実は、この映画の試写を見ようと出来心を起こして(試写状もないのに)東宝の試写室に行ったら、東宝の宣伝部員に追い返されたことがある。あのときは頭来たけど、今わかったよ! あの東宝の宣伝部員は親切で
この映画を見せまいとしてくれたんだね。こんなもん見ると血圧があがって身体に悪いだろうからって。そんな親心も知らず、金まで払って初日に
見に行って、あまつさえパンフまで買ってしまうとは、この罪、万死に値する。
じゃなくて
万死に値するのはこの映画の関係者! どいつもこいつもみんな死ね! この怒りは『デビルマン』以来だが、ある意味『デビルマン』よりも深いかもしれない。塩田明彦にはこの映画がクソであることを理解できるくらいの頭はあるだろうと思うからだ。
以下、ネタバレではあるが、こんなクソ映画を見に行く被害者は一人でも減らしたいという真摯な思いから、積極的にばらします。
『どろろ』はなぜダメなのか?
1) 映画の中で一度も「片輪」とも「びっこ」とも「めくら」とも「つんぼ」とも言わない。
2) CGが『デビルマン』並
3) 百鬼丸が空を飛んでる。ものすごく強い。スーパーヒーロー。しょぼいCGでぴょんぴょん飛ぶ
。
4) だいたい刺されても死なないし。
5) そもそもSF(未来なのかパラレルワールドなのか知らないけど)
。
6) どろろのセリフがすべて説明ゼリフで、むしろどろろが唖の方がよっぽど良かった。
7) 百鬼丸が人を切らない。人間はみんな峰打ち。
8) 子供が殺される場面がない。
9) 百鬼丸が醍醐景光に会ったら説得したりしている。話せばわかるって感じで。
10) そしたら醍醐景光が最後改心する。
なんだよこれ! オレはこの怒りは絶対に忘れない。もし塩田明彦やNAKA雅MURAに会う機会があったら、絶対に問いつめる。手塚眞
にも罪を問う。罪は憎んで人は憎まずだから、別に塩田明彦にカチンコを捨てて腹を切れ、とかは思わない(ただし妻夫木くんには映画俳優はやめてほしいと切に願う)。たぶん次回作も見に行くだろう。だが、それでこの罪が消えると思ったら大間違いだ。塩田明彦はこの罪を一生背負って生きていかねばならない。
なあなあで済まして本質的批判を加えようとしない映画マスコミも同罪だ。『秘宝』にはなんかぬるいインタビューが載ってるし。みんなこの映画を見て普通に「こういう映画もありだな~」とか思ってるのか!?
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