シネマ・アフリカ2007 ルワンダの記憶
4/7~4/20、アップリンクXで開催される〈シネマ・アフリカ〉の試写に行く。今年はルワンダ映画特集なのである。
『記憶の守人たち』は虐殺の生存者たちが口々にジェノサイドの記憶を語っていくドキュメンタリー。ジェノサイド当時の映像も入っており、民兵たちの武闘訓練風景とか、マチェーテをふりまわす検問の様子なども出てくる。ンタラマ、ニャルブイエなどの虐殺記録館の映像がすさまじい。虐殺記録館とはいっても、要するに虐殺があった教会やホールがそのままの状態で保存されているだけのものなので、重なりあった白骨死体の山また山である。
証言者の中に家族の死体の中に埋もれたまま数日を過ごして助かったという女性が出てくる。「喉が渇いてどうしようもなかった……親兄弟はみんな死んでしまったというのに、考えられるのは喉の渇きのことだけだった……だからわたしは垂れてくる血を飲んだの。家族との“血のつながり”よ」
『ルワンダへ捧ぐ聖歌』はフツとツチの若者が恋に落ちる“ロミオとジュリエット”もの。
上映作品の中では『四月の残像』がお勧め。ぼくの知るかぎりでは、これがルワンダもの劇映画の中ではいちばん優れている(『ホテル・ルワンダ』よりもはるかにいい)。残酷だし泣ける。あと、急遽上映が決まった『Homeland』というドキュメンタリーがいいとのこと(スケジュールはHPで)。
『記憶の守人たち』の監督が来日するので、ぼくもどこかで監督とトークをする予定。決まったらまた告知します。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント