通にお笑いを見ていた少年」だったのでは、と推察します。
それが大学に入り、上京し、SFや前衛文学と、映画の世界に没頭。TVはサッカー以外見ない、という生活を、20年くらいしているワケで・・。
失礼ながら、「お笑い」のツボがわからなくなっている可能性もあると思います。
たとえば、日本語はわかるが、落語のことをまったくしらない外国人が、落語を始めて見るとします。すると、「一人で、右を向いたり、左を向いたり、何をしているのだ、あの人は」となる可能性もあります。
私が言いたいのは、あるギャグを「笑えるかどうか」は、よほど普遍的なギャグでないかぎり、「慣れ」の問題も大きいのでは、ということです。
投稿: 岡田けんいち | 2007-06-27 19:52
か、
西ノ宮にアマ(ガサキ)は理解できないのかも(笑)
普段いくら下品ぶったこと書いてみても育ちが出ちゃって…?
ごめんなさい百畳
投稿: 1300円払った人 | 2007-06-27 23:08
映画って悪く言うのは簡単です。私はお笑い松本人志は大好きです。と言ってもこの映画が万人に受け入れられる傑作だとは言いません。笑いのツボは人それぞれだし、解らない人に見てもらう必要はありません。そもそも見たくもない映画にお金を払って見てる行為にムカつきます。自分に合わないと分かってたなら、無理に見なければいい。
投稿: キル・ビル | 2007-06-27 23:29
大日本人の批評を調べて、ここに辿り着きました。
クソだの、映画じゃないなど、色んな批評を見てきましたが、これほど気分の悪い記事は初めてです。
書くのなら、バカにせず、見下さずに、きちんと批評をして下さい。
"何も感じない"なんて、映画を愛する人の言葉ではないでしょう?
投稿: しば | 2007-06-28 11:51
これがyanasitaの正体!
http://www.ltokyo.com/ohmori/photo/yana_baby.JPG
正視眼で見れるのか?
投稿: ○○ | 2007-06-29 17:38
柳下さんのことをご存知ない方々へ。
普通の方と映画に対する視点が全く違います。
映画を見すぎた後遺症からかその斜めからの視点はその精度を増しているかも?
http://www.ltokyo.com/ohmori/photo/yana_baby.JPG
投稿: 岡山 | 2007-06-30 19:56
「無」って言うのは映画の中身がじゃなくて
映画を観ていた柳下さんの精神状態が
ですよね。
僕も時々あまりに自分との接点が無くて
「無」になってしまう作品に出会うので、
面白い表現だなと想いました。
『2046』の時の「実存不安」に陥ったって言う
表現も好きでした。
なんか、『大日本人』『監督・ばんざい!』への
柳下さんのコメントが、
昨日の『スマ・ステ』での稲垣ゴロー氏の
コメントとかぶるのが興味深かったです。
でも彼の方が笑えるんですよね、言い回しが。
ミシェル・ゴンドリーを観て、
「いいと想いますよ、
美容院のテレビで流せば素敵じゃないですか」
ディパーテッドを観て、
「いやー、すべての演技が余計だよね」
それに比べて最近の柳下さんの文章、
あんまり笑えなくなってきてます。
いろんなこと省略しすぎで、なじみ浅い人が
不快に想われても仕方ない気がしますよ。
笑いにも「フリ」ってあるじゃないですか。
言葉足らずな上で「無」と表現するのはあまりに乱暴だったと思います。
ぼくは、怪獣を捉える仰角ショットと
人を捉える長回しの継ぎ接ぎに不思議と感動してしまいました。
投稿: ヒノキオ | 2007-07-01 16:14
笑う笑えないで判断する基準が終わってる。
世の中全てわらかしだけで成り立ってると思ってんのか?
