妻のいとこ 情炎に流されて (2006)
昨日の今日というわけで、平沢里菜子主演作を追いかけて浅草まで出かけた。東京マラソンでにぎわっているかと思いきや、六区をにぎわせているおっさんたちの関心は競馬だけだった。
平沢里菜子の荒木組出演作は『妻のいとこ 情炎に流されて』。m@stervisionの的確なレビュウがある。これに付け加えるとするなら、どうも荒木太郎のウェットな乗りには平沢里菜子は合わないのではないか、ということがある。彼女は良くも悪くもドライなんだよね。
最近、そういうことばかり考えているのだ。誰に頼まれたわけでもないのだが、平沢里菜子はいかに使うべきか?と頭を悩ましている。四六時中彼女のことばかり考えて……これって恋?
個人的には、コメディをやるならスクリューボール・コメディがいいのではないかと思っている。まったく無表情で、なんの悪意もないままに男を死ぬような目に遭わせて平然としている女。
もう一本、山崎邦紀監督の『催眠エクスタシー 覗かれた性交癖』も見る。見逃していた作品だけど、脚本がどうにもこうにも投げっぱなし。というかそもそも博士(佐々木基子)が「あなたたちは変態ではなく、失敗した芸術家なのよ」と言いながら患者を「治療」しようするところに根本的な矛盾があるような。この話なら患者のトラウマを解放して突き抜けさせてやらなければならないのではなかろうか。
こないだ『くりいむレモン プールサイドの亜美』で史上最低レベルの演技を見せられた北川絵美がちゃんと格好になってるのには感心した。いや、正しくは芝居させないで映画を撮ってるってことなんだけど。
二本見たあと、ちょうど時間がぴったりだったんで田宮二郎の『3000キロの罠』を見ようと浅草新劇場に入ると、なぜか空席だらけなのに通路に立っているおっさんたちが……あっここってそう言えばアッーーー!!
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