2016-09-27

J・G・バラード短編全集1

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 東京創元社よりJ・G・バラードの全短編を集成した〈J・G・バラード短編全集〉が刊行になります。創元推理文庫から出ていた短編集も、さすがに翻訳が古くなってきたところもあり、あらためて新訳決定版を出そうということになりました。発表順に収録した全五巻での全集ということになります。

 装画にはエドゥアルド・パオロッツイを使用しています。バラードと伴走したポップ・アーティストの作品とともに、バラードのキャリアを走り抜けてください。

 なお、10/8(土)に京都SFフェスティバルにて「いまこそ、バラード。」と題してトークがあります。お近くの方は是非。


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2016-07-10

宇宙ヴァンパイアー

41t6xepvv5l_sx349_bo1204203200_ コリン・ウィルスンの『宇宙ヴァンパイアー』が新潮文庫の村上柴田翻訳堂で復刊されて、その解説がアレだという話を聞きこみ、そういう話には目がないのでさっそく買ってきた。巻末に村上春樹×柴田元幸の対談がついているわけだが。


村上 そうだと思う。この小説は、ぼくが割と好きなトビー・フーパー監督で映画化されてるんですよ。
柴田 面白い映画ですか?
村上 これがひどい映画でね(笑)。僕はその昔ホノルルの場末の映画館で見たんだけど、まあ、とんでもない映画で。
柴田 たしかに、「映画では原作の真の精神を生かし切れていない」とわざわざ原書ペーパーバック版の裏表紙に書いてありました(笑)。
村上 作品の雑多性を映画が表しきれなかったんですね。

 村上春樹おまえはなにもわかってねえ!てか村上春樹が何もわかってないことはよくわかっていたが、ここまでひどいとは。ちなみにこの前には

柴田 ほかにSFで特に惹かれる作家は誰かいるんでしょうか。
村上 ロバート・シルヴァーバーグとか……。フィリップ・K・ディックも割に好きですね。
柴田 J・G・バラードはどうですか。
村上 読みます。でも、ディックやバラードに深い思想や哲学などは求めないし、SF小説で深く考えてゆくということはないです。

 なんて会話もあって、あんたはドストエフスキーでも読んでてくださいよ本当に。しかし「割と好き」なトビー・フーパーっていったい何を見て言ってるんですかねえ……

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2016-06-05

三人目を探せ

Action 双葉社の〈漫画アクション〉、2016年11号(6/7号)から「三人目を探せ」っていうコラムを連載しています。なんと見開きのコラム。それも自由に書いていいと言われているのでオピニオンです。いやまあもちろんぼくの書くことなんで政治経済の話じゃあないわけですが……
 自由にさせてもらっているのを幸い、およそ読者のことを考えないコラムを書いています。いや、もちろん読者にはついてきてほしい。けれど今のアクションの読者の九割にとっては何を書いてあるのかちんぷんかんぷんなコラムでしょう。でもそれでも、ちょっとでも違和感を、ひっかかりを覚えてくれる人がいればいいなあ、と思って書いてます。まあそれがぼくを見込んでくれているアクションの新編集長Hくんへのせめてもの返礼かな、と。だから、とりあげるネタもいっさい妥協抜きで趣味に振り切ってます。ここまでまかされて、つまらないものは書けないですからね。隔週火曜日発売ですので、ぜひ目を通してください。第二回は6/7(火)発売の6/21号。ジャック・リヴェット監督『アウト・ワン』の話を書いています。

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2016-06-04

皆殺し映画通信 冥府魔道

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  ブログ『皆殺し映画通信』の書籍化シリーズ第三弾、2015年のダメ邦画をまとめた『皆殺し映画通信 冥府魔道』が発売になります。ずいぶん時間がかかってしまって、おまたせして申し訳ありません。今回はモルモット吉田さんをお迎えして総括対談などやっております。