マジでみんなしんでくれ。
俺はお前らをまず憎む。
投稿: もとま | 2007-07-04 02:25
しんでくれとかやめましょうよ
投稿: ヒノキオ | 2007-07-04 20:38
この映画がつまらない事は観る前から分かっていたという文章がありますが、柳下氏は予知能力者なのでしょうか?なぜつまらない事がわかっていたか説明するべきでは?そもそもプロの映画評論家が書く文章とは到底思えませんが‥。この時点で意味不明なために、その後の文章も素直に読めませんでした。私はこの映画に対して、いまだに納得のいく批評に出会っていません。中原昌也といい、最近の批評家の質の低さには呆れるほかありません(彼は先週のspaで反省しているような事を書いていましたが)。
投稿: 通りすがり | 2007-07-09 15:43
そもそも「笑い」についてわかるとかわからんとか論じるのが時間の無駄。面白ければ笑えばいいし、面白くなければ笑わなければいい。
映画が上映されてた2時間、映画館で自分ひとりで爆笑してた。つまり、私にとっては面白かった。でも周囲が笑ってないことには何の感想もない。
ひとつだけ言っとくけど、この映画で笑えないなら「10年来の松本ファン」とかほざくな。順序が逆なんだよ。松本は20年前から、同じ才能を披露し続けているにすぎない。「10年来のファンだけどこの作品は笑えない」という論理の矛盾に気付きなさい。アホな人たち。
投稿: たけし | 2007-07-10 23:43
見る前からつまらないってのがわかっていた。同感です。なぜなら「松本が作った」からです。まったく同じ内容の映画でも無名の人の初監督作品であれば先入観を持たずに見たことでしょう。
つまり、『大日本人』は9割が「松本」で、残りは「カネ」でできているのです。才能とか笑いとかそんなものは不幸にも存在しません。しかも、映画がおみこしに乗せられ、祭り上げられる体制も整っています。そういうプロパガンダ的なものに「つまらなさ」のにおいを嗅ぎ取るのは、社会人として健全な嗅覚を持っていることの証です。
松本人志が映画に向いていないことは「シネマ坊主」を読めばわかります。彼は印象批評の手法しかしらず、そのために他の映画を分析し、そこから学ぶことができないのです。
漫才では、かつ鋭い直感で絶妙なネタを作り、新しい話題を生み出しました。わたしはその頃が彼のピークだったと思います。松本人志の名前が大きくなり、笑いに対してオールマイティーのような扱われ方をするようになって、彼の教養の限界、視野の限界が露呈するようになりました。
これは表現者としては当たり前のことです。全能の人間などいないのですから。明石家さんまはその壁をマンネリズムを確立することで乗り越えました。島田紳助は知識を蓄えることで乗り越えました。
松本人志はシュールに踏み込むことで乗り越えようとしました。しかしシュールとテレビ的な大衆性は相反するものです。そのため、現在の彼の立ち位置からすれば、シュールな世界へ徹底していくことはできません。ですから、媒体を変え、テレビよりもシュールへの適応力が高い映画を選んだのでしょう。
しかしそこで、彼は数々の過ちを犯しました。演技力が無いのに出演したことが最大の失敗でしょう。路線が違うのですから、北野武の真似をすることなどなかったのです。また、彼の芸術性、創造性の底が浅いことが分かってしまいました。
映画には映画の文法があり、誰しも、新しいものを生み出すにはそれを知った上で挑戦するのです。これはお笑いにも、あるいはその他のあらゆる表現活動にも共通する常識です。しかし、「シネマ坊主」で明らかになっていた通り、彼は映画の文法を学ぼうとしないまま映画を観てきたために、見よう見まねで作った素人作品ができてしまったのです。
逆に言えば、今後、松本人志が映画に本腰をいれ、映画の文法を学び、分析し、批評し、その上で作品作りに取り組めば、いいものが撮れるかもしれません。資金力と話題性という映画作りの最大の難関はすでに突破しているのですから、あとは自己研鑽あるのみです。
投稿: つまらない感じ | 2007-07-14 15:20
・・・・・と松本氏の所得の数千分の一、社会的影響力においては数万分の一の阿呆が申しております。
大日本人に匹敵の笑いを提供していただいて有難うございます。
投稿: xxx | 2007-07-15 17:48
今の私たちの時代は、お笑い=ドリフターズ、映画=寅さんの時代ではないのですよ。わかっていますか?
投稿: 一郎 | 2007-07-16 04:38
無といった時点で単純にこの人は松本の笑いとそりが合わない、、それだけでしょうね。
ブルースリーの映画と似てるところがある
彼の魅力が分かる人には傑作、(たとえ映画の根幹が破綻していようとも)
分からない人には 無。
あの獣の造形がうごいて戦っているというだけでおかしさがこみ上げてしょうがなかった自分がいる。
それだけで細かい映画文法なんてどうでもよくなった自分がいる。
好きか嫌いかはっきりする作品だ。すばらしい。
投稿: あああ | 2007-07-23 03:33
いや、俺はテレビの松本人志はハッキリ言って最低のコメディアンで見るに耐えなかったんだけど、この映画は結構良かったよ。あの芸のない男が作ったとは思えないくらい。一緒に行った二人もそう言ってた。一応ここのコメント欄でも松本ファンも映画の方が良いって思ってるんだし。
でも、やっぱりテレビで見ると最低だな。今後はテレビ出演を一切やめて映画だけにするのが本人にとってもいいんじゃない?もっと賞とか取らせてさ。
投稿: 通りすがり | 2007-07-26 01:42
この映画よかったですよ!!
