ハンニバル・ライジング (2007)
今日は珍しく三本も映画を見たが、三本とも戸田奈津子大先生が字幕だった。
『ラスト・キング・オブ・スコットランド』はいろんな映画的記憶が刺激される映画で、見ている最中ずっと「やっぱ『食人大統領アミン』だよな」とか「あれ?『特攻サンダーボルト作戦』はやらないのか?」とか「”ウガンダ・ボンバイエ”っていいなあ」とかろくでもないことしか思い出さない。全体としては『キリング・フィールド』みたいな映画だった。フォレスト・ウィテカーは頑張っていただけに、うざい白人青年とか抜きにしてアミン一代記にすれば良かったのになあ。
夜は日劇3にて『ハンニバル・ライジング』。『羊たちの沈黙』エピソード0というか、つまりカニバル・ハンニバル誕生編である。翻訳的にはこれがいちばん気になるところが多かった。"You half consciously..."が「おまえは知らなかったけどな」になってたりとか"crime of passion"が「衝動的犯罪」になってたりとか。
物語はほとんどトマス・ハリスの妄想映画。前作はジュディへのラブレターだったわけだけど、今度はコン・リー。コン・リーに萌えまくって「オレもコン・リーに筆下ろししてもらいたい!」 みたいな。まあそんな感じの中二っぽい映画でした。なんかメイドをかしづかせてる悪役とか出てきて、トマス・ハリスのまちがいまくったジャパネスク妄想が炸裂していて大いに笑う。
帰ってから、刺激された映画的記憶に忠実に『食人大統領アミン』のビデオ見る。うん、やっぱりこれ最高。これをフォレスト・ウィテカーでやってくれれば最高だったのに。さんきゅー・べりまっち!
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コメント
そうですか...
トマス・ハリスはやっぱりダメになっちゃいましたか。
投稿: とむ | 2007-02-14 10:15
トマス・ハリスなんてもともと大した作家じゃないでしょ。
投稿: @ | 2007-02-16 22:07