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2007-03-15

浅草に行くと見たい映画が多すぎて困る

 今日は浅草までピンク映画を見に行く。浅草シネマで林由美香の『痴漢電車 秘芯まさぐる』他一本、浅草世界館で吉行由実監督作『未亡人アパート 巨乳のうずく夜』が上映中だったんでハ シゴで行けばいいや、と思って、時間も調べずに適当に出かけたらなんと両館の上映時間がぴったり一緒。、しかも着いたのがまさに見ようと思っていた映画のはじまる時間。

 何も考えずにとりあえず世界館に飛びこんで『未亡人アパート』を見たのだが、実はこれは間違いだった。おかげで続いて上映していた関根和美のど うしようもない映画を見てしまった。途中眠くてうつらうつらしていたのだが、映画の中でもいろんな人が勝手きままに幻想したり夢見たりしているのでもう何 がなにやら。夢かうつつかわからず、ほとんど芸術のような。

『未亡人アパート』は、どうしてもピンク映画の多情問題(と勝手に名付けている)にひっかかってしまって難しい部分がある。つまり、ピンク映画では主役の男女に二回以上濡れ場が設定されることが多い。この制約があるんで、どうしても相手をとっかえひっかえしてセックスすることになる わけだ。そんなキャラクターは多情なセックス好きに見えてしまう。だからピンク映画で純情ものを成立させるのはいろいろ難しいのだが、吉 行由実という人はあきらかに純情志向なんで、その食い合わせがどうもよろしくない。あと、薫桜子というのは、こういうしっとりした 役より『まいっちんぐマチコ先生』みたいな方がいいんじゃなかろうか?

『痴漢電車 秘芯まさぐる』については林由美香硬式blogに。

 で、浅草に行くと必ず見たい映画があるので、ピンク見に行ったついでに何かしら見てくることになる。今日なんか『めくらのお市・地獄肌』と『新 座頭市・破れ!唐人剣』を隣同士の劇場でやっていた! んでハシゴはせず『破れ!唐人剣』だけ見て帰ってくる(ちなみに 中野貴雄監督は『めくらのお市』見ていたらしい)。「言葉さえ通じていれば……」という身も蓋もないオチに深く打たれる。

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