私のハードボイルド(小鷹信光)
読み出したらいきなり自分の名前が出てきて仰天する。あわてて索引を見たが出てくるのはそこだけだった。ほっ。いや、なんの資料も引かず30分で書いた原
稿でも歴史に残ってしまうこともある(この本は後世に残る本だと思う)ので、文章を書くときはつねに心せよという戒めであった。
読めば読むほど小鷹信光というのはすごく変な人だなあ、と思うんだけど、自分では自分の方法論の奇妙さに気づいていないのがまたおかしい。普通の 人はこんなことはしません。某氏とそういう話をしていたら「それはカンが悪いということでもあるんだけどね。結局みっちりと外枠から埋めていかないと安心 できない。一方で片岡義男はすごくセンスがあるから、適当にやって本質を掴んでしまう」と評されていた。自分もカンが悪い方なので、これはすごくよくわか る。
で、結論としては自分はやはりハードボイルドな人間ではないなあ、ということだった。リチャード・スタークよりもウェストレイクの方が好きなんだよな 、ぼくは。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント