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12/23(金) 腐りきった映画業界にモノ申す!@シネマート新宿
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津原泰水氏が〈想像力の文学〉で発表した傑作『バレエ・メカニック』が満を持して文庫化されることになりました。そこではばかりながら文庫解説を書かせていただきました。この傑作に関われたのは大いなる喜びです。文庫解説にも書きましたが、本作こそシュルレアリスムとサイバーパンクをつなぐミッシング・リンクであり、現代SFのひとつの到達点であります。少しでも興味を持たれた方は、是非お読みいただけますよう。
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『映画秘宝』2012年3月号が明日発売。ということでぼくのベスト10投票を転載しておきます。
1 『監督失格』(2011 平野勝之)
2 『引き裂かれた女』(2007 クロード・シャブロル)
3 『ヴィオレット・ノジエール』(1978 クロード・シャブロル)
4 『サウダーヂ』(2011 富田克也)
5 『ジェネシスとレディ・ジェイのバラード』(2011 マリー・ロジェ)
6 『祭りばやしが聞こえる』(1965 木村栄文)
7 『電人ザボーガー』(2011 井口昇)
8 『ファンタスティックMr.Fox』(2010 ウェス・アンダーソン)
9 『名前のない男』(2009 王兵)
10『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』(2010 エドガー・ライト)
去年『監督失格』をフライング一位にしたから今年はないと思ったろ! どうだ参ったか! 何度だって一位にしてやる! なお、コメントその他は本誌を御覧ください。
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監督:鶴橋康夫 出演:中谷美紀、生田斗真 公式サイト
冒頭、夜の神社を紫式部(中谷美紀)が一人で歩いている。と、向こうから貴族の男が一人あらわれる。顔色を変え、慌てて逃げる紫式部。男は走って追いかけ、十二単のすそを踏んづけて式部をとらえる。花畑でバックから荒々しく紫式部を犯す男。男は言う。「オレは何をやっても許されるのだよ、この世をあまねく照らす光だからな。いつか、おまえの書く男と女の物語を読んでみたいものよ」
その男とは藤原道長、我が世を欠けることなき満月にたとえる男であった。
このオープニングを見ながら、ぼくの心をよぎっていた思いはとうてい筆舌に尽くしがたいのだが、あえて一言にすれば「道長アオカンしない」であった。いや、最近の考古学の進歩で道長は実はアオカンしていたというのが証明されたのかもしれない。ともかく以後、藤原道長(東山紀之)はと言えば「おまえの胸であったまりたいのうウヒヒ」などとナベジュンも顔負けのセクハラ攻撃。華麗にかわす紫式部だが、あの一夜が忘れられず、その思いは作中、思い人に受け入れられぬ六条御息所に注ぎこまれてしまう。「あの女は不吉です。殿を滅ぼしまぞ」との安倍晴明(窪塚洋介)の忠告も聞き入れず、ますます年増女にのめりこんでいくヒガシ……!
映画は同人誌執筆中の腐女子みたいな中谷美紀の日常と、『源氏物語』の劇中劇とが交互に進む構成になっているのだが、劇中劇は紫式部の怨念が塗り込また六条御息所(田中麗奈)が主役ではないかと思ってしまうようなホラー展開。葵の上をたびたび襲う御息所の生き霊。加持祈祷も効かず、苦しむ中に颯爽とあられた安倍晴明が印を切って霊を祓い……!?
またしても、粗筋を語っているだけなのに誰にも信じてもらえない映画を見てしまった。ちなみにタイトルにある「千年の謎」とは冒頭の字幕でも煽られる「なぜ紫式部は源氏物語を書いたのか? それが最大の謎である」なのだが、映画ではアオカンの次のシーンで藤原道長が紫式部に「天皇に受ける物語を書け! そんでもって天皇が続き読みたさで彰子のところに足繁く通ってくるようになれば世継ぎができてオレの天下だ!」と命令するので、十分で千年の謎は解けた。
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ヒューマントラストシネマ有楽町他で絶賛公開中、中国の鬼才王兵監督の『無言歌』のパンフレットに10/10に王兵監督を囲んでおこなわれたシンポジウムが再録されています。実はトーク自体はWeb DICEの記事でも読めるんですが、パンフの方が詳しい内容になってますんで、是非鑑賞の際にお買い求めください。いや、実際すばらしい出来のパンフレットですから、映画を見てこれを買わないなんて丸損だと言わざるを得ない。そして王兵を見ないというのは人生損してるようなものですね。そういうわけなんで、是非映画館に足をお運び、パンフをお買い上げください。
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朝日新聞12/9(金)夕刊に寄稿した『CUT』評がaspara clubで再録されています。
そんな風に『CUT』を褒めちぎっていたら、おまえも昔は『日本映画縛り首』とかやってたんだから、なんかいろいろ言いたいことあるだろ!とばかりにトークショーに出演させられることになってしまいました。
映画業界に噛みつき続けてきた映画秘宝presentsで贈る『CUT』トークショー! ゲストにはクッキーをモンスターのごとく喰らう闘犬ことアミール・ナデリ監督と朝日新聞や映画秘宝で執筆し、本作を「狂気の愛を描いたシュルレアリスム映画」と評してくださった映画評論家・柳下毅一郎さんを迎え、腐りきった映画業界を一刀両断真っ二つにたたき切る!日時:12月23日(金・祝) @シネマート新宿 19:00の回上映後
登壇予定者:柳下毅一郎さん(映画評論家)、アミール・ナデリ監督
チケット販売:劇場窓口にて絶賛販売中!