独特の世界で!!
一般人じゃ作れないものですよ!
批評してる人の感性の違いだと思います。
天才の感性は一般人(批評)している人とは違うことがわかりましたよ。
投稿: ジジ | 2008-01-28 14:37
全然わかってないねw
投稿: あ | 2008-07-06 01:16
ダウンタウンを嫌いな人が「大日本人」を評価する事は皆無に近い様子ですね。
だから、柳下さんが「見る前からつまらないと分かっていた」と平気で言ってしまえるのも世間的には異常な事でもないんですが、仮にもプロの批評家が、ダウンタウンを(否定・肯定を問わず)理解せずに、いやいや観るというのは、いかがなものかと思いますね。
ダウンタウン嫌いの人がダウンタウンを観ないのは当然っちゃ当然ですけど、彼らの本領は何と言ってもコントですから、比較検討は絶対に必要なはず。
その辺りを、テレビだからという事で完全に無視しているのために、「人情ものでもない」映画に「なんの人情を感じろというんだろうか」みたいな、論理の破綻が生じるんでしょうね。
投稿: ぅわおぅ | 2008-11-19 22:49
映画評論家などという職業が成立していると言う事実が面白いですね。
モノを作り出す人間とただゴミダメのような批評しかかけない人間との狭間にあるものは大きい。このような人間が溢れている現状をチクリと風刺してたりしてるからますます受け入れられないんだろうな。
投稿: nitta | 2008-11-30 23:43
>無といった時点で単純にこの人は松本の笑いとそりが合わない、、それだけでしょうね。
>彼の魅力が分かる人には傑作
それは違うと思う。否定派のほとんどはこの映画の
笑いどころの狙いを理解した上で「まだ、そんなことやってんの?」、「金払ってまで見るギャグではないな。。」と超越してしまってる。
投稿: a | 2009-02-05 23:31
>松本シンパってネット右翼みたいな物ですから。
ここのコメント投稿者のレベルが低い事は良く分った。
2chのこじつけ坊と大差なし。
そういうお前はネット何なんだ?と。(´,_ゝ`)プッ
投稿: なんなんだろ | 2009-05-26 18:24
かなり深い社会批判が込められていますよ。
もう一度見直してみてはいかがですか?
投稿: シャケ男 | 2009-08-24 14:42
昨日ビデオで大日本人を見て、辿り着きました。
正直つまらなかったです。ただ、構造自体は酷評する程でも無かったとは思います。
評論家なら評論家らしく映画を読み解いて欲しかった。
それが批評ってもんじゃないんですか。
ただ愚痴を並べることはナンセンス。貴方の批評は評論家の肩書きにあぐらをかいてふんぞり返っているだけだ。
だからコメント欄にもレッテル貼りしてお互いをけなし合う事しか出来ない輩が沸いて出てくるんじゃないかな。
投稿: うんこ | 2009-08-24 17:49
ある人達が
「20世紀少年」を見るなら、「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」
「大日本人」を見るなら、「Mr.インクレディブル」で充分だと言った
それなら「しんびる」は?
難しいことを易しく説明すること 易しいことを難しく説明すること
ジャーナリズムの手法とアカデミズムの手法の違いなんですかね
投稿: テリー | 2009-09-20 04:10
>無といった時点で単純にこの人は松本の笑いとそりが合わない、、それだけでしょうね。
>彼の魅力が分かる人には傑作
>それは違うと思う。否定派のほとんどはこの映画の
>笑いどころの狙いを理解した上で「まだ、そんなこと>やってんの?」、「金払ってまで見るギャグではない>な。。」と超越してしまってる。
笑いを理解した つもり な気がする。
あの2時間が無などとは絶対にありえない
よほどあの笑いに対する感度がないのだとおもう
自分はテクノがすきだが理解できない人は多い
同じで自分は演歌が理解できない
あの笑いを受け付けるかどうかだけだと思う
趣向の問題。
もともと松本の笑いはマイナーが本質。
大半の人には理解できない。
自分の回りにコアな松本ファンがあまりいないことで
それを実感している
別に無理して理解できる振りをするほどのことでもない
演歌が理解できないことが恥ではないように。
投稿: あああ | 2009-10-28 22:02
今更何言ってんだ。DVDでも見終わったのか?柳下さんのこのエントリーいつ書いたと思ってるんだ。
こんな気持ちの悪い文章を書いて恥ずかしくて死にたいと思えるような感度をまずお前がつけろ。
投稿: テクノではなく、テクノが好きな自分が好きなんだろ | 2009-11-01 23:43