なお、来る6/23(木)に渋谷のHMV&BOOKS TOKYOにて発売記念イベントも予定しております。お相手は篠崎真紀さんにおねがいしました。

【日時】2016年6月23日(木) 開場19:00 イベント開始19:30 【会場】HMV & BOOKS TOKYO 6Fイベントスペース 【内容】 シリーズ三作目となる、映画評論家・柳下毅一郎さんの毒舌邦画レビュー本『皆殺し映画通信 冥府魔道』の発売を記念してトークイベント&サイン会を開催します。 ゲストには、イラストレーター・ライターとして活躍されている篠崎真紀さんが登壇。 2015年公開作品を中心に、最新の邦画もメッタ斬り!柳下毅一郎氏が日本映画をメッタ斬り!  ここでしか聞けない、タブーなき映画トークは必見です!

【参加方法】
6/11発売の新刊『皆殺し映画通信 冥府魔道』(KANZEN)、
若しくは「皆殺し映画通信」シリーズ既刊2点、
いずれかをお買い上げの方に先着で参加整理券を差し上げます。
※整理券は6Fレジカウンターにてお買い上げ時にお渡しいたします。
※電話でのご予約・お取り置きも承ります。

【対象書籍】
『皆殺し映画通信 冥府魔道』(6/11発売)
『皆殺し映画通信 天下御免』
『皆殺し映画通信』
(以上すべてKANZEN)

詳細はこちら

ということなんで、書籍をお求めの予定のかたはこちらでご購入いただけますと……みなさまふるってご参加ください。

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2016-03-01

『ロデリック』刊行記念  柳下毅一郎×円城塔(ゲスト)トークイベント

 ジョン・スラデック『ロデリック』(河出書房新社)の刊行を記念いたしまして、解説をいただいた円城塔さんとトークをさせていただくことになりました。場所は高円寺の文禄堂(旧あゆみbooks)です。ふるってご参加ください。

3/23『ロデリック』刊行記念  柳下毅一郎×円城塔(ゲスト)トークイベント

日時:3月23日(水)午後7時~ 会場:文禄堂高円寺店イベント会場

ご予約方法:入場料一律500円(ドリンクは含まれていません)
当日書籍をご購入していただいた方には柳下さん・円城さんのサイン可。
※当店で事前購入された方は書籍と一緒にレシートをご持参下さい。
①店頭 ②電話 ③Peatix(後日)にてご予約を承ります。※定員40名

 当日はおまけも進呈しようかなどと思ってますので、ふるってご参加を。

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2016-02-26

ロデリック(または若き機械の教育)

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 河出書房新社より、ジョン・スラデックの『ロデリック(または若き機械の教育)』が発売になりました。スラデックの最高傑作であるロボットSF長編、発売予告を出してから××年……本当にお待たせいたしましたが、ようやく完成いたしました。待った甲斐はあった、と思っていただける……といいなあ。なお、発売記念のイベントも予定しております。正式に決まりましたら告知させていただきますので、みなさまご参加いただけますよう。


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2016-02-24

柳下毅一郎の特殊な本棚

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 本の雑誌に連載していた書評コラムが『柳下毅一郎の特殊な本棚』と題して電子書籍にまとまりました。完全版ではありません……というのは連載初期の分は『新世紀読書大全』のほうに収録してしまったからです。なお、電子書籍オリジナルで、紙の本というのはありません。中身は諸々ですが、まあだいたい殺人に関するほんの邪悪な紹介です。各電子書籍サイトからご購入ください(発売日とかがはっきりしないので、ダウンロード可能になりしだい順次追加してゆきます)。

Kinoppy  honto amazon  kobo  iBookstore  e-bookjapan GALAPAGOS STORE 本よみうり堂デジタル

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2016-02-14

第88回アカデミー賞

 2/24発売のTV bros. 2/27日号で渡辺麻紀さんと恒例アカデミー賞予想対談をやっています。なのでここでその予想を書いておきます。

▽作品賞
 「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
 「ブリッジ・オブ・スパイ」
 「ブルックリン」
 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
 「オデッセイ」
◎「レヴェナント 蘇えりし者」
 「ルーム」
 「スポットライト 世紀のスクープ」