チケット価格:当日通常料金(前売り券使用可)
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朝日新聞12/9(金)夕刊に12/17よりシネマート新宿他で公開されるアミール・ナデリ監督作品『CUT』の映画評を書きました。なんでオレみたいな人間が映画愛むきだしのシネフィル向け映画の評を……と思う人もいるかもしれませんが、これ、別にシャレオツな映画愛映画なんかじゃなく、狂気の愛を描いたシュルレアリスム映画なのです。是非、みなさん劇場に足をお運びください。
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昨年横浜ジャック&ベティで開催され、大いに盛りあがった〈ヨコハマ・フットボール映画祭2011〉。あの盛り上がりをわが街にも!という熱いご要望にお応えし、ついに東京開催が決定いたしました!
12/10(土)~16(金) 池袋シネマ・ロサにて連日21:00~レイトショー
上映作品は昨年の映画祭で上映された作品が中心ですが、目玉はリーズ・ユナイテッドの元監督ブライアン・クラフの伝記映画『くたばれ!ユナイテッド』。DVDスルーになってしまった爆笑の傑作をなんと12/10(土)一日限定で無料上映いたします。二度と見る機会はないと思われますので、みなさまふるってご参加を。その他、クストリッツァの『マラドーナ』も長野県出身者必見の『クラシコ』も上映されます。外れはございませんよ。
なお、12/10(土)の上映後には2012年2月開催の〈ヨコハマ・フットボール映画祭2012〉ラインナップ発表を兼ねたトークショーもございます。もちろん無料ですので、是非おいてください!
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12/12-15の日程で、WOWOWシネマにて〈町山智浩のトラウマ映画館〉と題する特集が放映されますが、その第三夜、シドニー・ルメット監督作品『質屋』の解説で町山のトーク相手を務めさせていただきました。ボリス・カウフマンの撮影も瑞々しいヌーヴェルバーグ的傑作ですが、トークではおっぱいの話しかしていなかったような……貴重な機会ですのでWOWOW加入者は是非ご覧ください。
12/14(水)23:45〜 『質屋』 (1/10 4:00〜再放送あり)
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12/1(木)~12/7(水)まで、高円寺・油野美術館で開催される〈渡辺文樹映画祭〉にて渡辺監督とお話させていただくことになりました。
12/2(金) 17:00〜
上映予定等は油野美術館のHPを御覧ください この日は12:30から福島原発のジプシー労働をテーマにした『罵詈雑言』、14:00から文樹ポリティカル・アクション路線の口火を切った傑作『腹腹時計』、そしてトークのあと18:00からお待ちかねの新作『金正日』となります。料金についてはよくわからないのですが、たぶん上映を見ていただければ無料なんじゃないかな。
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監督:瀬々敬久 出演:岡田将生、榮倉奈々 公式サイト
「“アントキノイノチ”って三回言ってみな」「アントキノイノチアントキノイノチアントニオイノキ……あっ!」「元気ですかーっ! 元気があればなんでもできる!」
いやそれはさておき。『余命一ヶ月の花嫁』のコンビが送る涙のストーリーがどんなのかというと、岡田くんはトラウマまみれで吃音症の元メンヘル患者。いつまでも裸で屋根の上に座ってはいられないので就職することにした。そこが遺品片付け業。はぐれ者ばかりが働く職場なので、黙って突っ立ってるだけの岡田くんでも雇ってもらえる。元気がなくてもなんでもできる! そこで出会ったのが榮倉奈々。実は彼女にもトラウマがあって……
というトラウマまみれのラブストーリー。岡田くんも榮倉奈々も話しはじめる前に思い入れとトラウマたっぷりの間をおくもんで、たいした事件も起こらないくせに話が長くなってかなわん。そもそも岡田くんのトラウマ(親友が目の前で飛び降りた件かと思ったら、そのあとも元気に学校に行っている!)、裸で屋根の上にあがるほどのもんなのか? あまりに話が何も起こらないんで、てっきり実話かなんかと思ったが、よく考えたらさだまさし原作だった。ということはオチの驚くべきギャグを考えたのもさだまさしなのか?
突然遺品片付け屋をやめ、なぜか老人ホームにつとめはじめた榮倉奈々を追いかけた岡田くんは榮倉奈々に向かって言うのであった。「あのときのいのちが、ぼくらをつないでくれたんだよね。アントキノイノチが」……そこで大爆笑して以降のことは何も覚えていませんが、まわりからなんか冷たい視線が……ギャグだよね、あれ? ギャグだと言ってよ瀬々さん!
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