▽監督賞
 アダム・マッケイ「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
◎ジョージ・ミラー「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「レヴェナント 蘇えりし者」
 レニー・アブラハムソン「ルーム」
 トム・マッカーシー「スポットライト 世紀のスクープ」

▽主演男優賞
 ブライアン・クランストン「Trumbo」
◎レオナルド・ディカプリオ「レヴェナント 蘇えりし者」
 マイケル・ファスベンダー「スティーブ・ジョブズ」
 エディ・レッドメイン「リリーのすべて」(難病枠)
 マット・デイモン「オデッセイ」

▽助演男優賞
 マーク・ライランス「ブリッジ・オブ・スパイ」(老人枠)
◎シルベスター・スタローン「クリード チャンプを継ぐ男」(老人枠)
 クリスチャン・ベール「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
 マーク・ラファロ「スポットライト 世紀のスクープ」
 トム・ハーディ「レヴェナント 蘇えりし者」

▽主演女優賞
 ケイト・ブランシェット「キャロル」
 ジェニファー・ローレンス「Joy」
 シャーロット・ランプリング「さざなみ」(老人枠)
◎ブリー・ラーソン「ルーム」
 シアーシャ・ローナン「ブルックリン」

▽助演女優賞
◎ルーニー・マーラ「キャロル」
 レイチェル・マクアダムス「スポットライト 世紀のスクープ」
 ジェニファー・ジェイソン・リー「ヘイトフル・エイト」
 アリシア・ビカンダー「リリーのすべて」
 ケイト・ウィンスレット「スティーブ・ジョブズ」


 以上、去年の反省として思いっきり凡庸な予想にしてみました。アカデミー賞では難しいことを考えてはいけない。老人または難病が取る! これです。あと、作品賞候補全作見ての感想は、「スパイク・リーは正しかった!」ですね。普段は「スパイク、おまえもうちょっと口閉じとけばよ……」と思うことが多いわけですが、今年ばかりは「スパイクの言うとおり」と思わずにいられない。それくらい「なんでこれが……」と思わされるような候補作がいくつかありました。これがアメリカ映画の最良の果実なんだとしたら、アメリカ映画も日本映画も変わらん!と言いたくなるようなのが。まあどれが、とはいいませんが。

 あ、もちろん以上は予想であって、優れた映画はまた別の話。今年がこんな結果になったのは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に賞をやらなかったからだ!とぼくは思っています。評価すべき映画はちゃんと評価しとかないと後々まで悪影響を与えるから気をつけましょうね。しかしなんで『スティーブ・ジョブズ』が脚色賞にノミネートされなかったのか、これだけはいくら考えてもわかりません……

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2016-01-25

2015年映画ベスト

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『映画秘宝』2016年3月号が発売されましたので、昨年のベスト投票を書いておきます。


1 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015 ジョージ・ミラー)
2 『野火』(2015 塚本晋也)
3 『神々のたそがれ』(2013 アレクセイ・ゲルマン)
4 『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015 F・ゲイリー・グレイ)
5 〈チリの闘いー武器なき民の闘い〉三部作(1975-78 パトリシオ・グスマン)
6 『リメイク、リミックス、リップオフ』(2014 ジェム・カヤ)
7 『岸辺の旅』(2014 黒沢清)
8 『満州の紅い陽』(2015 愛川欽也)
9 『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』(2013 シャウル・シュワルツ)
10『バリバラ 悪夢』(2014 福岡利武)

コメント、トホホその他は誌面をどうぞ。毎度恒例、町山との講評対談もあります。

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2015-11-03

『皆殺し映画通信』kindle版

『皆殺し映画通信』『〜 天下御免』のkindle版が発売になりました。なんでこのタイミング…?とか高いんじゃないの?とかいろいろご意見もあるかとは思いますが、まあそこはひらに……なお、中身は基本的にWeb版と同じですので、サンプルをご希望のかたはWebのほうをチェックしていただければ。そちらなら¥350でバックナンバーまですべてチェックできるのでお得ですよ。

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